なぜか外に出る
流れが悪い。何かを変えようと思い外に出た。
残っている記録から察するに、僕はこの時「For you」はどんなものなら持ち上げられるのか、を検証しようとしている。
この時やろうとしていたこと:「For you」で紙風船が持ち上がらなかった → ではどんなものなら持ち上がるのか、試してみよう、外で
話が違う。紙風船を浮かすんだろ。どうしちゃったんだ。
風船が風にあおられて何もできない。
天気が良いと思って外に出たが、空と大地の間には風があるのだ。そして風船は「風」の「船」だ。出航しちゃうのだ。「For you」が。
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浮かせ! 紙風船を!
どうかしている。「For you」が現れてから調子が悪い。いや、クミンからか。
もういつだっていい。大事なのはこれから何を成すかである。立て直すべく、ここから何かしなければいけない。
そう、紙風船の話だったはずだ。「浮け! 紙風船」そういう話だったはずなのだ。
浮かせ! 紙風船を! 俺は!
風船っていうのはちょっとした風でもすごくあおられるのだ。この日強く実感したから分かる。もう慌てない。