ちょっと聞いてよ 2023年5月8日

松居直美もギザギザハートの子守唄を歌っていた

80年代の歌謡曲界においては、本家の発売から短いスパンで別のアーティストがカバーすること、それもアルバムの中の一曲ではなく、シングルとしてリリースすることがあった。

氷雨、男と女のラブゲーム、三年目の浮気などもそうである。

そのため、カバーという概念を知らない当時小学生の我々は、それらを偽物扱いすることになったのだ。

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。

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ギザギザハートの子守唄とは

そもそもギザギザハートの子守唄は、1983年9月にリリースされたチェッカーズのデビューシングルである。

曲名は知らなくても印象的なイントロと「ちっちゃな頃から悪ガキで」の歌い出しの歌詞でなんとなく知っている方も多いだろう。

チェッカーズの名曲です。

その後、一世を風靡するチェッカーズだが発売直後は全く売れず。4ヵ月後の1984年1月に発売したセカンドシングル「涙のリクエスト」が大ヒットしたことを受けて、その相乗効果でヒットしたという経緯を持つ。

松居直美版

本家チェッカーズ版の発売から数か月後に発売されたのが松居直美版、ギザギザハートの子守唄である。

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フィリップスレコード

松居直美版は、本家版に残るほんの少しの演歌っぽさを抽出し、それをコブシで煮しめたような歌と演奏になっている。

はやく起きた朝に聴いてみるのもいいかもしれない。

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悲しき〝リクエスト葉書を書きましょう!!〟

今回、メルカリでレコードを取り寄せてみてわかったことは、B面はカラオケであること。恐らくレコード会社もあまり力を入れていなかったのではないかと思われる。

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B面はカラオケ

またジャケットの裏には歌詞や告知が印刷されており、その片隅には

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ジャケットの裏

当時大人気の歌謡曲のランキング番組にリクエスト葉書を送るよう求める文言が書かれていたが、ドリフ大爆笑や欽ドンで歌う直美を目にすることはあっても、ベストテンやトップテンでは観たことがなく、なんだか切ない気持ちになるのであった。

廉価版のカセットを買ったら知らないおじさんが歌っていて泣いた記憶

滅多なことでレコードを買えないため、テレビのスピーカーにテープレコーダーを近づけて歌番組を録音していた小学生時代を過ごした世代には共通の思い出がある。

それは、ようやく貯めたお小遣いで買った好きなアーティストのベスト盤カセットテープが、知らないおじさんが歌っていて泣いたというものである。

しかし、この松居直美のギザギザハートの子守唄は、そういった類のものではなく、きちんとしたものであるということを、ここに明記しておく。

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