べつやく・温度を変えても食べてるあいだに温まって同じ味になる
べつやく:
手で温めてから食べてみようか
橋田:
温度ね
べつやく:
牛乳も常温の方が好きだし。ちょっと置いとく
橋田:
それ、知覚過敏とかじゃない?
べつやく:
知覚過敏でもあるけど、美味しさを感じたいから。まだちょっと温まりが足りないけど(ひとつめを食べる)うんうん、知ってる味
べつやく:
じゃあ2つ目は冷たいままで。
べつやく:
……(困り顔)
唐沢:
苦しみ!
べつやく:
違い、わかんないね
橋田:
泣いてる。いいんだよ別にそれで。同じだから!
べつやく:
温度違うけどわかんないね。口に入れた瞬間は冷たいんだけど噛んでるうちにあったまってきちゃうじゃん。だから同じ味になる
林:
なるほどね
べつやく:
(ひとつ目に戻って食べる)一番最初が一番味濃い気がする。で、だんだん慣れてきちゃうじゃん。知ってるって思っちゃう。うーん、(また食べる)だいたい同じだね。
唐沢:
目を閉じても同じですか
べつやく:
ひとつ目を食べてる途中にふたつ目を食べちゃおう
唐沢:
ミックス!
橋田:
そしたら違い分かるかもしれない
べつやく:
……増えたな、と思う
唐沢:
体積がました!
林:
じゃあ同じ派ってことで。
橋田・チーズは変わってない、変わっているのは私の胃
橋田:
全部食べちゃったらどうですか
林:
量ってのはね 味の要素でもありますからね
べつやく:
だって1個食べるもんね。開けた時は
爲房:
自然な流れで
橋田:
知ってる知ってる。これと違うかですね
林:
今この味を心の印画紙に焼き付けて。
橋田:
チーズ結構カロリーありますかね
林:
ないですよ
爲房:
ありますよ
林:
カロリーで躊躇してるのかと思ったんで咄嗟にうそをつきました
橋田:
めちゃめちゃお腹空いてたんで。カロリーがあるとありがたいなと思って
林:
じゃああります
橋田:
じゃあ2個目
べつやく:
違いがあったのかな?
橋田:
なんかもういいかな……飽きてきて
べつやく:
あきた!!!
橋田:
満足しちゃって……
爲房:
作戦ミスだ
橋田:
1個目はすごいお腹空いてて美味しい美味しいって感じだけど、2個めはなんていうか、そんなに美味しいっていう感じでもないし、1個目の方が美味しかった
べつやく:
胃の容量の話だ
唐沢:
いるいらないの話になってる
橋田:
味は違う。主観ですが
林:
2個食べると飽きる。いま当たり前のこと言ってるかもしれない
橋田:
でも、結果で言うと違う派
ふりかえってこれは奇跡だ
林:
同じものでも食べ比べられるものですね
爲房:
違う派の方が多かったですね
べつやく:
いや、わたしたちのコメントの負担。がんばりも大きいと思う。
爲房:
同じ派はきびしいことになりましたね。
べつやく:
こっちのほうが正しいのにね。
爲房:
これのふたつ、賞味期限も同じだしロットもかなり近いんですよ
べつやく:
6ぐらいしか違わない
林:
すごいね、それでローソンで並んでいた
べつやく:
同じ人に買われて、同じ人たちが食べて、同じだって言ってる
林:
普通は売り場で引き離されるのに。チーズ界の新聞があったら奇跡の物語って見出しがつく
べつやく:
感動するやつ
爲房:
サライ流してもいいぐらい
べつやく:
多分小説とかにも「本当にあったチーズの話」
橋田:
映画化じゃないですか
(おわり)