やっぱりカッコイイよ、雪上車
宿にチェックインしてフロントで雪上車を予約し、まずは刺激の強い温泉を堪能して一泊。そして翌日、定刻の少し前に玄関へいくと、そこにはパンフレットに載っていたあの雪上車が待っていた。
車全体が雪仕様なのではなくて、タイヤの部分だけが三角形のキャタピラというのが堪らない。
運転手さんに聞いたところ、このバスは夏になると普通のタイヤを履いて走っているとのこと。雪国の普通の車が冬にスタッドレスタイヤを履くように、このバスは冬になるとキャタピラを履くのだ。
しかしタイヤをキャタピラに替えただけで、普通のバスがこんなにも魅力的になるのだから驚きだ。人間でいったらスニーカーの代わりにかんじきを履いているだけなのに。
スキー場で出逢った男女が街で再会してガッカリ、という話を聞いたことがあるが、私が夏にこのバスと再会したとしても、もうこんなにもときめくことはないだろう。
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いろいろな雪上車達
この一台でもう大興奮なのだが、新玉川温泉にはこのバスタイプ以外に何台もの働く車達が置かれていた。雪上車のオールスターだ。
タイヤだけをキャタピラに替えたバス型雪上車は、そのアンバランスな魅力が堪らないが、これらの農耕馬のようにたくましいネイティブ雪上車もまた、誰しも一度は乗りこなしたいと思わせる一台である。
ただ雪上車が動いているというだけで楽しい。
東京から何時間も掛けて雪山まできて、雪上車を見てボーッとする。これぞまさに大人のレジャー。