広告企画 2025年9月17日

どうやったら心が豊かになるのかをプレゼンしました

デイリーポータルZがこれまでやってきたことはすべて「心の豊かさ」を実現するためだったのではないだろうか。
顔を大きくすることもハロウィンを地味にすることも、「心が豊かになった」と言えるだろう。
うん、きっとそうだ。

この調子でもっと心を豊かにする方法を考えたので見てみてもらえますか。
 

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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「心の豊かさ」を検証するための実証実験を行います

さて、唐突に「心の豊かさ」と言い始めたのには理由がある。

JTのコーポレートR&D組織D-LABでは「心の豊かさ」をテーマにした研究開発をしている。このたびデイリーポータルZはD-LABといっしょに実証実験を行うことになったのだ。

そこで冒頭にあるように、デイリーポータルZは「心の豊かさ」である、と私が言った。任せてください、とまで言ったかもしれない。

今回は、初回の実証実験の内容を決めるプレゼンのようすをお伝えします。遠慮なくデイリーポータルZっぽい「心の豊かさ」をプレゼンしました。びっくりするぞ。

聞いてもらうのはJT D-LABの武田さん、関根さん、塩谷さん
プレゼンはデイリーポータルZ林と石川です。
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「心の豊かさ」を検証するための方法その1「手食べ」

林:
まずひとつは「手で食べる」を提案したいんです。
ピザとか寿司とかバナナとかサンドウィッチとか、だいたい手で食べるものなんですよ、おいしいものというのは。ということは手なんじゃないか。
実は10年前ぐらいに「手食べナイト」というイベントをやったこともあります。食器を隠して、ごはんを食べてもらうというイベントです。
普段手で食べないもの、パスタとか、スパークリングワインとかを手ですくって飲んだらどんな気持ちになるのか。何がおいしくなるか、そして変わるものだったらどういう印象に変わるのかを検証したい。

塩谷:
超本場カレーのイベントがあって、富山まで行ったんです。手で食べなさいって言われて食べて、めちゃくちゃいろんなことが崩壊する感じがありました。

武田:
混ぜるところから。

塩谷:
煮物のときとか味見のときにちょっとこうやりますよね。

林:
あれが一番うまい。

「心の豊かさ」とはこれかもしれない

関根:
面白いですね。僕ついこの間インドの定食屋の映像を見たら床に置いて食べてて。そこまでやりたいですね。

林:
パンだったら抵抗ないですよね。

塩谷:
麺とかご飯。

武田:
納豆とかですか。

林:
17世紀まではイタリア人はパスタを手で食べてたって。ここ300年ぐらいなんですよね。食器がね。

武田:
食べ比べたいですね。箸で食べる。手で食べるとか。美味しさはどこから来るのか。差分がわかりやすく。

林:
これが「心の豊かさ」。

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「心の豊かさ」を検証するための方法その2「覗き見」

林:
飛行機の周りの人の映画って気になるじゃないですか。

武田:
わかる!

林:
ガラスばりの会議室って通りすがりにチラッと見える資料が気になる。工事現場のフェンスもつい覗いてしまう。やっぱり隙間じゃないかと。情報を減らすことで魅力的に見せるんじゃないかと思っていて。

武田:
怒られていたり

林:
隣の人のスマホがたまたま見えてしまっても気になる

武田:
昨日隣で座っていた男の人が恋人ごっこというサイトをずっと見ていて、それが気になりすぎて、帰りに自分で調べた。

林:
僕もこの前、隣のおじさんがスパムアカウントに返信してるのがちらっと見えてしまった。

武田:
別に悪用してやろうとか思っていない。見たい。

林:
つまらない映画でも隙間から見える環境があったら面白いかもしれない。

塩谷:
飛行機めっちゃわかります。自分の目の前で見ればいいのに、隙間からずっと見てた。

林:
飛行機の中で『この世界の片隅に』を見て、感動してた。

塩谷:
私『トップガン』がそれなんです。

林:
擬似的に飛行機のシートみたいなものを作って、正面で見たときと隙間で印象が変わるか。仕事の資料でも理解度を調べたい。

石川:
打ち合わせも参加しているよりも部屋の外から見ていたほうがわかるかもしれない。

武田:
理解度は少ないかもしれないけど興味はわきます。

石川:
議事録係をあえて外に出したら、集中して議事録取れるかもしれないですね。

林:
誰か一人明らかに興味なさそうにしてたとか。そういうのが見えますね。

武田:
困る。

林:
穴開けて何かを覗くというのも。

塩谷:
そういう映画ありましたね。マルコヴィッチ…。

武田:
『マルコヴィッチの穴』ですね。

林:
むかしヒカリエのガラス張りの部屋で展示会をやったんですけど、期間が長かったので、途中で段ボール貼って、穴を開けたんです。するとそっちのほうが見られるんですよ。ガラス張りでどうぞよりも。

 

塩谷:
面白いですね。丸見せしているよりも隠れている方がステキなものに見えるんじゃないか。

武田:
「誰かが見てる」という緊張感もいいのかもしれないですね。

塩谷:
ちょっと違うんですけど、飲食店で合コン隣でやってるとだいたいエアー参加してます。

林:
相関図作りたいぐらいですよね。

塩谷:
もうできてます。頭の中で。

武田:
喫茶店で新人ツアーガイドさんとベテランツアーガイドさんが来月のベネチアのバスガイドはこうで、このおみやげさんは何%バックしてるからってずっと言ってて。コーヒー飲みながら仕事しなきゃいけないのにって思いながらいい時間でした。

