地図好きのあなたにおすすめ
ボタンを押すと光る、っていうのはとても原始的だけど、楽しい。じつをいうと、この企画、最初はグーグルマップを使ってブラウザ上でボタンを押して実現しようとしていた。でもやってみるといまいち楽しくない。実体としてのボタンを押して、実体のランプが光る、っていうのがやっぱりプリミティブに楽しいんだな、と思いました。
さて、次は電池とスイッチを電球につないでみよう。スイッチを押すと電球がつくように。
たぶんすごく簡単なことのはずなんだけど、なんだかとても不安だ。ムギ電球には2.5Vとか見慣れない電圧が書いてあるし。売り場には1.5Vの電池しか売ってなかったよ!
光った!電圧があってないはずだけどとにかく光った!ごめんよムギ電球。ぼくにはこれ以上の難しいことはもう分からない。このままつっぱしるよ!
いよいよ地図らしくしていいこう。まずはボードに拡大コピーした地図を貼る。
途中でうすうす気がついていたんだけど、地図の上に自分用のポイントを置いていくっていうのは、たぶん今の人ならグーグルマイマップとかで簡単にできちゃうんだと思う。というか普通そうする。
ぼくのやっていることはなんだろう。ウェブ2.0じゃないことは確かだ。
そんな紙1.0の作業を2時間ほど続けたころ、ようやく案内板は完成した。
おおおお、きれいだ!
途中の作業ではいったい何やってんだろうと思うこともあったけど、光ってみると嬉しい。そうそう、こういうのがしたかったんだよー。
作ったのは、ぼくの住む町、東京の駒込駅周辺の案内図。せっかくなので、この案内図を使いながら、駒込をちょっとだけ紹介します。
まずは、「そば駒」。上の写真ででっかく光っているところ。
駅前にある24時間営業の立ち食いそば屋。なんの変哲もないようですが、実は小説「ノルウェイの森」で主人公たちがそばを食べたところなんです!
いや、うそをつきました。勢いで嘘をつきました。ほんとはここがモデルかどうか分かりません。でも小説には、主人公の男性が、女性と四谷から駒込まで歩き、駅前でそば屋に入ったという記述があります。そして駅前のそば屋はここしかないんです!
村上春樹さんのしゃれた文体と「そば駒」。ベストマッチ。
次の駒込スポットは女子大、でもただの大学じゃないんです。
敷地内に併設されている「プランタン」という喫茶店では、香川栄養専門学校製菓科の学生さんが作ったお菓子を食べることができます。
先日こちらの学園祭に遊びにいったんですが、料理の講習会で女子学生の方が作って振舞われたフルーツタルトがまさに絶品でした!
トラピストクッキーが修道女さんの作ったクッキーだと思って喜んでいたら実は男性の修道士が作っていたことを知って涙をのんだ男性の皆さん。希望は駒込にあります!
次は超個人的スポット。なにせ、自分用ですから。
いま住んでいる駒込は、まったくのぐうぜんながら、生まれた町でもある。坂を上ったところの団地で育ったらしいので見に行ったら、もう昔の家はありませんでした。32年も前だからなあ。取り壊すよなあ。
ボタンを押すと光る、っていうのはとても原始的だけど、楽しい。じつをいうと、この企画、最初はグーグルマップを使ってブラウザ上でボタンを押して実現しようとしていた。でもやってみるといまいち楽しくない。実体としてのボタンを押して、実体のランプが光る、っていうのがやっぱりプリミティブに楽しいんだな、と思いました。
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