ある日、ひらめいた。
私は溶接をしたことがありません。テレビや本、ネットで見たり聞いたりしてきたくらいです。
その場にいた夫に「溶接やったことある?」と聞くと、「あるよ」とのこと。
だったら…と、溶接マスクに手持ち花火のことを相談しました。
しばし沈黙が。
「溶接に対して敬意が足りなかったかな」と、少し反省したところで夫が「君は天才か?」と、とびっきりの笑顔を向けてきました。
私たちは興奮し、その場で溶接マスク・溶接用エプロン・溶接用作業手袋を注文。コロナの影響で配送がストップするなど、半月程の不安な旅路を経て溶接マスク達はうちに来てくれました。
その間も、私たちの興奮は冷めませんでした。
興奮しながら撮った写真を見てください。
溶接マスクに手持ち花火
こちらが溶接マスク・溶接用エプロン・溶接用作業手袋を装備して手持ち花火をやった様子です。
もっと見てください。
最後は手持ち花火ではなくチャッカマンです。手持ち花火だけでなく、チャッカマンでも溶接っぽい写真が撮れました。
溶接装備に、まぶしい光があったら溶接っぽく見えることもわかりました。
私たちの興奮が伝わったでしょうか。
ときに興奮と情熱は人に伝染します。わかってます。溶接に手持ち花火、やりたくなっていますね。
溶接マスクと手持ち花火で溶接の準備
準備するものはこちらです
・手持ち花火
・バケツに水
・いい感じの場所
・溶接セット
→溶接用マスク
→溶接用エプロン
→溶接用作業手袋
・風のない日
・花火をやる人・撮影係
花火は終わったら水につけてしっかり消火しましょう。
次に場所です。今回は自宅のベランダで撮影しました。
次は装備です。
さっきも書きましたが私たちは興奮と勢いに任せて通販サイトで購入し、海外からの発送だったので半月待つことになりました。しかし購入後、私用でホームセンターに行くと溶接装備が全部売っていたのです。何のための半月だったのか。私たちの興奮が続くかどうかの試練だったとしたら、試練は乗り越えたので勝利したと言っていいでしょう。
強風で3日おあずけ状態をくらう
実は、花火と溶接装備は揃ってからも、強風のため3日間、溶接撮影会がおあずけになりました。
花火のパッケージにも「強風時はやらない」と注意書きがあるし。
道具がそろっているときのおあずけほど、もどかしいものはありません。このおあずけ状態が「はやく撮影したい」と、さらに私たちを興奮させたのでした。
撮影は風のない日に
溶接風撮影は中腰でやります。中腰は、手持ち花火との距離が近くなります。
このとき、風があると危険です。実際、撮影中に一瞬強い風吹きました。向かい風だったので煙が全て溶接マスクに入り、咳が止まらなくなりました。無風や風が弱い日に撮影することを強く勧めます。
花火をやる人・撮影する人、2人体制が望ましい
手持ち花火をやる人と撮影する人、最低でも2人必要だと感じました。
はじめは1人でできるかな?と思ったのですが、やってみると花火の点火→角度を調整して撮影→花火の消火とやることが多いです。
1人でもそれっぽい写真は撮れますが、分担したほうが撮影はスムーズです。
あと個人的な感想ですが、1人でやる花火は少し寂しい。
線香花火は、いつやっても切ない
袋に入っている花火を一通りやりましたが、一つだけ溶接をしているように見みえない花火がありました。それは、線香花火です。明るさが足りなかったようです。
線香花火はやっぱり最後でしょ! と最後に撮影しました。
パチ…パチ…と線香花火の優しい光と音。最後、ぽとりと火の玉が落ちます。
火の玉が落ちた瞬間、撮影係の夫と顔を見合わせ、「火の玉、落ちちゃったね」と言い合ったのですが、空気感はまさに夏の終わりでした。(ここで大塚愛の「プラネタリウム」が流れれば西暦2000年初頭の我が青春)