特集 2019年10月16日

はまぐりを焼く時のパカパカをいつでも楽しみたい

本物のはまぐりの貝殻を使ったおもちゃです

夏、寿司屋で焼きハマグリを頼みました。テーブルにカセットコンロが設置され、目の前ではまぐりが焼かれたのです。

はまぐりは食べごろになるまで網の上で口をパカパカします。私はその動きにとても癒されました。

好きな時にこのはまぐりパカパカが見られたらいいなぁ。と思ったのでおもちゃを作りました。

1987年埼玉生まれの栃木育ち・群馬県在住。
週末は群馬の温泉を巡っています。
漫画やイラストを描いたり、それに付随した講師もたまにしております。(動画インタビュー)

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はまぐりがパカパカするおもちゃ、お披露目

はまぐりの口がパカパカするとは、どういうことだ?となっているそこのあなた!はまぐりパカパカとはこういうことです。

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はまぐりパカパカ。火はついていません。おもちゃなので

 

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別の角度からのパカパカ。中身の具が出る感じとかリアルでしょ!

おもちゃ。と言っていたのにリアル貝殻が出てきて驚いたことでしょう。私の、より本物に近いパカパカを見たい。という情熱からの本物のはまぐりです。

寿司屋で食べ終わった貝殻を持って帰るのはしのびなかったので、貝はメルカリで買いました。種類問わず貝殻の人気はすさまじく、いい模様の貝はだいたい売りきれています。貝殻の出品カテゴリーはDIYでした。

材料と仕組みの説明

材料と仕組みの説明に参ります。先ほどの動画をよく見ると、背景に透明のチューブが見えています。チューブに空気を送っているのです。手動で。

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材料はこちらです

ハマグリの中に具、具の中に小さい風船、風船にチューブ、チューブにポンプを繋げます。ポンプで空気を送り、風船が膨らむと膨らんだ分はまぐりの口がひらく。という仕組みです。

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手動でポンプから空気を送ります。
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本当に焼くときは、はまぐりが頑張りますが、このおもちゃは己が頑張ります。

この仕組みを見てピン!ときた人いませんか。そうです!ポンプを押すとカエルが飛ぶおもちゃと同じ仕組みです。

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カエルのおもちゃはカエルが愉快に飛んでエキサイトしますが、はまぐりのおもちゃは動きが地味だけど心がじんわりとあったかくなります。

あとはそれっぽい網を購入してはまぐりを乗せれば完成です。

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仕組みがわかったあなたは今、どんな気持ちでこれを見ているでしょうか。

近くではまぐりを見てほしい

あまり見えないところですが中身をこだわりました。
材料は布です。風船が膨らんだとき一緒に膨らむように伸縮性のある布を使いました。そして、貝ひもの部分は刺繍縫いを施しました。

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07番です。はじめて、真っ直ぐ縫う。以外の刺繍縫いを使いました。この刺繍が貝ひもに似ています。
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はまぐりの後ろ側。セロテープが反射しています。

実は、寿司屋のはまぐりに癒されてからすぐに、スーパーでいろんな貝を買って自宅で焼いてパカパカを堪能しようとしたんです。

焼く前に入念に種類別の貝の焼き方をYoutubeで見て予習しました。しかしいざ焼くと貝たちは暴れ、汁を飛ばし、中身が爆発するなど台所が大惨事に。

それに腹が立ったので、貝に仕返しするつもりで接合部はセロテープだけにしたんです。すぐ壊れるので毎回テープを貼り直すことになり、自分のクビをしめてるだけでした。

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好きなときにパカパカを堪能しよう

私の希望は、好きなときにはまぐりパカパカを見ること。です。色々なシチュエーションでパカパカを楽しみます。

まずは仕事の一息にパカパカさせましょう。

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準備は万端です。

机の見えるところにパカパカはまぐりを置きます。
ちなみに、ここはさっきまでグーグルホームの定位置でした。

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カチャ…カチャ…(仕事中はIllustratorを使うので、そんなにカチャカチャ…ッターン!しません)

