まとめ
ゲームとしては成立していると思う。簡単にするなら身近な地域で、スタートとゴールを近くする。難しくするなら逆にすればいい。
小学生の高学年で日本の地理を習うので、こどもの遊びにもできそうだ。大人なら世界地図で、隣り合う国を辿るのもよさそう。こちらは相当難しいと思う。
なお、利用した白地図は地理院地図によるものです。
地理院地図:白地図
雰囲気がわかったところで、つぎはもうちょっと遠くへ、西のほうへ行ってみたい。
同じくその場にいた、ライターの西村さんと唐沢さんにお願いしてみた。とくに西村さんは県境に関する著書もあり、ぜひやってもらいたいと思っていたのだ。
スタートは東京、ゴールは岐阜ということにした。先手は西村さんになった。
まずは先手の西村さんが、東京から歩を進める。東京はどこに接しているか、想像しながら一緒に考えてみてください。
西村(先手)「えーと、じゃあ山梨」
そのとおり、東京は山梨と接している。
さすがにさっくりと指す。東京と接する県は当然わかっているのだろう。
次は唐沢さんの番だ。
唐沢(後手)「わたし、山梨に接してないところに行ったら終わるし、岐阜に接してるところに行っても終わるんですよね 笑」
ーー そういうことです
唐沢(後手)「でも愛知のあたりで接してるのは分かるんですよ、なんとなく・・。」
唐沢(後手)「じゃあ静岡県。」
ーー OKです
唐沢さんが正しく隣の県に進み、つぎは西村さんの番。
静岡から隣の県へ進む。ゴールは岐阜だ。
西村(先手)「・・・お? これはもう負けてるのでは?」
会場「おー・・!!」
西村さんにはすでにこの先が見えているようだ。感心した聴衆が歓声をあげる。
西村(先手)「じゃ、愛知」
負けは分かっているが、ゲームを成立させるためになにか一手指したという雰囲気だった。
ーー OKです
唐沢さんも先が見えているようで、迷わず手を指す。
唐沢(後手)「・・で、岐阜」
ーー OKです。唐沢さんの勝ちです!
ゴールは岐阜だったので、つまり後手の勝ちだ。4手で後手の唐沢さんの勝ちとなった。
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終わってほっとする二人。協力ありがとうございます。
西村さんが静岡で「もう負けているのでは?」と言ったのは、そこから愛知と長野のどちらに進んでも、次の手で唐沢さんの勝ちになるからだ。
しかし後から気づいたのだが、ここでは西村さんにはあえて神奈川へ逆に進むという手があったのだ。
後手はこの場面、神奈川から指せる手がない。接しているどの県もすでに訪れたことがあり、それらには進めないからだ。ルール上、そういう場合にはその手番のプレイヤーが負けとなる。
さらに、それとは別の角度の手もあったと言うのは、その場にいたライター伊藤さんだ。
伊藤「負けだなと思ってても表情に出さずに、自身満々に愛知に進む手もあったかもしれない。」
伊藤「そうしたら相手が、あれ?岐阜って愛知とつながってないのか?と思って長野に進むかも」(会場 笑)
つまりポーカーの要素もあるから、ハッタリを効かせる余地があったかもということだ。なるほど。
第二局も同じように、東京から岐阜までの実際の風景を辿ってみたい。
地図をみてると、東京と岐阜ってたった4県しか離れてなくて近かったんだなと思ってしまったが、実際は遠いよなと再認識した。
ゲームとしては成立していると思う。簡単にするなら身近な地域で、スタートとゴールを近くする。難しくするなら逆にすればいい。
小学生の高学年で日本の地理を習うので、こどもの遊びにもできそうだ。大人なら世界地図で、隣り合う国を辿るのもよさそう。こちらは相当難しいと思う。
なお、利用した白地図は地理院地図によるものです。
地理院地図:白地図
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