特集 2021年4月6日

軍団を作れば勝てる!これで君も軍団を作ってみないか?

君に足りてないのは君の軍団だ。軍団を作るのは簡単だ

人は軍団にあこがれる。芸能人グループの例に限らず、たとえばサービスエリアに停車するトラックたちも「大爆走!トラック軍団」と考えれば見方が変わってくるだろう。

それは集団になることでネアンデルタール人を凌駕したホモサピエンスの歴史に由来しているのかもしれない。軍団こそ力であり、君に足りてないのは軍団だ。

そこで私達は誰でも簡単に軍団化する方法を提唱したい。

動画を作ったり明日のアーというコントの舞台をしたりもします。プープーテレビにも登場。2006年より参加。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

軍団とはなにか?

軍団を作るにはどうしたらいいか。私達はまず軍団とはなんであるかその本質に着目した。それは「軍団らしさ」とも呼べるものである。

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一人だとこうであるが

私達が考える軍団らしさとは「山型に並んで向こうからやってくる」である。どういうことだろうか。まずは一人でやってきたものが上記の写真である。対して、軍団はこうである。

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中央を頂点とした山型に並んでやってくる。すると軍団感が出る。

軍団がわかったので軍団化キットを製作する

こちらの写真をもとに筆者の周囲に「これは軍団であるか?」聞いて回ったところ「軍団である」「軍団のようだ」と概ね軍団らしさを感じていることがうかがえた。

ここで、暫定的ではあるが、軍団らしさとは「山型に並んでやってくること」であるとしておこう。

であるならそれが人でなくても良いのではないだろうか。一人で誰でも簡単に軍団化するキットのようなものを作ればよいのではないか。

私達は下記の写真のような装置を製作した。

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そこでこういう器具を作った。山型に並べばいいのである。

これはアカマツ材を直角に並べ、市販の台車にクランプで留めたものである。各柱の上部にはプレートを設置して物が載せられるようになっている。

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そのうえでこれを引っ張れば、引っ張ってるを中心とした軍団が出来上がるのだ

中央にはこれを牽引する人物が来る。すると人物を中心として各柱が山型に並んでやってくるように見えるはずである。

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台車を流用するとしっかりしていてよい。今回は木材を使ったが、アルミフレームなど直角の出やすい材質を使うとより安定しそうだ

実際に軍団化するのだろうか

ここまでの話は「(人でなくても)山型に並んでいれば軍団である」という仮説に基づいている。まずはこれを実証しなければならない。

そこで今回の被写体であるデイリーポータルZの安藤昌教氏に協力してもらって、20m離れた地点Aからカメラのあるこちらの地点Bまでをこの軍団化キットを牽引して歩いてもらった。

その写真がこちらである。

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そしてやってきた、これが被写体、安藤昌教の軍団である

人でなくても軍団化した 

撮影者によるとカメラのファインダー越しに「軍団がやってきた」ことを感じたという。成功である。

ちなみに今回安藤氏が牽引しているのは彼の好物でもあるメロンパンである。軍団を作るなら好きな物で固めたいという被写体の希望によるものだ。

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安藤昌教率いるメロンパン軍団だ。安藤氏を頂点としたメロンパンのピラミッド型組織構造が伺える。
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菓子パンが好きだという安藤氏の意向に沿った「彼の」軍団である。好物と並べることで自分の軍団が出来上がる

効果音をつけた映像で見るとより顕著である

予想される反論はこうだろう。

・軍団ではなくメロンパンの行商ではないか
軍団は個性があってこそではないか
・メロンパンばかりだと栄養が偏りそうだ
・頭が悪そうだ

この中から「個性」という点に着目した。たしかに特撮の戦隊ものでは5色に分かれ個性を発揮する。軍団らしさとは各個性に宿るかもしれない。

その点を改善した新たな軍団がこちらである。 

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名付けるなら「わんぱく!安藤昌教率いる炭水化物軍団」とでもしよう
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脇を固めるのは安藤の右腕となる食パン、向こうにはナンバー4にあたるカップ焼きそばである

個性豊かな炭水化物軍団

今回安藤が率いているのは炭水化物を多く含有する食べ物である。軍団として信頼がおけるのはこうしたものだという被写体によるセレクトである。

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おにぎりはもちろん安藤の名参謀といったところだろうか
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サッポロ一番みそラーメンも重要な地位を占める。だがおにぎりと食パンの牙城は未だ崩せない。二者への安藤の信頼が強すぎるのだ、

個性が軍団らしさをもたらす

たしかに各個性により軍団らしさが出てきた。だがこうした炭水化物軍団にも異論は予想される。それは以下のようなものだろう。

おかずはないのか
・栄養が偏ることには変わりない
・カロリーはあるのだが味が単調である
・もっと食に楽しみがないだろうか
・注意してくれる大人はいなかったのか
・安藤は何と戦おうとしているのか
・頭が悪そうだ

個性豊かにといったものの、楽しさに乏しいのはたしかに。戦隊ヒーローなどで軍団が人気を博すのも、個性が豊かかつ楽しいからであろう。牽引する物を変更したものが以下の写真である。

