撮影しよう
次は写真に収めることにした。
そこで姉が「写真撮影ならまかしときぃ!」と実家の片隅に撮影スペースを作り出した。
ほほう、なるほど。スクリーンになるわけね。
なんと本格的な撮影ライトまで登場した!
そしてさらに⋯
本気や⋯!この人、本気ですやん。
どうかケルヒャーの二の舞になりませんように⋯!
褒めよう
母の土器たちをグラビアアイドルのように扱ってみてはどうか。
「はい、こっち目線くださーい」
「笑って笑って」
キレイにしてもらってライトを浴びせられて褒め称えられて、こうして田舎娘も垢抜けて都会的なレディーになっていくのではないだろうか。
どうですか
母の土器たちは想像以上に輝き出した。
さらに褒め称えてみよう。
埃まみれで実家のあちこちに埋もれていた母の土器たちが、みるみる美しく愛らしくなっていく。私たち姉妹もいつの間にか、この子たちに夢中になっていた。
そこで私らがそれぞれ選んだ「推し」作品を見ていただきたい。
妹の推しはこちら。
手前の2点は小物入れ。
形は歪だというのにキチンと蓋はしまる。
シュガーポットにいかが?
そして姉の推しはこちら。
まるで脳のような皿だ。一体何を置けばしっくりくるのだろう。
Googleレンズでこの脳皿を検索してみると、銘菓「雪の宿」がヒットした。あ、雪の宿だ!
この皿には雪の宿を並べることにしよう。
さあ、残りの土器もどんどん撮影していこう!
こうしてすべての土器の撮影が終了した。
さあとくとご覧あれ!
まだまだあるのでまとめて一挙に見ていただこう!
写真集を作るかもしれないので、欲しいという方は名乗り出てほしい。
並べよう
皆様に見ていただくためにはすべてを展示しなければならない。実家の居間を博物館に見立て並べることにした。
では改めて美しく蘇った母の土器たちを見ていただこう。
どどーん!
さらに随所に仕込んでおいた灯りをオン!
これで誰にお見せしても恥ずかしくない!堂々と四十九日の作品展が開催できそうだ。母が生前お世話になった方たちを招待しよう。
そこで、さらに姉が動いた。
「招待状を作ろう!」
そして出来上がった招待状はこちら。
おいおい、まるで博物館のチラシじゃねーか!立派すぎる。
てっきりこんな感じのチラシだとおもっていたのだが⋯⋯
でも、いいか。
私ら姉妹にとっては、母の作品は国宝級。
博物館に展示したっていいわけなのだからして。
これですべての準備は整った。
準備に2週間も費やした。
我々は最寄りの魚べいに駆け込んだ。
どんな面倒な労働であっても、「終わったあとのビールはうまいぞぅ」と唱えれば挫けず最後までやり切ることができるのだ。
みなさんもぜひ試してみてほしい。

