特集 2019年1月26日

でっかい車でごっつい道を走りたい

レジャー感覚で行ったらかなりガチなオフロードコースだった

高校卒業後、免許を取った時からずっと憧れている車がある。でっかい車だ。

ランドクルーザー、ラングラー、ハイラックス…でっかい車に乗ってる女の人はかっこいい。

しかも整備された一般道ではなく、林道や岩場のような険しい道を走りたい。

そんな憧れのシチュエーションを体験できる施設があると聞き、十年来の夢を叶えてきた。
 

1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。
ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。

前の記事:わたしの地域では、これ買いません~土地柄買ったことがないもの大募集~


初心者でもオフロードコースを走れる【さなげアドベンチャーフィールド】

愛車は日産キューブ、身近なアクティビティは「家の周りを歩く」のわたしが、でっかい車でオフロードコースを走ることなんてできるのだろうか。

上級者向けコースで行われていたタイムトライアルの様子。転倒も恐れないガチレースで、思わずフリーズした

行きたいと言ったのは自分だが、わくわくする気持ち1割、不安な気持ち9割という圧倒的不安を抱えながら、今回の目的地・さなげアドベンチャーフィールドに到着した。

ジェットコースターの待ち列に自ら並び、乗った直後にナーバスになるあの感じと一緒だ。

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トヨタ自動車のお膝元、愛知県豊田市にあるさなげアドベンチャーフィールド。トヨタの工場を広い広い言いながら見ていたらいつの間にか着いた

残念ながら、わたしはでっかい車を持ち合わせていない。

車好きの父がシボレーのタホに乗っているが、タホでオフロードコースを走って返却したら、実家から永久追放されるに違いない。

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父と自慢のタホ。デイリーに載せたいので写真をくれと言ったら、とても上機嫌な写真を送ってくれた

でもここなら、自分ででっかい車を持っていなくても大丈夫。レンタル車両のプランもあるのだ。

オフロードコースを走れる施設はほかにもあるが、レンタル車両で走れる施設は日本で唯一、さなげアドベンチャーフィールドだけ。

そりゃあそうだ、数百万円する車を人に貸して、しかもその人はわざわざ木が生い茂り、岩があらわになっているデコボコ道を走ろうとしている。
わたしなら貸さない。持ってないけど。

なんて心の広い施設なんだろうとときめいていたら、しっかり誓約書も用意されていた。

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「レンタル車両を破損させた場合は、修理代をご請求します」…承知しないと乗れないので承知した

さなげアドベンチャーフィールドには12種類のレンタル車両が用意されており、ほかのお客さんが使用していない車の中から好きな車を選ぶことができる。

わたしはランドクルーザーZXを選択。
受付のお兄さんに「ランドクルーザーの中でも一番乗り心地のいいタイプですよ」と教えてもらいZXに決めたが、乗り心地の良さで選択しているあたり、本当にオフロードコースが走りたいのか自分で自分を疑った。

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レンタルされている主な車両。かっこいいでっかい車がたくさんあって迷う
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今から乗るランドクルーザーの仕様。メーカー希望小売価格にしか目がいかない

次々と試練が襲いかかる1km

レンタル車両で走る場合、

①     インストラクター付きで自分で運転する
②     インストラクターに運転してもらい遊覧する

このどちらかを選ぶことができる。

わたしはせっかくなので①②両方を体験した。

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念願のでっかい車。この写真を撮れただけでもう割と満足である

インストラクターの指示にしたがいながらいざ乗車。
走り始める前に、使用する主な機能や注意事項を聞く。

ギヤの使い方やクロールコントロールの説明をしてくれたが、「でっかい車でごっつい道を走りたい」という極めて単純な動機で訪問したわたしの頭はすぐにオーバーヒートした。

唯一覚えていられた「ハンドルが急に動いた時に指を痛めてしまわないように、グリップは親指を中に巻き込まない」という注意事項だけ守って、走行を開始した。

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わかったような返事をしながら全然頭に入ってきていないわたし

さなげアドベンチャーフィールドには

・初心者向けのワンダフルコース
・大自然を走破する林間コース
・上級者向けのトライアルコース

この3つのコースがあり、わたしは林間コースを体験させてもらった。

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はじめは見通しもいい穏やか道から始まるので、運転を慣らすことができる
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もう少しで慣れるなと思っていたところで、狭い&デコボコ道のヘアピン襲来。自動車学校で習ったヘアピンと全然違う! 
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前が見えないほど急な上り坂をやっとこさ登ったら…
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前が見えないほど急な下り坂を下るという試練の連続

この怖さが写真で伝わるだろうか。ジェットコースターで落ちる先が見えない恐怖感とよく似ている。

しかもジェットコースターは乗っていれば勝手に走って勝手に終わるが、車は自分で運転しないと進まない上、操作を誤ると転倒する。現に両脇は崖だ。

崖から落ちたら、3ヶ月くらい仕事を休もうと思いながら運転した。

助手席からの様子。過激なポイントは本当にビビっていたので撮り損ねた

ハラハラしながらハンドルを握っていると、インストラクターの方が「ちょっと顔を上げて遠くを見てみてください」という。

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「あそこに白い大きな建物が見えるでしょう」
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「あれが中京大学の体育学部。スケートリンクが2つあって、宇野昌磨選手もあそこで練習しています」

豆知識だった。

わたしも勇気を出してこの急な坂を下るので、宇野昌磨くんも引き続きスケートを頑張ってほしい。

この後も、一般道では体験できない過激な道ばかりだった。。

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枯れ沢登り。サバイバルしてる感が得られるコースだが、運転するこっちは680万円の重圧もあって気が気でない
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途中トライアルコースの岩場を登っている車も拝めた。たくましくて、めちゃくちゃかっこよかった(トライアルコースは持ち込み車両限定)

たった1kmのコースだが、15分もかかった。

途中、本当に進めるのか…と思うポイントがいくつもあったが、インストラクターの方のアドバイスと豆知識のおかげで、こんなわたしでも無事完走できた。ヤッター!!

普通自動車免許さえ持っていれば、特別四駆やオフロードの知識がなくても誰でも挑戦できる。ペーパードライバーの方も結構来るそうだ。

最後にわたしの運転を評価してもらったところ、「スムーズに走れていて、なかなか上手でしたよ」とのこと。自動車学校の担当教官が怖い人で全然褒めてくれなかったので、時を経て名誉を回復してもらった気分だ。

褒められるってうれしい。


「てんとうくん」の前で転倒しかける

さなげアドベンチャーフィールドには今回体験したオフロードコースのほか、車両転倒体験や脱出訓練ができる「てんとうくん」という変わった装置もある。

0°~360°自由な角度で車を止めることができるてんとうくんはとても興味深かったが、ビビりなわたしは見るに留まった。

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説明を読もうと近づいたら、石に引っかかりわたしが転倒しかけた。ナチュラルに恥ずかしい
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