棚の上に飾ってみた。なんか良い。
4.居酒屋メニューを寄せ書き
メニューを考える機会なんて普通の人間にはないし、あっても寄せ書きじゃないだろう。難しいお題かと思ったが、これが一番盛り上がった。
みんなの思う創作和風居酒屋っぽさを盛りに盛って、絶妙に破綻した料理を作り出していた。
「ひどいなあ」と笑いながら書いたが、埋まってから見直すと「この店行きたいね…!」という意見にまとまった。おいしいかは分からないがなんか楽しそうだ。
【居酒屋メニューを寄せ書き】
- 一つ一つは破綻しているが、全体を見るとこの店に行きたくなった
- 実際に寄せ書きでメニューが書いてあったら、親近感が湧いて良さそう
5.ネーミング募集を寄せ書き
クオリティはさておき数が出る、という寄せ書きの特徴が分かってきた。ということはアイデア募集ではないか。
カニの甲羅の着ぐるみがチャンピオンベルトを掲げている。自分でもどんな名前がいいか全く分からない。寄せ書きの力を見せてくれ!
エチゼニャン、かにーちゃんぷちゃんぷ、二度寝太郎、蟹本健夫、横歩き…。良し悪しは僕には分からないがとにかくたくさんは出た。
20分ほどでこれだけ出ている。僕一人では無理だっただろう。みんなで色紙を眺めつつしゃべりながら、という環境はアイデアをたくさん出すのには良いかもしれない。
【ネーミング募集を寄せ書き】
- 色紙を埋めたいという気持ちが働くので、量が安定して出る
- 僕は「蟹本健夫」が良いと思った
6.答えにくい質問に寄せ書き
最後は一番難しいやつ。
突然それだけ言われても困る。でも寄せ書きなら楽しく答えられるんじゃないかと思ったのだ。
書くと残るので、口頭で聞かれるより難しいのかもしれない。
締め切りを守れない、蓄えが減る、四十肩など暗い話題が並ぶ。カラフルにネガティブが書いてあるところ、初めて見た。派手な毒キノコみたいだ。
しかし書いている時は気まずさはなく、楽しく寄せ書きできた。「最近どう?」と聞かれたらこの色紙を渡せばいい。
【答えにくい質問に寄せ書き】
- 寄せ書きにしてもやっぱり答えにくい
- 使う色も、気持ち暗めになる
- ただ、書くのは楽しい
この軽薄さが魅力
以上、寄せ書きになさそうなお題の寄せ書きでした。
一番可能性を感じたのが、好きな食べ物とネーミング募集だった。
好きな食べ物は、書くのも見るのも楽しいので、懇親の目的でみんなで書いたらいいと思う。
そしてとにかく数が出るので、ネーミング募集のような迂闊なアイデアがたくさん欲しい時も寄せ書きが向いている。
そう、うっかり実用的なシーンに繋がってしまった。でも今回一番やりたかったのはそれじゃない。卒業アルバムの白紙がくだらないコメントとイラストで埋まってしまった時のような、あの清々しいダメさを見たかったのだ。
この軽薄さ。これも寄せ書きの良さである。