貼りあわせ地獄
次にそれぞれのパーツ同士をくっつける作業にとりかかる。厚紙を切り取る作業がきつかっただけにここからは楽だろうと思いたかったが、実際にやってみるとこれまた難航した。
立体である球体をつくるのに、平面の板を貼り合わせるのだからうまく湾曲させる必要がある。のだが、パーツがでかすぎて形を保ちつつ同時にくっつけるというのが難しい。
作業工程の半分、6枚のパーツを張り合わせたものが2つ出来上がった時点で「まだ半分か……」という思いに駆られた。作業を始めてからすでに9時間が過ぎている。残り半分貼り合わせるのか。
もしかしたらもうここで終わりにしてもいいんじゃないかと、おもむろにかぶってみた。全然ダメだ。
作業が延々と続きすぎて目標を見失う時期が来て、まだ半分しかできていないというのに作業を中断していろいろ試してみた。もしここで何か発見できたら、作業はここまでで終わりにできる。
が、やっぱりダメだった。
最後まで作り上げるしか道はないことは明らかだった。退路はない。
夕方からずっとべつやくさんに手伝ってもらい続け、さらに今は林さんにも補強の作業してもらっている。どうしてこんなことになってしまったのか、本当にこんなことをやりたかったのか、というやりきれない気持ちでいっぱいになった。
ハンズに在庫が想定の半分しか売っていなかったことが、今となっては幸運に思える。この2倍あったらどうなったことだろう。
結局貼りあわせは終わったものの、終電の時間になってしまったので塗装は明日にすることにした。時間かかりすぎである。