特集 2023年4月28日

ドイツには日本人には想像できない、別の豆腐ワールドが存在する

ドイツのカレー味は信用ならない

最後に試すのは、私が一番怪しいなと思っていたカレー味の豆腐だ。

私は毎日でもカレーを食べたい大のカレー好きなのだが、ドイツでおいしいカレーに当たったことがない。なのでドイツのカレー味というのはなんだか信用ならない気がするのだ。

こーだいさんがカレー豆腐の材料に「NIGARI」の文字を見つけた。一見ふざけた豆腐だけど、ちゃんとにがりで作ってるのか。
この黄色さはいかにもカレーらしい。赤いつぶつぶはパプリカだろうか。
さて、味はいかがなものか……
「においはカレーですね」
でも食べてみてると「う、うすい!」「におい負け!」

色や香りは明らかにカレーなのに、食べてみるとかすかにカレーの気配がするだけだ。

うん、カレーをめちゃくちゃ薄めた味がする。
不思議な食べ物だな……

これもスモーク豆腐と同じく、そのまま食べるのではなくてカレーなどに入れるものなのだろう。

「カレー」豆腐についてわかったこと
  • 色やにおいは明らかにカレー
  • カレーをめちゃくちゃ薄めた味
  • おそらくカレーなどに肉の代用として入れるもの

とにかく全てに共通するのはぎゅっと詰まっていて固いということと、料理に肉の代用として調理することを目的に作られていることだと思う。

豆腐という食材を、ドイツ人は日本人とは全く違う観点から見ていることが今回改めて思い知らされた。

ちょっと変わったドイツ土産を……と思う人は買ってみてもいいかもしれない。いや、やっぱり買わなくてもいいかもしれない。


日本人の常識をひっくり返す豆腐

ベジタリアン人口が多く、肉の代用食品が充実しているドイツで人気の豆腐。だがドイツ製の豆腐はイタリアン風やカレー味など、もはや同じ豆腐とは思えないほどの進化ぶりであった。

こんなヘンテコなものを作りやがって!と思うと同時に、常識や伝統にとらわれないと自由度の高い物を作ることができるんだなあ……とちょっと羨ましくも思ったのである。

色々検索してたら豆腐入りスパゲティのレシピがあった。日本人だけじゃなくてイタリア人の常識までもひっくり返されていた。

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