パンを蒸すのはおもしろかった
この日はパンを蒸して食べただけなのだが、こういう体験をおもしろがってくれるタイプの人と体験したこともあり、最高におもしろい時間になった。
焼きそばパンとかカンパーニュとかクリームパンとか、もっといろんなパンを蒸してみたくなる。この味を知ってしまった参加者が、次に会ったとき少し太っていないか心配だ。
玉置:次はミニサイズのアンパンとチーズ蒸しパン。この2つはちょっと味の想像がつきません。
林:蒸しパンを蒸すのはうまそうですね
文園:リベイクならぬリスチーム。
玉置:森の運動会だ。焼売でも肉まんでも、ちゃんと蒸し器で蒸し直すとおいしいですからね。
べつ:これは下に紙が敷いてあるから蒸しやすそう。
石川:さすが生まれながらの蒸しパン。
西村:チーズ蒸しパンを凍らせて食べるのが流行りましたよね。
玉置:デイリーで大昔に見た気がします(これ)。
玉置:じゃあ蒸しパン蒸しから。これは……温かいチーズ蒸しパンです。すごく柔らかいけれど、他のパンほどの変化はない。
西村:チーズ蒸しパンはね、しょうがないよね。そもそも蒸しパンだから。
玉置:でもできたての蒸しパンっぽいから、私が作りましたって言い張れる。
林:あれ、このチーズ蒸しパンって真ん中がカスタードみたいになっていません?
玉置:あー、確かにカスタードクリーム入りって言われたら、そうかなって思うくらいとろけている。
文園:萩の月みたいになっていますね。
べつ:でも味はしないんでしょ、カスタードの。
玉置:それがするんですよ。
林:カスタードクリームのあまり甘くないやつ。大人向けの。
西村:えー、どれどれ。なるほど。カスタードほど甘くないけど、これくらいがちょうどいい。
文園:台湾カステラっぽくもある。
石川:バターつけてみてもいいですか。あ、これはケーキですね。全然新鮮味がない。
玉置:次はアンパン蒸しをどうぞ。
石川:皮がシワシワになりましたね。
文園:マックのハンバーガーをしばらく放置したときみたいになっている。
べつ:ハンバーガーも冷めたら蒸すとおいしいかもね。
西村:バターつけちゃおうかな。
べつ:あんバターだ。
西村:うん、うめえ。めちゃくちゃ柔らかいですね。なんだろうな、和菓子みたい。あんだからか。
べつ:アンパン蒸し、すごい好きかも。パンがモニャっとしてすごいうまいの。蒸したことにより小麦の味が強くなるから、あんこに負けていないし。
玉置:本当だ。アンパンのパンの部分なんて普段は意識しないですよね。
べつ:これは堪能しちゃうよね。
西村:このミニサイズなのがいいですね。
玉置:温泉饅頭みたいなね。温泉蒸しアンパン屋になりたい。
林:観光地の食べ歩きに良さそう。俺もいいですか。え、パンでもあんでもない、すごいうまいプリンとしたものが口の中に入ってきたよ。パンとあんが合わさって、得体の知れないうまいものになっている。
玉置:パンとあんがシームレスにとろけていて、境がなくなっている。どこまでがパンなのかがわからない。おそろしい子。
石川:なるほど。あんまんとは違いますね。パンの味もあるし、あんまんよりもずっと柔らかい。ちゃんと味はあるけれど歯ごたえが一切なくないですか。
べつ:パンも飲めるし、あんこも飲めるんだよね。
西村:俺あんまんって別に好きじゃないんですけど、これはうまいですね。皮の部分の味がしっかりしている。コンビニでこれを売ってほしい。
石川:あんまん肉まんのコーナーに。
玉置:「餡パン饅(イントネーションは龍角散で)」って名前でどうだろう。やなせたかしじゃないほう。
べつ:でもちょうどいい蒸し加減をキープするのが難しいんじゃないかな。
玉置:続いては小さいパンの詰め合わせ。食べたいパンをどうぞ。
