ライター登竜門 2025年12月25日

シベリア鉄道に乗って~月刊デイリーポータルZ新人賞 2025年12月号

こんにちは、編集部 石川です。

ディスカウントショップで安いチョコビスケットをよく買うのですが、違う商品を買ってもかなりの確率でトルコ産です。結果的に、最近「トルコっぽい味」がわかってきた気がします。新企画「チョコビスケット利き原産国選手権」いけるか!?

さて、月刊新人賞では、みなさまからいただいた投稿原稿のうち、優秀作をご紹介します!

投稿作品の紹介コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。
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👑今月の掲載作品

いただいた投稿の中から、超優秀作品は記事として掲載しております。
今月掲載した記事は無し。ですが何本か執筆者に連絡を取ってリライト作業を進めているものがありますので、来月には載せられたらと思います。お楽しみに!

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🎉佳作

原稿掲載までは至りませんでしたが、面白かった作品を佳作としてご紹介します。

シベリア鉄道に乗って(草薙)

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ロシアを横断して、9,297㎞もの長距離を走るシベリア鉄道。その乗車を目的に、ロシアを旅した三週間を振り返る。

 

編集部より寸評

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おもしろかった!登場するロシア人がみんな親切で嬉しくなりました。人が登場する経験は意外さがあふれますね。このレポートの後、コロナと戦争があるのでいまどうなっているのか、変わっているのかいないのか知りたくなりました。(林)
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こういう旅行記には「時系列で全部書くな」というアドバイスをするのが定番なのですが、この記事に関しては時系列にもかかわらずちゃんと面白かったです。緩急ついてて平坦でない、印象的なエピソードがしっかりちりばめられている、などが理由だと思います。
内容はかなり良かったのですが、「2019年3月に行った旅行について、2020年にまとめた日記」とのことでちょっと古いので、今回は佳作とさせていただきました。WEBの記事ですし、ある程度の鮮度があるうちに出してしまいたいところです!(石川)

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👏もう一息

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「深夜のファミレスみたいな」という形容詞が使われているのをたびたび見かける。そういう例えが通用するぐらいには一般的なシチュエーションらしい。深夜営業のファミレスで、失われた青春を取り戻したい。

編集部より寸評

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あるあるがやや古典的なので主題にするにはちょっと難しい気がしました。むしろ2025年の今ならば、そのあるある本当なのか?という切り口が有効だと思います。
だからずっとゲームしているグループがいた話は貴重です。
自分の外にある珍しいものを見つけて伝える、それでも書き手のパーソナリティは出るので内面書かなきゃとか意識しなくてもいいかも。(林)

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僕も深夜のファミレスってあんまり言ったことがないので、新鮮なレポートでした。
自分の考えたあるあるを自分でやるというのがマッチポンプ感というか、自己完結感があるかも。例えばあるあるを出典のあるものにすれば、「出典元のマンガではこういう展開になったが実際は…」みたいなことも書けると思うんですよね。どっちも自分発だと、全部自分の脳の中を書くことになるので閉じた印象になります。
林も言ってますが、自分の外のものをベースに自分を出していくのが良いです。(石川)

 

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チョコレートアイスクリーム界のドジャースことサーティワンアイスクリームがあえてゴディバとコラボするということは、ゴディバを相手にしても負けない自信があることの何よりの証拠、心強いぜサーティワンアイスクリーム!と思いつつ、早速店舗で食べることにしました。

編集部より寸評

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ゴディバ、サンデー、焼き菓子とするすると話が進んでいきますね。いつの間にか次の番組になっているテレ東のバラエティのようです。
とはいえ整理したいかも。冒頭に「私はサーティワンの魅力を語りたい。それには3つの理由がある」などと全体構成を示して、各ブロックに小見出しと「まず1つめ」「つぎに」「そして」などいれて、最後に総括するとか構成を整えるのはどうでしょう(林)

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これ、一読して「惜しい!」と思ったんですけど、この記事の一番のヒキって『サーティワンは「なぜか焼き菓子がうますぎる」』だと思うんですよ。これって意外性じゃないですか。これだけで一本書いて全然良かった。
むしろゴディバが「最近も焼き菓子が入った限定メニューが出た」という流れでサブで言及されても良かったのではと思います。(石川)
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こうも寒くなってくると、どうしても人肌が恋しくなります。
寒さに凍える我々ですが、今年は一味違います!なぜならこの僕が「誰でも人肌のぬくもりを感じられる装置」を開発したからです!えへん!

編集部より寸評

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・違った場合は呪います。
・今後はこの才能を生かして政界へ進出しようと思います。

こういう小粋なセンテンスが書けるので期待大です。そして作っているものが面白いです。人肌の暖かい塊が概念の実体化のようです。
だけどこのもてない男性という話が2000~2010年代のネットに溢れすぎていて、今や新鮮さを感じさせるのが難しいんですよね。デイリーポータルZでもそんな記事を載せていたくせにと思うでしょうが。
どうしたらいいか、それについては最後のメッセージに書いてみました。読んで(林)

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最後、「僕の頬を伝うぬくもりを」で詩的に締めているのは好きです。こういう心のこもってない詩的、大好きです。
デートパートが、デートの世界観だけで書かれているので、ここにちょっとだけ素の感想を入れると厚みが出る気がします。「べたつきがあるので走ってもポケットから飛び出さなくていい」みたいな、ちょっと我に返った感じの客観的なやつ。
本気のレビューを書く必要は全くないのですが、スパイス的にいれるのおすすめです。(石川)
 

 

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おわりに

最後に、編集長 林からのメッセージで今月の月刊新人賞はおしまいです。では林さん、どうぞ。

妬みの対象を消す

今回のもう一息の赤嶺さん、ちゅうわっとさんとも記事に妬みを感じさせる文があります。「失われた青春は今からでも取り返せるのだ。」「悲しいことに今の僕には温めてくれるような人、もとい人肌はありません。」

デイリーの記事でも、妬み出発の企画はあります。たとえば地味ハロウィンだってきっかけに渋谷でちゃらちゃらしやがってという気持ちがないわけではない。ただそれを記事に書くと読後感が良くならないんですよね。そういう澱を売りにする芸風もありますが、デイリーはそういう媒体ではないので。

デイリーでよくやるテクニックとしては、妬みの存在を消すことです。地味ハロウィンだったら、「どうだ、派手なハロウィンよりおもしろいだろう」と書かない。「地味な仮装っておもしろい!」で貫き通す。「へーそんなのあるんですか」(知ってるくせに)「でも私たちは自分たちで考えたおもしろいことに夢中なんで!」と偽りのイノセントさで通す。

ちゅうわっとさんの人肌ゲルだったら、肌美がいればカイロ以上の温かみを感じることができる。最高だ。まるで恋人のようだ。って書くとか、ですかねえ…。ちょっと無理があるけど。

妬み歓迎です。その妬み部分を消し去っても、ほんのりとした悪意は伝わるのでそれぐらいがちょうどいいと思います。

 

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