関根:
覗き見、ではなくて、覗き見られ、も面白いかも。電車に乗るとか、本屋に寄るとか、ごはんを食べるとかの平凡な日常の行為が誰かに覗き見られているとなったら意識が変わりそう。読む気もないのに難し気な本を手に取って、意味もなく難し気な顔してみたりとか。

武田:
覗き見られたい願望。

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「心の豊かさ」を検証するための方法その3「メンタル体操第一」

林:
メンタルにいい体操です。気分が落ち込んでいてもそれをやるとどうやっても楽しくなっちゃう動きを集める。体から気分を変えてくれるような動きですね。

塩谷:
やりたくなった。

林:
靴脱ぐだけでテンション上がりますよね。事務所とかで。

石川:
体操だから1、2、3、4なんですよね。

林:
こういうの楽しいですよね。あんまり大人はやらないですからね。

塩谷:
会社で体操してつまみ出されたこともないし。

林:
ラジオ体操っぽくいくつか組み合わせて途中にかけ声入れればどんなに気分が落ち込んでいても「心の豊かさ」体操ができます。

武田:
いいですね。

林:
ただ、若干ん恥ずかしい。昨日ライター集まったところでいろいろ試したんですけど、ちょっと恥ずかしいという声がありました。

武田:
体操なので、全部通しではできないかもですけど。日常に入れ込みやすいやつだと。

林:
体操として繋がらなくてもちょっと駅とかでこれをやっておくと気分がアガる。

武田:
でも踊りたいですよね。私はラジオ体操みたいにしたい。

塩谷:
いつやるの?

武田:
始業前とかに。休憩所に貼っておけば。

林:
これやるといいですよって。

武田:
いいですね。つまみ出される動き。

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「心の豊かさ」を検証するための方法その4「ウイッシュリスト合戦」 

石川:
新しい趣味を始めるとワクワクするじゃないですか。実際に始めるとなると時間もいるので、やってみたかったことの必要なものを調べてウイッシュリストだけ作ってみんなで見せ合う。

林:
無人島に行くとか?

石川:
趣味だけじゃなくて。

林:
お遍路行くとしたら何を買おうかな。

武田:
帽子?

塩谷:
杖?日除け。

武田:
靴。絶対にいい靴。

関根:
白装束。

林:
モバイルバッテリーは持っていいのかな。

一同:
あー。

塩谷:
あとチョコレートとか。補給食的な。

林:
エコバッグいるんじゃないですか。

武田:
おみやげとか買いたくなっちゃう。

塩谷:
想定で広がっていく。

武田:
ウィッシュリストだけでお遍路に行けるのか

塩谷:
新しいやったことないことをやるっていうのは確実にアガる事象ですからね。やりたいと思ってることであれば。

武田:
バナナを買ってきて、50年後のバナナの食べ方を考えることは昔やりました。

林:
いい!

塩谷:
お遍路行く予定の人のウィッシュリストを見て、お遍路って当てられるか。

武田:
ウィッシュリストけっこう深いですよね。

塩谷:
アマゾンの購入の履歴で生活はわかりそうじゃないですか。例えばこの家は小さい子どもがいるんだなとか、お酒飲む人なんだなとか。

石川:
10年前ぐらいのアマゾンの購入履歴をお互い見せあって当時の記憶を思い出す記事はありました。(10年前にAmazonで買ったものを覚えているか

塩谷:
思い出したんですけど、岩塩を買ってた時期があって。ピンクの板の。何に使ってたというと、岩塩に柑橘を絞ってお刺身をしゃぶしゃぶするとおいしいんです。それを家でやろうと思って、人数分。謎な購入履歴ですよ。

林:
それは語りがいがありますね。

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「心の豊かさ」を検証するための方法、補欠案

林:
これが1枚書くほどでもない補欠の案。

林:
「素人料理のフルコース」は私が料理が下手なんだけどフルコースを作ってみるという企画です。

塩谷:
アミューズです、みたいな。

林:
とんがりコーンとか出したりして。

武田:
「人数分のいすがあるいす取りゲーム」これ想像して、平和でいいなと思いました。

林:
音楽が止まると座るだけなんですけど。

武田:
でも椅子取りゲームだと思ってあわてる。

どれにするか考える時間

塩谷:
どれも刺さってます。手で食べるかな。覗き見も盛り上がりますね。

武田:
ウィッシュリストはたぶん楽しい。

林:
ここにあるのは実際にできそうなものを選んで持ってきたので。

石川:
わかりやすいやつで1回目はいいですよね。

武田:
そしたら手で食べるで。

林:
手で食べますか。

塩谷:
ひとつ覚えていることがあって、20年前に私は雑誌の編集をやってたんですよ。同じ編集部でバイトをしていた女の子がみっちゃんという子がインドに3週間放浪の旅に行っていて帰ってきたあとの飲み会で、深夜2時位にチャーハンを手で食べながら泣いてたんです。
食べ物の熱や素材を感じる、触れて感じることの豊かさがあったのかも。

武田:
手で食べたら何かが開けるかもしれない。

林:
ぬるぬるして面白いし。シュワシュワしたものを。

塩谷:
この企画、会社にどう説明しようか正直悩むところだけど、なんて怒っていいか分からないから合理的に怒れない気がする。

林:
なんて怒っていいかわからない。よく前の会社でありました。

武田:
「心の豊かさ」の検証のために実験やりましょう。食べ物への感謝と敬意を忘れずに。


次回・手食べ実証実験を行います

以上の議論を経て、「心の豊かさ」を検証するために「手で食べる」を行うことになった。そのようすは明日公開予定。かなり心が豊かになったことだけ予告しておきます! 

人数分のいすがあるいす取りゲームは皆さんやってみてください。

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「心の豊かさ」の研究・探索・創造を推進しています
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