あづま食堂のシチューうどんを紹介した「大阪の奥深き食文化を巡る旅」をお女将さんに献本させていただいた。社交辞令かもしれないが、記念になると喜んでもらえたことがすごくうれしかった。やっぱり大阪まで来てよかった。
ありがとうございました! そしてお疲れ様でした!
ここから先は余談だが、あのシチューうどんの味をしっかり覚えているうちに、家でできる限りの再現してみることにした。
シチューうどんの味の決め手は、なんといっても当日仕込んだシチューに前日残しておいたシチューを継ぎ足すという特殊な行程にあるのだが、それを家庭で再現するのはさすがに大変。
そこで細かく刻んだタマネギとジャガイモを加えることで、それらが溶けてスープに奥行きを与えるのではという実験をする。
こうして「シチューうどんとかやく御飯の小」セットが完成したのだが、わざと潰したジャガイモの澱粉のせいか白濁したシチューは、どこか奥行が不足していて物足りない。
こうして自分で真似して作ってみると、タマネギとジャガイモという適切な加熱時間が違う野菜を、形を保った麺類の具にする難しさがよくわかる。どう考えてもオペレーションが大変そうだ。
やっぱり簡単に思える料理ほど難しい。店主しか知らないコツがあと10個くらいはあるのだろう。もうあの味は食べられないのだという寂しさを黙って受け止めつつ、うま味調味料を二振りした。
この厳しい自己評価は、あくまで「あずま食堂と比べると……」という話であり、オリジナルを知らなければ十分おいしいはず。
これでもシチューうどんが持つ唯一無二の雰囲気や方向性はそれなりに伝わると思うので、興味のある方は試してみてほしい。本物はその味の倍くらいすごいんだけど。
あづま食堂のシチューうどんを紹介した「大阪の奥深き食文化を巡る旅」をお女将さんに献本させていただいた。社交辞令かもしれないが、記念になると喜んでもらえたことがすごくうれしかった。やっぱり大阪まで来てよかった。
ありがとうございました! そしてお疲れ様でした!
| <もどる | ▽デイリーポータルZトップへ | |
| ▲デイリーポータルZトップへ |