林:おでんみたいだね
石川:朝食バイキングみたい。
べつ:朝食バイキングにこれがあったら興奮するね。トースターの横に蒸し器を置いてほしい。流行るんじゃない。
玉置:なんなら勝手にやれる。シュウマイとかの蒸籠にこっそり入れて。ダメか。
西村:クロワッサンいただきます。……ちょっと時間を置くと言語化できるんだけど、食べた瞬間はなんにも言えねぇ。
玉置:北島康介だ。現時点でのボキャブラリーにない食べ物。
文園:私はメロンパン。うわー、こんなことになっちゃうんだ。なんだこれ、もうわからないです。ビスケット生地なのにフヤフヤで、メロンパンではない。
石川:僕もメロンパンで。これ、なんかプリンみたいです。最後の最後だけ噛み応えがあるプリン。うまいっすね。
文園:本来パリパリのものがフニャフニャになっているの好きなんですよ。天婦羅も衣フニャフニャが好き。
べつ:じゃあウインナーパンにしようかな。あ、パンがふわっとしてウインナーもおいしくなっている。具があるとおでんの具っぽさが増す。このパンは練り物だ。
林:俺はチョコで。おお、うん……。
西村:すぐ感想がでないですよね、知らない食べ物だから。
林:まずいところが一つもない! パン、うまい。チョコ、うまい。
玉置:天国の食べ物だ。
文園:死後の世界で食べたいやつ。
林:味わっているとチョコからほろ苦さを感じる。風味が強くなるかも。
玉置:温めることでチョコ本来の深みが出る。
べつ:ごちそうじゃん!
西村:すみません、クロワッサンの感想ができました。「うまいバターを飲んでいる感じ」ですね。
べつ:へー、じゃあ私も。おお、めっちゃバター。材料にバターがたっぷりだからね。形を保った溶けたバターだ。罪の味がする。
玉置:ポンデケージョはどうだろう。うわ、餅だ。モチモチじゃなくて餅。温かくて喉に詰まらない理想の餅。チーズ食パンも餅だけど、こっちもタイプの違う餅だ。
西村:いいなー。
玉置:これは一個しかないから驚きを分かち合えないのが寂しい。ミスドも飲茶のついでにドーナツを蒸してくれるサービス始めないかな。ポンデリングとか絶対うまそう。
玉置:続いては具沢山の玉子サンド。これは横に寝かして蒸したほうがいいのかな。検索してもまだ正解が出てこない疑問だ。
文園:くー。蒸した玉子ってどうなっちゃうんだろう。
べつ:すごいものが生み出されている感じがする。ちょっとした悪ふざけだったのに。
林:みんなポストイットが生まれた会議くらいのハイテンションですね。
文園:フタをあけた瞬間の香りがすごいですね。ぼわーって。
玉置:これ4つだから奪い合いになります。
べつ:上と下で分ければいいんだよ。オープンサンド的に食べれば。
玉置:天才だ。じゃあ私から。うわ、熱々の玉子サンド、めっちゃうまい。まったく新しい食べ物になっている。オレンジページに逆提案したい。
文園:玉子サンドって普通できたてでも温かくないですもんね。
西村:俺もいいですか。うおー、うふふふ。うっめえ。飲める。耳もないし。
べつ:うん、うまい。中身がうまいね。
文園:うまー、めっちゃおいしい。トロットロのオムレツの中身みたいな。
べつ:あー。スクランブルエッグの柔らかいやつだ。
石川:ん-、うまいっすね。これもパンの味だけする。歯ざわり的には見当たらないのに。パンのおばけだ。
林:本当だ。全部がスムーズ。全然凹凸がない。
玉置:なんなら宇宙食みたい。
べつ:スイスの伝統料理といわれたらそうだし。
石川:どのパンも食べやすいけど、食べた量の感じよりもお腹に溜まってきましたね。
べつ:あとになってからくるやつ。
玉置:飲みやすいけど度数の高い酒みたいな。
林:上善如水(「じょうぜんみずのごとし」という日本酒がある)みたいな。
