慣れると色々賢くなる寮生活
トロント大学の寮は、ホテルでもなければホステルでもない、独特な空間だった。あまり快適とは言えない滞在だったがなんだかんだ楽しかった。
ロックアウトされないように鍵をストラップにつけて首からかけるようになったり、ほどよい水圧のシャワーを見つけたり、自分なりに少しずつ住みやすくなる方法を見つけていく感じも、昔の寮生活を思い出させてくれた。
いたせりつくせりの宿もいいけれど、大学寮の微妙な不便さが楽し懐かしくてなかなか良かった。
数日間であれば、の話だが。
身支度が終わったので自分の階を見て回ることに。
まず最初に見つけたのはコモンルーム (Common Room)。
コモンルームとはその階に住む学生が共同で使うリビング的な部屋だ。寮によっては冷蔵庫やテレビなどが置いてあったりする、学生が寛ぐ場所である。
この寮のコモンルームに入ろうとしたのだが、
昔住んでいた寮にも各階にコモンルームがあったのだが、同じく外から中の様子が見えないタイプのドアだった。
臆病な性格なもので、中に誰がいるかわからない状態で入るのが嫌だったので、ほとんど使うことがなかったことを思い出した。
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いやいや、でも今は大人だしと意を決して中に入ってみると……
手前にはソファやテレビが置かれたリビングのようなスペース、その奥にキッチンがあるタイプの部屋だった。
結構ちゃんとしたキッチンがあるので長期滞在でも便利そうだが、このドアを開けるたびにいちいち緊張しそうで疲れそうだ。
他の部屋も色々見てみよう。次はランドリールーム。
昔私が住んでいた寮にもランドリールームがあり、洗濯の仕方を知らない新入生向けに洗濯講座なるものが一学期の初めに行われていたのを思い出した。
あとはスタディールーム。
他にも、ロビーや地下などに座れるスペースが多くあり、フリーランスの身としては羨ましい限りであった。
ちょうど宿泊客が少なくて静かだったのもあったが、ワーケーションとかでトロントに行くならこの寮に泊まるのがいいなと思った。
寮をいろいろ見た後は、街を少し散策してみた。朝5時半に起きると1日が長い。
トロント大学は街のど真ん中にあるので寮の立地もめちゃめちゃよく、散歩や観光にはもってこいだ。
寮からはチャイナタウンもとても近いので、夜は学生の頃よくテイクアウトしていた焼豚を食べた。
こうやって1日過ごしてみると、学生時代の食生活のひどさが分かる。滞在中、野菜というものをほとんど食べていない気がする。
北アメリカでは「フレッシュマン・フィフティーン」といって、新入生が1年間で15ポンド (7.5キロ)太ると言われているが、それも無理もない。
こんど寮に泊まる場合はちゃんと野菜も買って少しは自炊しなくてはと思った。
トロント大学の寮は、ホテルでもなければホステルでもない、独特な空間だった。あまり快適とは言えない滞在だったがなんだかんだ楽しかった。
ロックアウトされないように鍵をストラップにつけて首からかけるようになったり、ほどよい水圧のシャワーを見つけたり、自分なりに少しずつ住みやすくなる方法を見つけていく感じも、昔の寮生活を思い出させてくれた。
いたせりつくせりの宿もいいけれど、大学寮の微妙な不便さが楽し懐かしくてなかなか良かった。
数日間であれば、の話だが。
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