特集 2023年3月6日

銚子名物「伊達巻鮨」はほぼプリンだった

いよいよ伊達巻鮨を食べる

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寿司「上」(1650円)

おおおー、こりゃ美しい!

内容は、伊達巻鮨に、まぐろ、えび、鯛、ほたて、いさき(かな?)、それから鉄火巻きが3つ。水揚げ量日本一の漁港の街にやってきて、この値段でこんな立派なお寿司が食べられるなんて、嬉しくなっちゃいますね。

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そして伊達巻鮨以前に
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まず寿司がうまい!

味もボリュームも大満足すぎる。さらに、ふわりと三つ葉の香る汁には、いわしのつみれ入り。

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銚子といえばいわし

これがもう、口に入れた瞬間、「よく形をたもってたな」と驚くくらいに、ふわりと崩れるんです。で、力強いいわしの旨味! 圧倒的だわ。

さていよいよ、伊達巻鮨を食べてみましょうか。

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これが元祖伊達巻鮨
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厚みもすごい

伊達巻って僕、おせち料理のなかでしか出会ったことがないんですが、イメージだともっとこう、ふわふわとお菓子っぽいというか、カステラっぽいような感じのものですよね。確か、魚のすり身と玉子で作るんだっけ? ところが目の前にあるのは、僕の知る伊達巻とはまったく別もの。見るからにきめが細かく、表面がつるんとしています。

では、まずは伊達巻部分をそのままひと口。

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どきどき

もぐ、もぐ、もぐ……ん? ん〜? なんだ!? これが伊達巻!?

あの、僕、今からとんでもないことを言おうとしているかもしれません。食通の人々から大笑いされるかもしれません。が、もう言っちゃおう。だってそれが、正直な感想だから。

この伊達巻、僕の引き出しにある言葉で表現するならば、「プリン」です!

これはどういうことなんだ? 僕が今まで食べてきたのとはやっぱり別もの。ものすご〜くなめらかで、かつ食感はかなりしっかりとした、甘さ控えめの、上等なプリン。そうとしか表現できないんです。

なのに、あくまで“寿司”として提供されているからでしょうか、

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醤油にも合う

合うし、美味しい。で、これがビールにも合う。だけど、味はプリン。もしかして、プリンって醤油かけて酒のつまみにしてもいいものだったのか? いや〜、おもしろい体験をしているぞ、今。

ちなみに、中央の巻き寿司、これをどう食べていいかがまったくわからず、

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結果こうなりました

というわけで、なかなか衝撃的な食体験だった、銚子名物伊達巻鮨。銚子市内には他にもいくつかの提供店があるようなので、次回は食べ歩きとかも楽しいかもしれない。

あ、そういえば、家に帰ってからこの記事を書くにあたり、あらためて伊達巻鮨のことを調べてみたんです。そしたら、「千葉県公式観光物産サイト」のなかに、こんなページを発見。

そこから抜粋すると、

<銚子の名物・伊達巻鮨は、創業約200年の鮨店「大久保」が“細工鮨”として考案したものです。江戸時代、とても貴重だった卵と砂糖を贅沢に使って焼き上げた味わいは「漁師のプリン」とも呼ばれ、今なお多くの人に愛されています>

とのこと。な〜んだ、やっぱりプリンだったんじゃん! それにしても「漁師のプリン」って響き、なんかかわいい。

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