玉置:上パン如水(じょうパンみずのごとし)。
玉置:最後のパンは、持ってくるときに潰してしまったフカフカタイプのメロンパンです。
べつ:潰れているけど、蒸したら元通りになるかもしれない。
玉置:おっふ。食感がパンじゃない。みっちりタイプの練り物。予想とちょっと違った。
西村:フカフカという感じではないですよね。
石川:確かに固形ですね。固形、固形。
玉置:コケー、コケー。鶏みたい。
べつ:戻るんじゃなくて、湿気でぎゅっとした感じだね。密度がすごい。
文園:本当だ。すごいねっちり感がある。ういろうっぽい。
玉置:そうだ、ういろうだ。名古屋の人が好きそう。
文園:メロンパン味のカロリーメイトみたいでもある。でもカロリーメイトを蒸したらどうなるだろう。
べつ:ああ、うまそう。せっかく手軽に食べられるのにわざわざ蒸す。
林:それはいいかも。ひと手間かけたカロリーメイト。逆美味しんぼみたい。
べつ:海原雄山は怒るだろうね。
林:「見ろ、手が汚れてしまったではないか!」って。
西村:いやこれは「OH!MYコンブ」ですよ。
文園:確かに。やっていることはそっち系だ。
玉置:せめて「ミスター味っ子」で。
玉置:せっかくだから文園さんが持って来てくれたチョコパイも蒸していいですか。
べつ:これは蒸す用に持ってきたの?
文園:いや、普通にみんなで食べようと。冬限定の白いチョコパイプレミアムです。
玉置:まあまあまあ。チョコが溶けちゃうからバケットに乗せればいいかな。どうせならしっかり蒸しましょう。
林:こうして俺たちのリッツパーティーが始まった。
玉置:これは匂いがもうやばい。明かに他のパンとは違うスウィーツ系。ケーキ屋さんの香りだ。
文園:おー、大変なことになっているかもしれない。
玉置:土台のバケットがすでに柔らかい。あ、マシュマロだ。バーベキューでちょっと炙ったマシュマロ!バケットとパイなのに!
西村:正解の例えが出ちゃった。うん、マシュマロですね。チョコパイの部分がすっごいうまくなる。
文園:本当にマシュマロだ!レアチーズケーキみたいでもありますね。ケーキバイキングにあったらうれしい。
玉置:できたての温かいレアチーズケーキという、絶対ありえないスウィーツ。これなら美味しんぼに出てきてもおかしくない。
林:栗田さんの喜んでいる姿が目に浮かぶ。
玉置:その隣で近城カメラマンが「おふくろが子どもの頃に作ってくれたやつはこれだったんだ」って泣いている。
林:いつまで経っても俺たちの脳内から、美味しんぼのメモリーが消えないですよね。
べつ:でもこれ出されたらチョコパイだとは思わないよね。マシュマロ味だけど食感はマシュマロじゃないし。一瞬チョコレートの香ばしさもあって、下がバケットだからちょうどいい。
玉置:外国人が初めてネギトロ巻を食べたらこんな感じかも。
林:もうぜんぶがうまい。星雲みたい。
べつ:食べているうちにフワーってはじける瞬間がある。ビッグバンだ。
石川:イチゴのソースですかね。それが混然一体になって新しい宇宙が生まれる。
べつ:でもこの白いチョコパイが元々うまいっていう可能性もあるよね。
文園:普通のチョコパイも買ってくればよかった!
この日はパンを蒸して食べただけなのだが、こういう体験をおもしろがってくれるタイプの人と体験したこともあり、最高におもしろい時間になった。
焼きそばパンとかカンパーニュとかクリームパンとか、もっといろんなパンを蒸してみたくなる。この味を知ってしまった参加者が、次に会ったとき少し太っていないか心配だ。
蒸し器があればパンが飲めます
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