特集 2026年4月16日

いまは第四北越銀行 この店舗 元々は「第四銀行」?「北越銀行」?

第四北越銀行ーー

新潟県で圧倒的トップシェアを誇る金融機関だが、そう遠くない昔は「第四銀行」と「北越銀行」だった。
2021年に合併して第四北越銀行となったのだ。

いま新潟県内各地に点在する「第四北越銀行」の支店を見て思う。
ここはかつて第四銀行だったのだろうか、それとも北越銀行だったのだろうか、と。

1990年新潟県生まれ。ヤマザキショップ巡りがライフワークです。


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「第四銀行」と「北越銀行」

第四銀行と北越銀行が合併するという、新潟県民には衝撃のニュースが駆け巡ったのは2017年。
県内シェアNo.1とNo.2のライバル行同士の合併は、トヨタとホンダが合併するようなもの。

かつて就活で両行を受けたこともある身としても驚きであった(どっちも落ちたけど)。

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合併後は「第四北越銀行」として営業しているが、第四北越銀行の店舗を見るたび、

「この店舗は第四銀行だったのだろうか?それとも北越銀行だったのだろうか?」

そんなことを思うのである。

中道改革連合のこの議員は立憲民主党だったか、公明党だったかと考えるのと同じである。

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さて問題です

この第四北越銀行の店舗は、かつて第四銀行だったでしょうか?それとも北越銀行だったでしょうか?

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ヒントはガラス扉の内側から見えるシャッター。

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かつての北越銀行のコーポレートカラーは赤だったが、サブ的なイメージカラーはエメラルドっぽい色だったように思う。

こちらはその準コーポレートカラーとおぼしきカラーリングのシャッター。

さてはお前、北越銀行だろ!

ってな感じで予想を立てて、googleストリートビューでその店舗の昔の写真を見てみる。

ほらね、やっぱり北越銀行でしたー!(第四北越銀行荻川支店)

 

最近の私はといえば、こんな感じで休日を楽しんでいるのだ。

みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

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シャッターは語る

上記の例は北越銀行だったが、かつて第四銀行だった店舗でも、第四銀行時代のシャッターが残っている例が多々ある。

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第四北越銀行小須戸支店にて
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こちらは第四北越銀行栃尾支店
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第四北越銀行亀田支店

これらのシャッターが見つかれば、第四銀行と考えてよいだろう。

第四銀行といえば、★のような形の行章が印象的だった。 

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一方で、シャッターに描かれたこの意匠については、『第四銀行百年史』などをあたってみたのだが、よくわからなかった。

なんだか古き良き歴史あるデザインのようで、とても素敵だ。

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 第四銀行の「四」の意匠化だろうか。人が二人で肩を組んでいるようにも見える。

一方で、北越銀行は先述したようにエメラルドっぽい配色のシンプルなデザインのシャッター。

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第四北越銀行古町支店
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第四北越銀行川崎支店
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第四北越銀行長岡本店

シャッターさえ更新されていなければ、第四銀行だったのか北越銀行だったのかを見分けるのは簡単だ。 

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看板のカラーリングにも着目

シャッター同様に、看板のカラーリングも大きなヒントだ。

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この案内看板を縁取る濃い緑は、かつての第四銀行のコーポレートカラー。
すなわち、こういった看板があれば第四銀行だろう。

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これは第四銀行時代に撮っていた同じ様式の看板
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めちゃめちゃ第四銀行の名残りがあるタイプの看板も

(第四北越銀行亀田支店)

それではこちらはどうだろう。

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さきほどの第四銀行に似ているが、実はこちらの店舗は旧北越銀行。
ひっかけである。

第四北越銀行十日町支店にて

縁取りの緑がやや薄く、北越銀行のサブカラーであるエメラルドっぽい色使いなのがポイントだ。

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ヒントが少ないときは痕跡を探せ!

敷地内の看板のカラーリングは大きなヒントになるのだが、合併から5年、2000も26年ともなると、店舗によってはすでに看板が更新されている。
第四北越銀行のブルーのカラーリング(紺碧色というらしい)に改められている店舗がちらほら。

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それでも、諦めることなかれ。
更新されてしまったと思われる看板でも、よく目を凝らすと…

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「第四銀行」の行章と文字が浮き出て見える!

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こちらも
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第四銀行の行章がはっきりわかるだろう

こうやって同定を行っていくのだ。

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こちらは
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わかりづらいが、塗装の凹凸で北越銀行の文字と行章が見える
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シンプルな注意喚起でも見逃すまい

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北越銀行の文字!

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「北越銀行」と記載のあった場所を「当行」に変えている涙ぐましい努力の跡も。「第四北越銀行」だと文字数的に入らないか。

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ヒントは敷地外の案内図にも

その店舗が第四銀行だったのか、北越銀行だったのか。
それを見極めるヒントは、店舗の外にも転がっている。

その一つが、街中に設置された案内図だ。

銀行はその性質上、商店街などに立地していることが多く、新潟県内のほとんどの商店街には第四銀行か北越銀行か、もしくはその両方が立地していたのだ。

そして、案内図もまた商店街などの市街地に設置されていることが多い。

案内図はそう更新されるものでもないので、案内図があればそこには高確率で「第四銀行」「北越銀行」の名が残るのだ。
そこから、その店舗が第四銀行だったか北越銀行だったかを辿ることができる。

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こんなふうに歴史がありそうな案内図は大チャンス

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次のの案内図は見ものである。
「第四銀行」「北越銀行」のどちらの表記もあるほか、本題とは逸れるがいまはなき「新潟中央銀行」の文字も残る。

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このようにかつて第四銀行と北越銀行が近接していた場合、合併後は経営合理化によりどちらかの店舗に統合し、片一方の店舗は営業終了となることが多い。

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営業終了で使われなくなった店舗は、外観だけではノーヒント

だから案内図は歴史を語る生き字引なのだ。

あなたのまちの第四北越銀行はどちらだっただろうか

どうも出自が気になるのだ。

横浜F・マリノスのどの選手が横浜フリューゲルスの流れを汲むのか。

イオンでも、どの店舗がサティで、どの店舗がジャスコだったのか。

だからはっきりさせたいのである。

第四銀行だったのか、北越銀行だったのか、を。

オリックスバファローズのどの選手が近鉄から来たのかを選手名鑑で引くのと同じことである。

あなたのまちの第四北越銀行は、第四銀行だったろうか、それとも北越銀行だったろうか。

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この記事は読者投稿でお送りいただいた記事です。

編集部より寸評

新潟ローカルの話題で、個人的に縁もゆかりもなければ「あなたのまちの…」とか言われても「ないよ!」としかいいようがないのですが、それなのに面白い。
一度見分け方を紹介したあとに引っ掛け問題や応用問題があったりと、単純にクイズとしての面白さが高いんですよね。
自分とのかかわりの有無なんて些細なもの、と思わされる魅力のある記事でした。編集として「もっとみんながわかるネタにしましょう」と言いがちな自分を反省します。(編集部・石川)

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