特集 2021年10月15日

ドラゴンフルーツの皮が想像以上にマグロすぎる

マグロに見えるかもしれないが、ドラゴンフルーツの皮である

南国の果物であるドラゴンフルーツ。ここ沖縄では夏前から11月ぐらいにかけてスーパーで売られていたり、知り合いにもらったりと定期的に食べる果物である。
果肉が赤と白のものが主流で、どちらもキウイのようなさっぱりとした味で暑い夏にはよくあう。

そんなドラゴンフルーツ。実を食べたら、皮は当たり前に捨てていたが、どうやら皮も食べられるらしい。
しかもマグロのような味と食感だという。嘘だろ?と思っていたが、やってみたら本当だった。

大阪出身。沖縄に流れ着いて10年ぐらい。「ぱちめかす」という沖縄方言が、やることと響きのギャップがあって好き。

前の記事:沖縄のおばあちゃんにはAirPodsが島らっきょうに見える


ドラゴンフルーツ

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ドラゴンフルーツとはサボテン科の果実で、皮の棘が竜のうろこのように見えることからこの名前で呼ばれている。
沖縄で作られるようになったのが2000年頃だが、最近では全国的に栽培されているらしい。

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ごま塩ごはん専用の茶碗を作った」より

以前茶碗を作ったこともあるあの果物である。

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おじさんの隣がドラゴンフルーツ畑。生命力を感じる。

茎はサボテンそのもの。

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6月から8月頃に大きな一輪の花が一夜だけ咲き、花が落ちてから20日間ぐらいで実が大きくなり食べられるようになる。

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沖縄でよく売られているのが白と赤の実。
切ってみないと色はわからないが、基本的に細長くて大きい実は白、丸くて小さい実は赤と一応見分けることができる。でも切ってみないと正解かどうかはわからない。

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ちなみにドラゴンフルーツの皮は手でツルッと剥がすことができる。
いつも捨てていたこの皮が食べられる。しかもマグロの味だというのだ。にわかには信じがたい。

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皮を食べるにあたっては果肉がない方がいいだろうと、少し残っていた中身はスプーンで削いだ。
今のところマグロ感はない。

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きっと棘の部分もない方がよさそう。

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マグロにも見えないが、ドラゴンフルーツにも見えなくなってしまった。

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皮の薄皮もない方がいいのかと思ったが、剥がす工程が大変そうだったので薄皮はそのままにしよう。

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切ったらマグロの柵...というより大きなしば漬けに見えてきた。

煮て刺身として食べる

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皮を食べるには一旦煮た方が良いそう

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煮汁がきれい。

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湯がいたドラゴンフルーツの皮をマグロのように薄く切ってみた。
発色が良すぎてマグロというより馬刺しにも見える。

あとサボテン科なのでサボテン特有のぬめり(アロエのような)も表面に出てきて、これでマグロ??と半信半疑になってしまう。
今のところ、予想マグロ度はゼロである。

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わさび醤油で食べる。

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初ドラゴンフルーツの皮

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...まぐろ?

食べてみると醤油の味と食感で一瞬マグロ!?と思ったが、切り身の厚さの問題なのか、すぐに醤油よりも青臭さが出てきてしまって現実に戻される。
思っていたよりはぬめりは気にならなかったが、正直これはマグロではない。

漬けにしよう

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もっと皮に醤油が馴染んでいた方が良さそうなので、わさび醤油で漬ける。このまま3時間ぐらい放置。

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もっと見た目から自分を騙すために、マグロの食べ方として一番好きなマグロアボカド丼にしてみた。
アボカドの真下にあるのは本当のマグロ、その右側がドラゴンフルーツの皮である。
こうやると、マグロの違う部位に見えないこともない。

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食べてみよう。

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ガタッ!

食べてみると、マグロ!!マグロじゃないけどマグロ!

本物のマグロとドラゴンフルーツの皮を交互に食べてみたが、食感も味も違うが、どっちもマグロだと脳が判断する。なんだこれは!
大きくは魚臭さがあるかが違うが、だから本物のマグロの方が美味しいというよりは、好みの問題のような。
ドラゴンフルーツの皮だって、ドラゴンフルーツの皮マグロとして美味しいのだ。

こ、これは!発見した人すごい!!

2年ぐらい刺身を食べてなかったら確実に騙されるし、ヴィーガンの人だけじゃなく、なかなか生魚が食べられない地域の人や、アレルギーなんかで魚を食べられなくなってしまった人なんかには、狂喜乱舞してしまうんじゃないかなと思った(状況によっては余計しんどくなるかもしれないが...)。

マグロとして他の料理方法を試す

刺身としてのマグロは本当だったが、ドラゴンフルーツの皮は刺身のマグロっぽいのか、マグロそのものなのか?も気になるところである。

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マグロを刺身以外で食べるには、と考えて竜田揚げ、味噌煮、ステーキ、ユッケと、マグロ料理の代表的そうなものを作ってみた。

竜田揚げ

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!!!!!!!
うおーーーー!!!!

いや、ちょっと待って。これが大正解かも。
マグロの竜田揚げは美味しいものの身がパサっとしているが、ドラゴンフルーツの竜田揚げはしっとり。
しっかり味も染み込んでいるし、なにこれ、めっちゃ美味しい。
強いて言えば小さく切りすぎているので、大きめに切るかミルフィーユのように重ねてから片栗粉をつけて焼けば、もっとボリュームも出てガッツリ味わえて良いかもしれない。

味噌煮

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見た目は赤いが、沖縄ではこんなふうにへちまを食べるのできっといける。

おおお、これも美味しい。優しい味である。
ただ皮なのであたりまえだが薄くて、ヘチマやマグロのように食べ応えがあるわけでもないので、主食というより付け合わせぐらいで作った方が良さそう。

ステーキ

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ステーキというかただ塩胡椒をして焼いただけ。
はい、これは皮だ。ただの皮だ。これはいらない。

ユッケ

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最後は醤油と胡麻油を足してユッケ。
全体量に対して卵の黄身が大きすぎなのが気になるが。

混ぜたら卵で溢れた。
いや、でもこれも美味しい!

ただ卵が多すぎ問題がなかったとしても、まとまりにくくお箸からサラサラとこぼれてしまうので食べるというより飲んでいる感じになってしまう。改善点はあるが、味は本当に美味しい。


マグロを超えた皮

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わかったことはドラゴンフルーツの皮は
マグロの代用品としてでなく、ドラゴンフルーツの皮として美味しい!
ということ(ただしステーキは例外)。

ゴミ箱に捨てるのはもったいない。ドラゴンフルーツの皮料理をぜひお試しあれ!

 

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