原稿を楽しませていただきました。
熊掌を調理するという題材は十分珍しいですし、左右で味が違うという俗説も興味深い。「今後の人生で役立つかはわかりません。」という静かなユーモアもしゃれています。
見た目が苦手な人がいるから、こういう原稿はネットよりZINEとかのほうがいいのかもしれないですね。私はネット出身でありながら最近のネットを見ているとそう思います。(林)
👑今月の掲載作品
いただいた投稿の中から、超優秀作品は記事として掲載しております。
今月掲載した記事は無し。ですが何本か執筆者に連絡を取ってリライト作業を進めているものがありますので、来月には載せられたらと思います。お楽しみに!
🎉佳作
原稿掲載までは至りませんでしたが、面白かった作品を佳作としてご紹介します。
【自由研究】熊掌_調理レポート(かるぱす)
![]()
本レポートは、ツキノワグマの掌という希少な食材を用いた料理につき、備忘として調理過程を愚痴交じりに書き残すことを目的としています。
前提として、今回は長野県で捕獲され、冷凍されたツキノワグマの両前足を熊掌として調理しています。
編集部より寸評


おもしろかったです。毛の処理やらなんやら、ただの「癖のある肉」にとどまらない扱いにくさと奮闘する様子が楽しめました。
文体的にもZINEっぽいですよね。デイリーに応募していただいてるのでWebの記事だったらどうかという話をすると、冒頭部の文体をもっと柔らかくした方がいいと思いました。よく読むと全体がめちゃくちゃ堅いわけではないのですが、最初だけ特に堅いんですよね。離脱ポイントになりそう。第一印象大事です。
頭から順番に書いていくと冒頭だけ文体が違うのはあるあるなので、全部書き終えたら序盤を重点的にバランス調整するといいです。(石川)
👏もう一息
編集部より寸評

現場の写真ゼロですべてを再現写真で済ましているのがおもしろかったです。これは発明ですね。
文章のほうはそれほど珍しいことが書いてあるわけではないのですが、この表情を入れることで面白げな雰囲気になってますよ!!(林)

あと「私の経験によれば当日はいつも来てしまうものですが、」に笑いました。
すごい普通のアドバイスになっちゃうのですが、自分の体験としては饒舌に語られている半面、会のそれ以外の部分、例えば他の参加者の様子とか、どういう作品が印象的だったかというのが断片的なので、状況を想像しにくい印象がありました。
体験レポートでおもしろいのは自分の話なのですが、「こういう状況下で」「自分はこうだった」が組み合わさるとより面白さが引き立つので、(石川)
![]()
青・白・赤が揃えばフランスだ。では赤と青を作って持ち歩けば、案外なんでもフランスになるのではないか?
編集部より寸評

これも非公開作品なのですが、楽しそうな表情がよかった。嫌味じゃないですよ、楽しそうにするのは原稿に説得力を持たせてくれます。
フランス国旗に見えているかどうかは微妙なところはあるのですが、実験している人が楽しそうなので「あれ?私が見えてないだけ?」などと思ってしまいます。
強気は大事ですね。(林)

・赤青以外の要素を減らす
・旗っぽくする
・白い部分を含めた四角い枠をつける
などなど。
正直なところ、板の途中から赤と青に塗られているのを見てずっと「卓球のラケット…」と印象になってしまい…。
でも林も書いてますが、笑顔で楽しそうにやっているのがめちゃめちゃに良かったです。書き手が楽しそうじゃない記事は読んで楽しくなれないので。笑顔、最高です。(石川)
子ども向けの学習施設でアルバイトをしています。
ある日、教材として使われていた小さな動物フィギュアの中に、どうしても種の分からない1体がいました。
編集部より寸評

ふふふ。おもしろいですね。ちょっとしたネタなんだけどダイソーに確認しているし、最後は納得感のある終わりかたです。
文章もすっきりして読みやすい。デイリーの記事としてはボリューム感がないから佳作にしましたが、これはこれで完成している芸風だと思うので次も楽しみにしています。(林)

おわりに
最後に、編集長 林からのメッセージで今月の月刊新人賞はおしまいです。では林さん、どうぞ。
今回は顔写真で迫力を出している作品が2つありました。
エッセイストの山崎浩一さんが隣の人が美味しそうに食っているものが美味しそうに見える、と書いてました。実際、私はそれで川崎ラゾーナのフードコートで隣の男性が食べている冷麺を注文してしまったことがあります。
いや、ごはんの話ではなくて、原稿の話です。良さを説明するときに、そのものの魅力を語るのではなく、楽しそうな自分を描くと迫力が出るということです。
顔じゃなくても、「うなり声みたいな声が出てしてしまった」などの行動でもいいです。
夢中になっている姿は原稿の説得力を増します。斜に構えないで夢中になろう!夢中になれないならその自分を書こう!


