特集 2025年5月12日

トロント大学の寮に泊まったら、15年前のぎこちない学生時代が蘇った

今でも怖い、コモンルーム

身支度が終わったので自分の階を見て回ることに。

まず最初に見つけたのはコモンルーム (Common Room)。

コモンルームとはその階に住む学生が共同で使うリビング的な部屋だ。寮によっては冷蔵庫やテレビなどが置いてあったりする、学生が寛ぐ場所である。

この寮のコモンルームに入ろうとしたのだが、

外から中の様子が見えない

昔住んでいた寮にも各階にコモンルームがあったのだが、同じく外から中の様子が見えないタイプのドアだった。

臆病な性格なもので、中に誰がいるかわからない状態で入るのが嫌だったので、ほとんど使うことがなかったことを思い出した。

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いやいや、でも今は大人だしと意を決して中に入ってみると……

早朝なので誰もいなかった。やっぱり誰もいないとホッとする

手前にはソファやテレビが置かれたリビングのようなスペース、その奥にキッチンがあるタイプの部屋だった。

キッチンには冷蔵庫や調理器具もあり、なかなか使いやすそうだ。
学生がいない時期だからか、結構きれいだ
ところどころに張り紙があるのが大学っぽい
昔使えなかった分、ちょっとくつろいでみる

結構ちゃんとしたキッチンがあるので長期滞在でも便利そうだが、このドアを開けるたびにいちいち緊張しそうで疲れそうだ。

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大学なので作業スペースは最高

他の部屋も色々見てみよう。次はランドリールーム。

コイン式の洗濯機と乾燥機が2台ずつと、アイロンなどがあった。便利そう

昔私が住んでいた寮にもランドリールームがあり、洗濯の仕方を知らない新入生向けに洗濯講座なるものが一学期の初めに行われていたのを思い出した。

週末は洗濯機の取り合いでトラブルがあったなあ

あとはスタディールーム。

この部屋には窓があり、外から中の様子が見えるようになっていた。小心者の私にはありがたい
広々とした勉強スペース。仕事が捗りそうでいいなあ
誰かが書き残したメモがホワイトボードに残っている

他にも、ロビーや地下などに座れるスペースが多くあり、フリーランスの身としては羨ましい限りであった。

ロビー付近にあるエリア。日当たりが良くて最高だ
地下にはこんなひろびろとしたスペースがあったり
一階の別のエリアにはカフェもあったが、夏休み中はやっていないようだ
せっかくなのでここでテイクアウトのコーヒーを飲ませてもらう。早朝なので貸切状態で最高である

ちょうど宿泊客が少なくて静かだったのもあったが、ワーケーションとかでトロントに行くならこの寮に泊まるのがいいなと思った。 

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そういえばひどかった、学生時代の食生活

寮をいろいろ見た後は、街を少し散策してみた。朝5時半に起きると1日が長い。

トロント大学は街のど真ん中にあるので寮の立地もめちゃめちゃよく、散歩や観光にはもってこいだ。

まずはカナダを代表するドーナツチェーン、ティム・ホートンズに行って
コーヒー、ベーグル、ドーナツの朝ごはんセットを食べる。学生時代に食べたドーナツは数知れない
そのあとは誰もいないキャンパスをうろうろ
キャンパスの中心地にはキッチンカーがずらっと並んでいる。よくホットドッグを食べたな
トロントのリスは黒くてでかくて気が強い。この子はゴミ箱から拾ってきたピザを食べていた
よく行ってた24時間スーパー。店の外の写真、当時から変わってないな

寮からはチャイナタウンもとても近いので、夜は学生の頃よくテイクアウトしていた焼豚を食べた。

勉強机で掻き込むチャーシュー飯、最高である

こうやって1日過ごしてみると、学生時代の食生活のひどさが分かる。滞在中、野菜というものをほとんど食べていない気がする。

北アメリカでは「フレッシュマン・フィフティーン」といって、新入生が1年間で15ポンド (7.5キロ)太ると言われているが、それも無理もない。

こんど寮に泊まる場合はちゃんと野菜も買って少しは自炊しなくてはと思った。


慣れると色々賢くなる寮生活

トロント大学の寮は、ホテルでもなければホステルでもない、独特な空間だった。あまり快適とは言えない滞在だったがなんだかんだ楽しかった。

ロックアウトされないように鍵をストラップにつけて首からかけるようになったり、ほどよい水圧のシャワーを見つけたり、自分なりに少しずつ住みやすくなる方法を見つけていく感じも、昔の寮生活を思い出させてくれた。

いたせりつくせりの宿もいいけれど、大学寮の微妙な不便さが楽し懐かしくてなかなか良かった。

数日間であれば、の話だが。

寮のトイレにあった表示。日本では大・小だけど、英語だと個体・液体。なるほどー!
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編集部からのみどころ
トロント大学はもちろんトロントに行ったこともないのに、コモンルームに苦手な人がいたときに「忘れ物したかも……」と言って戻る気まずさがすごく分かります! なじみのない土地で暮らし始めたときの空気が薄い感じが蘇るようです。
新生活のぎこちなさは万国共通ですね。
そして後半に出てくる24時間スーパーも当然初見ですが、店の外の写真が15年変わってないのが分かります。変わってなさそう~!!
(林)

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