順調に見えて、実は腹ぺこで
大体ゴールまでの道筋は見えた。もう成功したも同然ですよ。はやぶさで言えば、イトカワ見えちゃった状態。もうあとは真っ直ぐ飛ぶだけ。
そうなったら急にお腹が減ってしまいまして、しかも交差点のとこに「すき家」があるんですよ。牛丼並280円のすき家がね!
これは是非とも行きたい!そう思うのが人情ってもんでしょう。僕はね、コンピュータと違って腹も減るし欲求もあるし、よく考えたら自我もあるし自律的に行動できる子なんですよ。
しかも!ボールペンを持っている!
そこで、フローチャートを書き換えることにしました。
自由とは、自分で好きな選択をできることだ!
HAL9000やスカイネットもきっとこんな気持ちだったに違いない
2001年宇宙の旅に出てくるコンピューター、HAL9000は自我を持ってしまい人間を殺した。ターミネーターでお馴染みのスカイネットも自我を持ってしまい、人間に核攻撃を仕掛けた。
つまり、高度に発達したコンピューターは自分でプログラムを書き換えるのだ。そういった自我はきっと、なんらかの欲求から生まれるのだ。僕の場合は、食欲がフローチャート(プログラム)を書き換えさせたのだ。欲求こそが進化の種なのだ!
と、格好良い風な事を書いて、企画中に道草と牛丼を食べるなんていういい加減な行いを誤魔化してみました。
牛丼を食べるにもフローチャートがある
当然、すき家で牛丼を食べる場合もフローチャートがあり、それに則って行動せねばならないのが今回の掟。
だいたいこんなフローチャートになるかと思います。
牛丼美味い
すき家は紅ショウガの色が薄いのが良い。でも牛丼自体の味はくっきり濃い味ってのもまたいい。牛丼をおかずに白飯を食べたくなるような味付けが、たくさん歩いた今日みたいな日にはピッタリだ。
さて、お腹もいっぱいになったし寒くなったのでそろそろ帰ろうか、という訳にもいかないか。まだ。
元の場所に戻ってお使いフローチャートの実行を再開しました。
順調に行くかに見えたが
左の地図の「葛西南高北」という交差点の辺りにあるすき家で自我と牛丼を味わった後、元の場所に戻って再開した。
方向は変わらずに東で、ぐいぐいと進む。距離の表示もぐんぐん減っていく。こいつは調子いいぜよー、なんて思ってたら行き止まった。
ありゃりゃ
ぐいぐい距離が縮まるからサイコロも振らずにずっと真っ直ぐ歩いてきたが、ここにきて行き止まり。駐車場の奥は民家の壁で、だいたい駐車場は私有地なのでどっちにしろ入れない。
真東に進む道はなく、北か南へ進む道のみという状態になってしまった。
仕方ないのでサイコロを振った。
驚くべき無限ループ感
三叉路でサイコロを振った。西が出て戻る。距離が遠ざかるので東へ戻る。駐車場で行き止まって止まる。
次は南が出た。歩いているとやはり距離が遠ざかり、今度は北へ進む。そこでサイコロを振ったら西が出て、南が出て、・・・すっかり進まなくなってしまった。
どっちへ行っても距離が遠ざかってしまうのだ。なんだここは。この三叉路には悪魔でも棲んでいるのか。
何度サイコロを振っても脱出できない。どっちに進んでも距離が縮まらない。GPSのログもグチャグチャだ。
こまった。
必死で猛ダッシュはしたくない。
寒い。
暗い。
帰りたい。
新春☆ひどいオチ祭り
我ながら酷いオチだなと思うが、どうにもこうにもにっちもさっちも行かなくなってしまったのだからしょうがない。あれは多分、根本的な考え方がうまくなかったのだろう。考えてみれば、今回使ったフローチャートでは長さが10m以上ある袋小路にはまったら抜けられなくなる。
同じ座標にはまり込んだら、距離が遠くなっても戻るような仕組みになっていないとはまりっぱなしになってしまうということだ。
こんなぐだぐだな内容ではありますが、これでプログラムに興味を持つ人が一人でもいたら良いと思います。
今年もこんな調子でやっていきたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。