まじめ地図をおしゃれ地図に
ここまで、おしゃれ地図を眺めて分かったのは、地図をおしゃれにするにはいくつかのパターンがあるということだ。
では、それらの手法を使うことで、まじめな地図をおしゃれに変身させることはできないだろうか。いくつかためしてみよう。
おしゃれ駐輪禁止
駅前によく設置されている駐輪禁止の看板。もしも違反して回収されてしまったら、その自転車はここに保管されていますよ、ということが地図に記されていることが多い。
この無味乾燥な保管場所の地図、これをおしゃれにしたらどうなるだろうか。やってみよう。パターンとしては「4.超シンプル」を適用してみたい。できたものがこれだ。
こんな宝の地図みたいなものを見せられて、いったいどこに自転車を取りに行けばいいというのか。ようやくたどり着いたと思ったら宝がもらえるどころか5000円取られるのである。
もはや駅前に駐輪することをあきらめる者もでるかもしれない。しかしそれこそこの禁止看板の目的とすることじゃなかっただろうか。
わかったこと 駐輪禁止看板をおしゃれにすると、違法駐輪が減る。 |
おしゃれ周辺名所案内
これも駅前で見かけることが多い周辺名所案内の看板。周辺の由緒ある神社仏閣や風光明媚な場所の案内が典型だろうか。
その場所の特徴を親しみやすいイラストで示したこれらの地図は分かりやすいのだが、何かスタイリッシュ感にかける。
今こそ学んだ手法をもとにこの地図を生き返らせることはできないか。やってみた。
ここで使った手法は、「2.完全に英語」だ。
地方から巣鴨にやってきたおばあちゃん。なんとか孫の病気を治してやりたい。とげ抜き地蔵様に並んで、悪いところをさすってやりたい。
駅前からはどう行けばよいのだろう。
「Somei Reien」?これはたぶん違う。「Rikugien」?これも違う。「The Jizo」ジゾー?「The Jizo of Togenuki」オー!ザ・ジゾー・オブ・トゲヌゥキ!「ザッツ ワット アイム ルッキンフォー!(これこそ私が探し求めていたものです!)」おばあさんはそう叫ぶだろう。ユーノー?
地蔵通り商店街のマクドナルドのメニューには、「ポテト、S・M・L」でなく「おいも、大・中・小」と記されていると聞いた。そんなおばあさんに優しい街・巣鴨にも、社内公用語英語化の波がいま確実に押し寄せているのだ。
わかったこと 巣鴨はおばあちゃんに優しい街。 |