「あー、ここの表現どうしよう……」
煮詰まってしまったところで、はまぐりパカパカ休憩をすることにします。

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パカパカ

いつもなら休憩としてゲームアプリを立ち上げてしまいます。しかしゲーム休憩は、パソコンがスマホになっただけで結局画面を見続けます。そのため、目の休憩はあまりできていない。といつも感じていました。

いっぽうはまぐり休憩は、画面を見続けることはありません。空気を送るために手を握る動作があるので気分転換になります。

画面を見ない時間を設けることで、目の疲労が少し回復しました。

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最終的に疲労の度合いは変わらないのですが、画面から離れて休憩するのが大事ってことです。

 

ポータブルはまぐり

外出時でもパカパカが見たい!と考え、はまぐりを網から植木鉢に移して外に持ち出せるようにしました。

植木鉢にした理由は、なんかちょうどいいから。

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七輪に見えなくもない
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気になる運搬方法は、手提げを2重にする。です。

サイクリングがてら撮影場所を探します。なんとかいい水場を見つけたので撮影を開始します。

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いい感じの水場。いい写真だ。
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はまぐりって画面映えするんですね。

次は水場から離れて草木の中で撮影をします。

10月1週目、まだまだ緑は生い茂って元気です。そこにはまぐりを置いてみると、けっこう素敵な写真になりました。はまぐりと緑の調和です。

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野生のはまぐりがあらわれた!!
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草木の根元から現れたはまぐり。こういうのはファンタジー界では小さい妖精がでてくるところですが、はまぐりが出てくるという状況がおもしろくて1人でゲラゲラ笑いました。
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素敵な看板。水場の危険をライオンで注意喚起。
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一通り楽しんだところ。「パカパカ欲がわかねぇな」

実は私は潮干狩りをしたことがなく、はまぐりは店頭か食卓に並んでいるところしか見たことがありません。

今回、はまぐりが店頭か食卓以外の場所で画面映えする。という事実に気づいて舞い上がった結果「外でパカパカが見たい」という思いが消えました。

撮影の帰り、夕飯の献立を考えながら買い物をしていたら「パカパカさせたい!」と急にパカパカ欲が湧いてきました。

「好きなときにパカパカが見れる」のが最大の長所かと思いましたが、、実は私はいつでもパカパカは求めていなくて、もっぱら煮詰まったときや考え事しているときに、思考をリセットしようとはまぐりをパカパカさせたいらしい。

一応、草むらでパカパカさせたものを見てもらいます。パカパカ欲のない…いわば愛のないパカパカです。

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ブレがすごいところに愛のなさが出ています

 

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一緒に出かけよう

パカパカはまぐりは、一匹より二匹のほうが楽しいだろう。という理由で2匹作っていたのです。

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向かい合うはまぐり

なぜ今まで一匹だけしか撮影してなかったかというと、二匹同時に空気を入れるのが難しいからです。はまぐりをパカパカさせるには、テクニックが必要なのでした。

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「はま」と「ぐり」です。私は自分の工作にすぐ名前をつける傾向があります。

名前をつけるとどうしても「どこかに連れて行ってやりたい」という親心が芽生えてしまいます。目的が「一緒に出かける」にシフトし、「パカパカしたい」がまたどこかにいってしまいました。

DPZ17周年記念のついでに、用賀のイッツコムオフィスにはまとぐりを連れて行きます。

記念行事で来ていたライター陣にはまぐりパカパカを見てもらいました。網の上でパカパカさせていたところをすっ飛ばしてなぜか植木鉢の上でパカパカしているはまぐりに「なんで植木鉢に?」というみんなの戸惑いがすごかったです。

「持ち運びたかったので植木鉢にしました」と答えると、現場がさらにざわつきました。

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高層階からのはまぐり。はまぐりはどこでも画面映えすることがわかりました。

 


みんなはまぐりがひらくのを待っている

DPZのライター陣の他に友達にもはまぐりを見てもらったのですが、ほぼ全員「最後までひらかないのか」「ひらくところが見たい」と言ってきました。

私はパカパカだけを楽しみたかったので意外でした。みんなひらくところまで見たいんだ!

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最後の最後に開くところまでいきました!やったね!うしろの自分が嬉しそう。

 

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