チラ見せはげます会 2021年7月20日

絶対に絶対に秘密、読んだ感想・観た感想 / チラ見せはげます会

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【関係者外秘】【古賀及子の観もの・聴きもの】

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今日紹介するのは、編集部古賀が観たり読んだりしたもののことを書いていくコーナーです。

ここでは内密に、私が観たり読んだりしたもののことを書いていこうと思います。みなさまくれぐれも【絶対に絶対に秘密】にしてください。

というのも、読んだ感想に自信があるやつはTwitterとかに書きますよね、でもここでは自信のないやつを書いていこうと思うのです。

だから秘密でお願いします。

というコメントがついていますので、どうか秘密でお願いします。今回は2本紹介します。

 

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Amazonプライム「メイキング・ザ・カット」

ファッションデザイナー合戦のリアリティーショーです。

この週末で全10エピソード一気観しました……!

この手のやつは先にNetflixの「ネクスト・イン・ファッション」を観ておもしろがっており、リアリティーショーは見たい、でも人間関係でぐずぐずするのはあんま見たくないというニーズに爆裂に応えてくれます。

これ、進行役がスーパーモデルのハイディ・クルムと……みなさん! ティム・ガンなんです!!

NHK Eテレでやってた「ティム・ガンのファッションチェック」のあの最強おしゃれおじいさん!!!!

2人は「プロジェクト・ランウェイ」というデザイナー合戦番組のさきがけの進行役でもあり、そこをAmazonが豪勢にも連れてきたということみたいです。

Amazonほんとすごくて、挑戦者を一旦ニューヨークに集めて、そこから初回の時点でいきなりパリに移動してました。

挑戦者の中にはドイツとかイタリアから来てる人もいるんですよ。なんでニューヨーク経由した!? という。Amazonの財布事情が異常。

そして賞金が100万ドルです。

人の人生を安易に変えようとするなよ!?!?

デザイナー合戦のみどころは「ランウェイに出てくるみたいな変わった服を大急ぎで作る」ところにあると思うんですが、服をAmazonで売る流れなのであんまり変な服は出てこなかったです。最終的な勝者の決定も、デザイン力よりもビジネスセンスを重視するみたいなことになっておりえげつないです。

(デザイン力としては「ネクスト・イン・ファッション」の方がレベル高くなかった? となんとなく思いました)

金銭のうなりは審査員勢にも及んでおり、ナオミ・キャンベルが出てくるんですよ。あのハスキーボイスで出場者をむちゃんこ叱りつけてます(でも愛が伝わるから、私など小物はすっかり大好きになってしまいました)。

さらにニコール・リッチーも! ニコール・リッチーといえば00年代のセレブブームでパリス・ヒルトンと悪さばっかしてたやべえやつみたいなイメージしかなかったので、まじめに働いているのを見て安心しました。

なお、パリの次にやってくるのが東京なんですが、

「みんな荷物をまとめて! 次は……………………………………………………東京に行くよ!!!!!!」

「ギャー!!!!!!!」

「やったーーー!!!!!!」

「ワオ~~!」

と出場者たちが歓喜しているのを見てついうっかりまんざらでもない気持ちになった次第です。ロボットレストランと、モンスターカフェに行ってました。


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「村長が死んだ」閻連科

※雑誌「文藝」の特集号を単行本化した「中国・SF・革命」に収録されてます
https://amzn.to/3gOZOSL

中国の小説家の閻連科めっっっちゃくちゃ好きなんです。

もともと中国の小説を読んでたとかそういうことじゃなく、最初はライターの大北くんが読んでるってTwitterで見て(それか直に聞いたか?)知ったんだったような。

タイトルからもう最高じゃないですか??? 「村長が死んだ」って。ソーダー村だ! って思いますよね(ソーダ村の村長さんがソーダ飲んで死んだそうだ)。

冒頭のへん

「おーい! たいへんじゃー!」

から始まります。

閻連科の小説は基本中国の田舎の話なんですね。

で、これは多分訳者の谷川毅さんの超絶グッジョブだと思うんですが、語尾が全員「~~~じゃ」なんですよ(谷川訳じゃない作品は語尾が「~~じゃ」ではないやつがあって、魅力が8割減です)。

で、どうしたんじゃ? 村長が死んだんじゃ! それは大変じゃー! みんなー!村長が死んだんじゃー!

って展開していく。良いでしょう???

でもって、これ短編なんですが、短い中にバンバンに村民がやりたいほうだいするんです。治安が激悪。

こんだけ村民の素行悪くてよく文学性保てるね!? って思います(閻連科はノーベル文学賞の有力候補です)。そこがすごみです。

後半の意外な展開とクールすぎる終わり方にもしびれました。

閻連科の作品は来月「心経」というのが河出書房から出るんですが、訳者が谷川毅さんじゃないのが心配です(そんなに「~~~じゃ」にこだわるなら、もしかして私は「まんが日本昔話」を観ていればいいだけなのでは……という気もしてます)。

以上、今回はそんなに関係者外秘じゃない内容になってますか……? ね!


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