他にも変わり種があるらしい
ゴートチャウダーを販売していた山羊の自動販売機、2022年に新聞記事になっていたのだがその際には「ヤギ餃子」「ヤギのてびち」なんて商品も売られていたらしい。
ゴートチャウダーは本当にヤギ臭くなくてちょっと感動したので他の商品についても定期的にチェックしていきたいと思う。
山羊専用の自動販売機に「世界初」と銘打った「ゴートチャウダー」なるものが売られていた。なんだそれは。めちゃめちゃ気になるじゃないか。
最近は沖縄でも色々な食材を扱った自動販売機が増えてきた。スイーツだったり、餃子だったり、沖縄そばだったりと色々なものが自動販売機にあるのだが結構「山羊汁」「ヤギ刺し」を取り扱っている自動販売機が多い気がする。
沖縄では割と山羊を食べる文化があるのだが、専門店や肉屋でないと山羊料理を食べることができないので手軽に山羊を買いたいという需要があるのかもしれない。
さて、先日名護市のファーマーズマーケットで山羊専門の自動販売機を見つけたのだが、そのラインナップがちょっと面白かった。
もちろん、山羊汁、ヤギ刺しもあるのだがその中に「ゴートチャウダー」なるものがあったのだ。
クラムチャウダーのアサリ貝を山羊肉に置き換えたものだそうで、「世界初」という張り紙もついていた。それはまあ世界初だろうけど、全く味の想像がつかない。いったいどんな味なんだろうか。
こちらが購入してきたゴートチャウダー。キンキンに冷凍されている。
パンフレットにも世界初の文字が。とても食べやすく、大人気だそうで文章からその自信が感じ取れる。…感じ取れるのだが具体的に温める方法は書かれておらずできればそっちも記載してほしい。
とりあえず5分程度湯煎してみた。
温め終わったこちらがゴートチャウダー(世界初)である。
山羊肉、ジャガイモ、そしてちょっとビックリするくらいタマネギが入っていた。
まずは匂いから。
山羊が苦手な人の9割くらいの人が躊躇してしまうのは山羊肉の臭いだろうと思う。山羊料理はなんというかケモノ臭いのだ。しかも猛烈に(ツウから言わせればその臭いがよいらしいのだが)。
驚くべき事にゴートチャウダーからは全く山羊の臭いがしない。これは革命的なのではないだろうか。
味はどうだろうか。
うまい。山羊の臭さは皆無で普通においしいスープだった。思わず山羊の存在を忘れそうになるが、最後に山羊肉が口の中に残るので食感は楽しむことができる。
ちょっとだけ脂っこさが気になったが、山羊は煮込むとけっこう油がすごい。ちゃんと山羊のエキスが出ているということなのだろう。
というわけで世界初のゴートチャウダーは山羊に挫折した人にも、山羊初心者にもお勧めの逸品である。ただ、たまに山羊刺しや山羊汁を食べる身からすれば、あの臭いが全くないとそれはそれでちょっと寂しい気がする(あと何の肉を食べているのか分からなくなる)。なかなか難しいものである。
ゴートチャウダーを販売していた山羊の自動販売機、2022年に新聞記事になっていたのだがその際には「ヤギ餃子」「ヤギのてびち」なんて商品も売られていたらしい。
ゴートチャウダーは本当にヤギ臭くなくてちょっと感動したので他の商品についても定期的にチェックしていきたいと思う。
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