ちょっと聞いてよ 2023年7月1日

牛乳とチーズ、マリアージュするのはこれだ!

日本酒と寿司、芋焼酎と焼き芋――。加工したものと原材料の組み合わせはとてもいいという言い伝えがある。

まだ試してない組み合わせはないかと考えたところ、牛乳とチーズが合いそうだとひらめいた。

検証してみよう。

1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

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牛乳とチーズたべくらべ

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牛乳は久しぶりに飲むが頑張るぞ!

検証にあたって6Pチーズ、ブルーチーズ、モッツァレラチーズ、カマンベールチーズ、ゴーダチーズ、チェダーチーズ、グラナパダーノチーズ、ミモレットチーズの8種類を用意した。

最初は6Pチーズから。

6Pチーズ

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ハートの6Pチーズはなかった
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6Pチーズ……少し歯ごたえがあって、深く濃いミルクの風味

口の中で混ぜてみたところ、ミルクの風味と牛乳は一体感がある。味わうに従って6Pチーズの塩味と牛乳の甘味がミスマッチな気がしてきた。長続きしないカップルだと言えよう。

ブルーチーズ

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ブルーチーズ……風味が強烈で味も濃厚、かなり塩味が強い。クセの強さから好き嫌いが別れるが、ぼくは好き。しょっぱいから。

6Pチーズの塩味が牛乳と合わなかったので、ブルーチーズの強い塩味はどうかと思うのは必然だ。

ところがブルーチーズを口に含み、牛乳を飲んだところ……ブルーチーズの味が消えてしまった。牛乳の成分が舌の上のブルーチーズを洗い流してしまったのだろうか。

不思議なこともあるものである。ここが一番難しいと思っていたのに番狂わせである。

モッツァレラチーズ

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モッツァレラチーズ……ほのかな甘みと酸味があり、鼻を近づけるとミルクのやさしい香り

モッツァレラチーズ自体がほのかに味がするのみであり、牛乳と一緒にいても何もないのでは、と思っていたところ……その通りであった。

案の定、という言葉を送りたい。

カマンベールチーズ

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カマンベールチーズ……トロリと濃厚で豊かなミルクの風味

牛乳と一緒に食べると、少し塩味が気になってくる。6Pチーズとモッツァレラチーズの間くらいの感覚でいまいちであった。しっかりしてほしい。

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ゴーダチーズ

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ゴーダチーズ……マイルドでクリーミーな味わい

極めてほのかな塩味と、クリーミーな味わいが牛乳に合った。ここまででこれが一番おいしい。……そもそも角切りの大きさが良いのかもしれない。

チェダーチーズ

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チェダーチーズ……バターのようなクリーミーさと深いコク、ほのかな酸味

これもよかった。クリーミーなチーズと牛乳の相性はいいのかもしれない。そしてちょっとお腹がゴロゴロしてきたかもしれない。よく噛んで飲もう。

グラナパダーノチーズ

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グラナパダーノチーズ……程よいコクと旨味のやさしくしっとりした味わい。ホロホロとした噛み心地。

グラナパダーノチーズの旨味が主張しすぎていて牛乳と合わなかった。反発し合う感じではなく足並みが揃ってないと感じた。うまくないならうまくないでしっかりしてほしい。

ミモレットチーズ

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ミモレットチーズ……チーズらしい噛みごたえ。ほどよい塩味とナッツのようなコク

ミモレットのチーズ感の主張は、塩味とおなじく牛乳とミスマッチだった。あんまりだったな……という印象だったので、ミモレットもしっかりしてほしい。

牛乳にはゴーダとチェダー

以上、牛乳とチーズの食べ比べであった。マリアージュという観点でいうと、クリーミーな風味のするゴーダとチェダーがあうように感じた。

つまり思いの外、合わない物が多いなという印象だった。

理由は「しょっぱいものと牛乳が合わない」だったので、毎日給食で牛乳を飲んでいた時代を思い出すと涙を禁じえない。

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