特集 2020年10月19日

「足マーク顔」を集めました

『並ぶ目安に使われている足のマークを逆にすると、顔に見える』

ある日、フォロワーさんの投稿でそれを知った僕は、実際にこの目で確かめるべく町へと繰り出しました。

自由律俳句と路上観察をしています。大阪在住。私家版の自由律俳句集『麦わら帽子が似合わない』『ブルマ追いかけて八位』『待ち受け画像がちらし寿司』も販売しています。

前の記事:地味に読めない大阪の地名を巡りました

> 個人サイト note

01.jpg

足のマークを発見。

これを逆さに見ると――

02.jpg

ほんまや!顔に見える!

これは3つの点や線があれば顔に見えてしまうという、いわゆる「シミュラクラ現象」でこう見えているらしいのですが、一度顔だと認識すると、ただ待たされるだけのマークもなんだか可愛らしく思えてきます。

これぞまさに令和のコペルニクス的転回、略して『令和コペ転』だと僕は勝手に浮かれ上がり、顔に見える足マークを見つけるたびに撮り集めていきました。

そして数が揃ってくると、それぞれ微妙に表情が違っているような気がしてきたので、独断で喜怒哀楽別にまとめてみました。

03.jpg

まずは「喜」から。
やや口の白が黄色に溶け込んでいますが、しっかりとスマイル。
実はこれはマクドナルドで撮った足マークで、さすがはスマイル0円だけあります。

04.jpg

これは足元ではなく、列の途中に掲げられていた足マーク。
画像を回転させると、こちらもスマイル。
赤いので元気な感じもします。

05.jpg

そしてその青バージョンもありました。
顔は真っ青でもしっかりと笑顔です。

06.jpg

これはおもちゃ売り場の足マーク。
ピンクと黒というあまりないカラーリングと、口の文章が長いのもあり、いたずらっ子ぽい感じがします。

07.jpg

こちらはまた別のパターン。
下の赤い半円を口と捉えると、笑顔に見えます。
踏まれても汚れても笑顔です。

08.jpg

続いては「怒」。
これはとてつもなく怒っている、というほどでもありませんが、沸々と怒りを蓄えているように見えました。

09.jpg

これもほぼ同じパターンで、怒っているというよりは怒りを堪えているような、そんな感じを受けました。

10.jpg

こちらはより目に怒りがこもっているパターン。
赤色も怒ってるっぽいですし、靴底の形がめっちゃ睨んでいるように見えました。

11.jpg

もうこれは怒鳴っちゃってますね。
いよいよ怒りをあらわにするレベルに達してきました。

12.jpg

そしてこれはもうわかりやすく、完全にキレてますね。
目もつり上がってますし、口の形が完全に何かを叫び上げてます。

ここは並ぶ列が途中で途切れていて、その中継地点だけ線と足マークの位置が逆になっていました。
他では見たことがないので、なかなかレアでした。

いったん広告です

13.jpg

そして、その反対が「哀」になります。
「怒」と対になっているからか、怒られてるようにも見えますね。

14.jpg

こちらも若干しょんぼり気味。
見た目はパンダっぽくて好きです。

15.jpg

もっとしょんぼりというか、悲壮感があるのがこちら。
すっかり青ざめちゃってますし、ワイヤレスイヤホンを片方だけ無くしたのでしょうか。

16.jpg

店によってはこういった「野良マーク」もよく見かけますが、野良マークはこのような「哀」の表情をしていることが多いです。
ちょっと情けない顔ですけど、愛らしくもありますね。

17.jpg

これは野良か既製品か微妙なマークですが、線と足がかなり近くて幼く見えます。
ただテンションは低そう。

18.jpg

こちらはさっきのパーツが離れているタイプ。
あの子が成長した姿かと思うと感慨深いですが、とぼけた目元は変わらないですね。

19.jpg

最後は「楽」。
「喜」との違いが難しいですが、ニュアンスで選びました。

これは逆にしなくても顔に見える珍しいタイプ。
笑ってるというよりは微笑んでる感じがしたので「楽」。

20.jpg

これは野良系で、かなりシンプルな顔。
「楽しい」よりは「楽チン」的な「楽」ですね。

21.jpg

こちらは線と足がずれているパターン。
ちょっとのズレですが、これだけでなんだかウキウキしてるように見えました。

22.jpg

これは口がずれていないバージョン。
町で見かけた知り合いのような、気の抜けた顔をしています。

23.jpg

最後はお気に入りの「楽」を。
口がちっちゃくて、控えめに微笑んでいる感じが上品でいいですね。

24.jpg

色違いも見つけました。
かなり小さかったですが、しっかりと微笑んでいました。

これで集めた「足マーク顔」は以上になります。
こうやって並べてみると、全ての足マークが顔に見えるように思ってしまいますが、実際はそれほど上手くはいきません。
番外編として、顔に見えなかった足マークも紹介したいと思います。

顔に見えない足マーク

例1:足のマークしかない

25.jpg

顔に見える条件として前述の「シミュラクラ現象」を基準としているので、両目と口の3つが揃っているのが大事かなと思います。
なので目だけだと物足りないですね。

例2:口の文章が一行じゃない

26.jpg

こっちは逆に口がありすぎるパターン。
元々口にするための文言ではないので仕方ないのですが、やはり目だけだと顔っぽくない印象です。

例3:素足

27.jpg

あまり多くはないですが、素足のパターンもあります。
これは足のキャラが強いせいか、顔に見えづらいことが多いです。
でももしかしたら、顔に見える素足もどこかにあるかも。

では締めくくりとして、今回見つけた足マーク顔を集計してみました。

28.jpg

全体的にまんべんなく揃いましたが、意外と「喜」が少ない結果となりました。
足マークは顔にこそ見えますが、表情は無表情に近いものが多かったからかもしれませんね。
足マークの製造元には、笑顔に見える足マークを量産してもらいたいです。


ちなみに、顔に見える足マークと顔に見えない足マークの割合はたぶん半々くらいでした。
新たな趣味を得たことで、これからは並ぶ際に退屈しなくて済みそうです。

▽デイリーポータルZトップへ

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