ひとまずは食べてみたかったデブめしも堪能できたし、ここから先は体重を減らすことに専念するつもりである。
ただ、僕がデイリーポータルZで食べ物系の記事を書こうとすると、結構な確率でデブな調理をやってしまいがちなのだ。
どうしよう。今後は「おからを捏ねてごはん粒っぽくして食べたい」とか「コンニャクの絞り汁を美味しく飲む技術を開発しよう」みたいな記事にシフトしていくべきだろうか。
勢い込んではみたものの、やはりこれを普通のサンドイッチのようにかぶりつくのは難しそう。
なので、フォークでグイッと上から押さえつけつつナイフでゆっくりと切っていく。
焼き上がりを待つ間におおまかにカロリー計算してみたんだけど、この一皿でだいたい1900kcal。それを1/6にカットしたので、これでだいたい300kcal強(ごはん2.5杯ぐらい)というところ。
怯えていたほどのハイカロリーではないが、とはいえそうそう気軽に食っていいもんじゃないというのも分かる。
これをグッと圧縮したら一口でイケるかな?と思ったんだけど、さすがに層が多すぎるせいか、フォークで刺して持ち上げたそばからバラバラに崩れていく。
そこを大口開けて迎えに行き、ガモッと一気に頬張ると……あー、すっごい肉の味だ。
ステーキの噛みごたえ、ソーセージのプリプリ、ハムの柔らかさ、と噛みごたえの違う肉が折り重なっているので、どこまで噛んでも延々と肉!最初から飲み込むまでずっと肉!という感じ。
そこで重要になってくるのが、パンがジュクジュクに吸ってる例のソース。
噛むごとにあちこちからソースが染み出してくるので、トマトの酸味とビールのほろ苦さが口の中で混ざり合って肉の味に飽きが来ない、という仕組みなのだ。なるほど、あのソースの量にも納得である。
こんなの美味いに決まってるだろう。
ただひとつ問題があるとすれば、パンがソース供給システムの一部になっているため、炭水化物としての存在感を失っている、ということか。
肉は絶対に美味いんだけど、主食扱いで肉だけを食うのは日本人の味覚としてちょっとつらい。味も濃すぎるし。つまるところ「あー、これオカズにして白飯食いてぇ」という気分なのである。
そこでハッと気が付いた。我慢せずに白飯を導入すればいいんじゃん。
丼メシを用意して、上にフランセジーニャとソースを吸ったポテトをオン。挟みきれずに残してあった目玉焼きを乗せてソースをかければ、フランセジーニャ丼になるわけだ。
これはさすがに本場ポルトガルにも存在しないのではないか。
そして案の定というか、思った通りというか、まさに「あー、これこれ。これ食いたかった!」という味だった。最高。
ひとまずは食べてみたかったデブめしも堪能できたし、ここから先は体重を減らすことに専念するつもりである。
ただ、僕がデイリーポータルZで食べ物系の記事を書こうとすると、結構な確率でデブな調理をやってしまいがちなのだ。
どうしよう。今後は「おからを捏ねてごはん粒っぽくして食べたい」とか「コンニャクの絞り汁を美味しく飲む技術を開発しよう」みたいな記事にシフトしていくべきだろうか。
記事中できだてさんが使っていた電動ナイフです。パンから表面の固いバゲット、サンドイッチ、巻き寿司、イチゴがのったケーキも崩さずにカットできるとのこと!
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