ライター登竜門 2026年1月29日

【自由研究】熊掌_調理レポート~月刊デイリーポータルZ新人賞 2026年1月号

こんにちは、編集部 石川です。

要素をより狭めるとネタになる気がします。
たとえば、「タイミングだけサプライズ」という企画を考えました。誕生日か何かをサプライズで祝うのですが、そのことはあらかじめ相手に伝えておくんです。じゃあ何がサプライズなのかというと、いつ祝われるかのタイミングは秘密だから。
サプライズがあるのを知っているだけに、余計にドキドキする気がしませんか。

さて、月刊新人賞では、みなさまからいただいた投稿原稿のうち、優秀作をご紹介します!

投稿作品の紹介コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。
*月刊新人賞とは
原稿の投稿はこちらから!

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

前の記事:デイリーポータルZの商品紹介でめちゃめちゃ売れてるアイテムはこれ!(令和8年1月最新)

> 個人サイト デイリーポータルZ

👑今月の掲載作品

いただいた投稿の中から、超優秀作品は記事として掲載しております。
今月掲載した記事は無し。ですが何本か執筆者に連絡を取ってリライト作業を進めているものがありますので、来月には載せられたらと思います。お楽しみに!

いったん広告です

🎉佳作

原稿掲載までは至りませんでしたが、面白かった作品を佳作としてご紹介します。

【自由研究】熊掌_調理レポート(かるぱす)

202601-1.png

本レポートは、ツキノワグマの掌という希少な食材を用いた料理につき、備忘として調理過程を愚痴交じりに書き残すことを目的としています。
前提として、今回は長野県で捕獲され、冷凍されたツキノワグマの両前足を熊掌として調理しています。

202601-2.png
未公開作品のため一部キャプチャのみ掲載します

編集部より寸評

191.jpg

原稿を楽しませていただきました。
熊掌を調理するという題材は十分珍しいですし、左右で味が違うという俗説も興味深い。「今後の人生で役立つかはわかりません。」という静かなユーモアもしゃれています。
見た目が苦手な人がいるから、こういう原稿はネットよりZINEとかのほうがいいのかもしれないですね。私はネット出身でありながら最近のネットを見ているとそう思います。(林)

184.jpg

おもしろかったです。毛の処理やらなんやら、ただの「癖のある肉」にとどまらない扱いにくさと奮闘する様子が楽しめました。
文体的にもZINEっぽいですよね。デイリーに応募していただいてるのでWebの記事だったらどうかという話をすると、冒頭部の文体をもっと柔らかくした方がいいと思いました。よく読むと全体がめちゃくちゃ堅いわけではないのですが、最初だけ特に堅いんですよね。離脱ポイントになりそう。第一印象大事です。
頭から順番に書いていくと冒頭だけ文体が違うのはあるあるなので、全部書き終えたら序盤を重点的にバランス調整するといいです。(石川)

いったん広告です

👏もう一息

202601-03.jpg

私の趣味は読書です。ある日ネットで読書会を探していたところ、「読む前に書け」というイベントを見つけました。

編集部より寸評

191.jpg

現場の写真ゼロですべてを再現写真で済ましているのがおもしろかったです。これは発明ですね。
文章のほうはそれほど珍しいことが書いてあるわけではないのですが、この表情を入れることで面白げな雰囲気になってますよ!!(林)

184.jpg
僕も、第一印象は「写真が面白い」でした。再現写真であることもですが、普通に表情が豊富で顔芸としての面白さがありました。

あと「私の経験によれば当日はいつも来てしまうものですが、」に笑いました。

すごい普通のアドバイスになっちゃうのですが、自分の体験としては饒舌に語られている半面、会のそれ以外の部分、例えば他の参加者の様子とか、どういう作品が印象的だったかというのが断片的なので、状況を想像しにくい印象がありました。
体験レポートでおもしろいのは自分の話なのですが、「こういう状況下で」「自分はこうだった」が組み合わさるとより面白さが引き立つので、(石川)

 

青と赤を持ってフランスを探す(フェノール藤宮)

202601-4.png

青・白・赤が揃えばフランスだ。では赤と青を作って持ち歩けば、案外なんでもフランスになるのではないか?

202601-5.png
未公開作品のため一部キャプチャのみ掲載します

 

編集部より寸評

191.jpg

これも非公開作品なのですが、楽しそうな表情がよかった。嫌味じゃないですよ、楽しそうにするのは原稿に説得力を持たせてくれます。
フランス国旗に見えているかどうかは微妙なところはあるのですが、実験している人が楽しそうなので「あれ?私が見えてないだけ?」などと思ってしまいます。
強気は大事ですね。(林)

184.jpg
かなり「フランス国旗と思って見るぞ」という気持ちで挑まないとフランスに見えないので、装置にもう一工夫あってもいいかもと思いました。
・赤青以外の要素を減らす
・旗っぽくする
・白い部分を含めた四角い枠をつける
などなど。
正直なところ、板の途中から赤と青に塗られているのを見てずっと「卓球のラケット…」と印象になってしまい…。

でも林も書いてますが、笑顔で楽しそうにやっているのがめちゃめちゃに良かったです。書き手が楽しそうじゃない記事は読んで楽しくなれないので。笑顔、最高です。(石川)
いったん広告です

 

202601-06.jpg

子ども向けの学習施設でアルバイトをしています。
ある日、教材として使われていた小さな動物フィギュアの中に、どうしても種の分からない1体がいました。

編集部より寸評

191.jpg

ふふふ。おもしろいですね。ちょっとしたネタなんだけどダイソーに確認しているし、最後は納得感のある終わりかたです。
文章もすっきりして読みやすい。デイリーの記事としてはボリューム感がないから佳作にしましたが、これはこれで完成している芸風だと思うので次も楽しみにしています。(林)

184.jpg
まさに身近な疑問という感じで好きでした。最後、色を塗って牛柄にしているのもいいですね。
自分だけの話でもかまわないタイプのトピックですが、周囲の反応を入れていることで記事に深みが出ていると思いました!(石川)
いったん広告です

おわりに

最後に、編集長 林からのメッセージで今月の月刊新人賞はおしまいです。では林さん、どうぞ。

今回は顔写真で迫力を出している作品が2つありました。
エッセイストの山崎浩一さんが隣の人が美味しそうに食っているものが美味しそうに見える、と書いてました。実際、私はそれで川崎ラゾーナのフードコートで隣の男性が食べている冷麺を注文してしまったことがあります。
いや、ごはんの話ではなくて、原稿の話です。良さを説明するときに、そのものの魅力を語るのではなく、楽しそうな自分を描くと迫力が出るということです。
顔じゃなくても、「うなり声みたいな声が出てしてしまった」などの行動でもいいです。
夢中になっている姿は原稿の説得力を増します。斜に構えないで夢中になろう!夢中になれないならその自分を書こう!

 

>>原稿の投稿はこちらから!<<
 

▽デイリーポータルZトップへ

記事が面白かったら、ぜひライターに感想をお送りください

デイリーポータルZ 感想・応援フォーム

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