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向こうからやってきた新たな軍団
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安藤昌教氏率いるお菓子軍団である
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プリングルスにプリッツ。遠足前日にお金を渡された安藤氏が軍団を揃えてきたようでもある。
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右翼側にはチョコレート菓子が並ぶ。最も信頼を置くポジションにコアラのマーチを配置する安藤氏の知性の程度がうかがい知れる。
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甘いものと塩っぱいものの繰り返しは無限。「おれはこれで遠足に行く!」といった体の安藤昌教率いるお菓子軍団である

華やかさが上がる

炭水化物をお菓子に変えたところ、軍団の華やかさは上がった。だが軍団らしさにおいてはそれほどまでの変化は見られなかった。お菓子の軍団に意見が上がるとしたらこのようなものだろう。

・お菓子のセレクトが気になる
・お小遣いを渡されて何も考えず目についたお菓子を買ってないか
・軍団らしい統一性があってもよいのではないだろうか
・この男の夢みたいに見えてその夢の小ささが不憫だ
・頭が悪そうである

この中から「統一性」に着目した。個性と統一性を両方備えることも可能だろう。たとえばそれは軍団における制服のようなものである。下記の写真を見ていただきたい。

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統一性を備えた軍団「安藤昌教率いるベビースター4連小袋軍団」である
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右翼を固めるベビースターラーメンたち
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チキン、ソース、うましお、鶏ガラしょうゆ、という子供に配りやすい小袋タイプである

 

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そして今有史以来はじめて人間とベビースターが平等を獲得した瞬間である

ある程度の統一性は軍団らしい

同種のお菓子パッケージは制服のようでいて、たしかに軍団感は高まった。そもそもこの軍団感は見た目によるものなので、見た目の統一感は効果が大きい。かといって以下のような疑問もある。

・人間がベビースターと等価値でよいのか 
・中央の人物の人権はどこにあるのか
・そもそもさっきから栄養がないのでは
・軍団としては安くないか
頭が悪そうではないか

軍団として関係はないかもしれないが、さきほどから頭が悪そうに見えるという視点がある。これは栄養、なかでも人間が快楽と感じる糖質、脂質以外のものが欠落しているからだろう。

軍隊とは禁欲的なものであるし、概念としての軍団もそうであるかもしれない。食べ物の中でも人間の快から遠い、禁欲的なものを軍団に並べたものが下記の写真である。

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安藤昌教の懐刀とも言われ最も信頼を置く茸、エリンギ
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安藤昌教の影武者と言われるほど食卓に上がる回数の多い、えのき茸
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そして最も世間的知名度の高いしいたけを引き連れ、さっそうと歩く安藤

 

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「おれこれなら食べられる」感満載の「山からやってきた!安藤昌教率いるきのこ軍団」である
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しめじやエリンギらの菌糸類に自分の未来を預けた安藤昌教氏
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(このままでいいのか…!)そんな思いを被写体安藤氏に投影してしまう

きのこなら食えるという自信

自信のようなものを感じる。それが軍団らしさを高めているようにも見える。「おれ、きのこなら食べられる」写真から被写体のそのようなセリフが聞こえてくるようだ。栄養をとれと言われてきのこを掲げる自信である。

さてこの軍団にも反論は予想される。それは以下のようなものである。

・野菜をとれ
・軍団が貧弱だ
頭が悪そう
・自信満々さが余計に頭が悪そう
食べ物を引き連れている時点で頭が悪そう

自信は頭の悪そうさにつながる。それは軍団感を損ねかねない。その点を次の写真では大きく改善した。こちらである。

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知性の象徴として今度は本を用意した。
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マーケティングのすすめ、はじめての経済学…被写体の安藤氏が考える「頭のよさそうな本」が並ぶ
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お仕事のマナーとコツ、金融工学…安藤が考えるNewsPicks的な書籍である
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安藤が考える知性が並ぶ
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なんて頭が良い軍団だ

見た目としての知性は大きく改善するかに見えた。しかし選んできた書籍が入門書が多かったからか、新古書店の100円コーナーから用意したのが悪かったのか「頭が悪そう」という印象は拭えなかった。

しかしこれはこれで軍団は軍団である。統一感を持ったものを山型に牽引すると一定の軍団感が得られることがわかった。

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遠くからこのような人物がやってくることを想像していただきたい

賢く軍団であれ

こうした軍団化キットを製作するにあたり少しのメモを残しておく。

170センチを超える男性が使用する場合、横幅は最低でも150センチ以上はあった方がよい。そうするとかなり大型になってくる。また、路面の凸凹から来る振動も問題である。タイヤはできるだけ大きいもの、空気が入ったものが望ましいが調達も難しくなってくる。室内などの平滑な床面で行うことが望ましいだろう。色はできるだけ塗った方がよい。軍団感は見た目だけの話なのでもっともらしさをできるだけ獲得したほうがよい。

最後になったが本稿において安藤氏は何も知らされておらず、こちらが全て用意したものを使用していただいた。唐突な申し出に協力していただいた安藤昌教氏に謝辞を述べたい。

映像集を資料として添付しておく

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