③川辺で『フウリング』
夏でも風が通り抜けていくような場所なら、フウリングが成立するはず。すると子供の頃に遊んだ、真夏の檜原村の川辺が思い浮かんだ。あれは涼しくて気持ちよかった。
スマホで良さげな場所を検索してみると、車で一時間ほどの場所にある川が見つかったので早速向かう。到着してみると奇跡が起こった。
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まさに良い風が吹いてきた。こういう奇跡を呼び込めた時は、良い記事になるのだ。どの記事がそうだったかというと具体例はないのだが、今は細かいことを詮索してる時ではない。
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サラサラと水の流れる音が聞こえてきた。さらに歩を進めると、夕方の光を反射してキラキラ輝く川面が見えた。「ああ、ここは良いぞ」。思わず声に出してしまった。
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今までの場所より格段に過ごしやすい。先ほどの公式で言うと「涼しさ」は確保されている。後は風鈴で「涼しげ」を加えるだけだ。
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こんな環境だと、普段はついつい積読になりがちな海外文学とかを読みたくなる。
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ああ、今度こそ本当に心地良い!思わず矢崎滋より綺麗な「まるっ!」が飛び出した。やはり涼しくて快適に過ごせる場所であれば、フウリングが相乗効果となり心地良さが何倍も増す。途中でやめなくて良かった!
この夏、アウトドアアクティビティの予定がある皆さん。荷物の中に風鈴を加えてみて欲しい。夏が大好きだったあの頃を、フウリングで再び思い出せるはずだ。
「いや、絶対に外に出るのは嫌だ!」というあなたには、今回各地で録画してきたフウリングの動画を涼しい室内で楽しんでください
おまけ
フウリングとは直接関係ない話になるのだが、私と母親は親子二代でエルヴィス・プレスリーの熱狂的ファンである。今月、遂に母親が「死ぬまでに絶対行く!」と言っていたグレイスランド(メンフィスにあるエルヴィスが暮らした邸宅。お墓もある)を訪問した。
メンフィスにあるカフェで朝8時くらいに朝食を取っていたら、突然爆音が鳴り響き、エルヴィス物真似歌手によるショーが始まったそうだ。
朝8時からこの光景が繰り広げられているのである。うんざりしているのか手前で寝ている弟も、兄が衣装チェンジの時にはしっかり歌っていたそうだ。メンフィスという町はエルヴィスが観光の柱になっていて、このように家族総出で生業にしている人達もいるのだ。
母親からこの写真を見せてもらいながら「日本でいうと旅回りの大衆演劇の家族みたいなものかね」などと話していたのだが、今回の記事を書きながら気付いた。
![image16.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/2517/2228/9133/image16.jpg)
![image27.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/2417/2228/9149/image27.jpg)
他ならぬ我が家が、同じことをやっていたのである。前から「俺一人の力で記事が書けてるんじゃない。みんなには本当に感謝している。協力者として、記事にはちゃんと二人の名前を入れたい」と提案しているのだが、何故か全力で断られている。