100均にはサインボールまである
今回は書いてもらわなかったが、色紙を買いにいったダイソーにサインを描く用の野球ボールまであった。野球が好きな方にはボールに書いてもらう、なども楽しそうである。今後も社会的な有名、無名に限らず軽率にサインを書き、もらっていきたいです。
先日、尊敬している芸能人の方からサインをいただく機会があった。うれしくてすぐ飾った。
サインをみるだけで「がんばるぞ」と日々気持ちが高まっていく。
こんなに気分が上がるなら、芸能人以外にもサインをもらったほうがいいんじゃないか?
ということで、お世話になった人にサインをもらいに行きました。
芸能人の方からサインをもらったのは約1年前のことである。
なぜかその人に見られている気がして、きちんと暮らさねば…という謎のやる気が出てくる。
ただ紙に名前を書いたもらっただけなのにだ。もっとこの効能で家を満たしたい。
いっそ芸能人以外からも貰えないだろうか。お世話になった人から貰えたら最高ではないか?
お世話になった人って誰だろう…と考えたらすぐ浮かんだ。新卒で入った会社の上司、N部長である。
私は新卒のころ
特に意識高い!ギラギラ!というわけではないのに、干渉しすぎず、仕事をさっぱりこなし、困った時は部下をさらっと助けるN部長はいろんな人に信頼されていた。
別の部署だったら、もっとトガり散らかしてやばい人になっていたかもしれない。
会社は変わったが、いま思い出しても感謝ばかりである。
私もそろそろ中堅なので、あのちょうどいい大人の覇気を家に飾り、神のごとく毎日拝みたい。N部長にサインをもらいにいこう。
退職してからはじめて連絡をする。「サインをいただきたいのですが」とメールに書いた。
「シカトされたらどうしよう」「性格悪くなってたらどうしよう」
などと心配していると
ちなみにあれから、N部長はいろいろあってN役員に進化していると先輩から聞いた。知らないフリをしてお願いしていく。
そしてついに
ていうかめちゃくちゃ上手にかけている。さては練習したか?疑いがかかるが練習はしていないらしい。昇進する人はサインのセンスもある。
もらった側の体感としては、芸能人からもらう何倍も嬉しさがあった。
芸能人はたくさん書いてるかもしれないが、N部長はこれが初サインだ。貴重だし、個人的なゆかりがすごすぎてありがたみしかない。
あと知ってる人のサインを見るのもおもしろい。「こんな字書くんだ」という楽しさがある。サインっておもしろい。
感想を聞くと、色紙に書くので失敗してはいけない、というプレッシャーがすごかったそうだ。
ただ、色紙と太いペンのおかげでそれっぽくなってよかった…と安心していた。
最後はこちらが呼び出したのにコーヒー代をおごってくれ、さらっと去っていった。いい上司という文字が歩いているような人である。
家に帰ってすぐ、サインを飾ることにした。
N部長のよい社会人覇気はもちろん、当時の部署のみなさんに優しく育ててもらったことを思い出し「悪い事とかまじでできない……」という芸能人とはまた違った気持ちになった。親に見られている気分である。
ただ色紙一枚でこんなシャキッとするのだから、サインはやっぱりすごい。
芸能人に限らず、私たちはいろんな人からサインをもらっていいのだ。
みなさんも、お世話になった人や、ゆかりある人にサインをねだってみてください。
サインをもらいに行く前、仲がよかった先輩に「N部長にサインもらいますけどいります?」と連絡をした。すると
今回は書いてもらわなかったが、色紙を買いにいったダイソーにサインを描く用の野球ボールまであった。野球が好きな方にはボールに書いてもらう、なども楽しそうである。今後も社会的な有名、無名に限らず軽率にサインを書き、もらっていきたいです。
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