はじめに
毎週金曜にはげます会会員限定のメルマガを配信しています。限定コンテンツのコラムで「行ってよかった市区町村」を紹介。今回はヨシダプロさんからのイチ推しの場所です。
思い出補正のラストダンジョン
「千葉県の鋸山」
(ヨシダプロ)
僕にとって、この世のラストダンジョンと位置づけている場所がある。それは、千葉県の鋸(のこぎり)山。チーバ君のヒザ付近にある、のこぎりの形をした山である。きのこの山など山にもいろいろあるが、山としての覚悟が違う山である。
ちなみに今回、オススメの場所を紹介する企画、とのことで、今までの人生での旅行の思い出を振り返ってみたのだが、その際に浮かんできたのがこの地であった。その「旅行の思い出」というのが、まさかの
「小学校の旅行」というのが、アンチ旅行出不精男の面目躍如であろう。
かつて僕は千葉県民だったのだが、実はこの鋸山、千葉県在住の幼き者は、小学校の旅行先として、おしなべて連行されていたのであった。業間休みに「なのはな体操」を踊っていた子供たちは、いわば強制イベントとして、みな鋸山の洗礼を受けていたのであった。(偏見?)
それゆえ、当企画では写真も添付可能とのことだったがその写真もまさかの
小学校時代の集合写真。どこにも旅行に行かず思い出がないと、こうなってしまうのだ。みんなは気をつけよう。
そしてなにより、鋸山。のこぎりだなんて、ほぼほぼチェンソー。チェンソーマンFANとしてはまさに聖地といえ、当時はさぞ興奮したものであった。…いやアリバイが違う。四半世紀以上違う。当時夢中だったのはキン肉マンなのであった。ついゴメン。
そんな当地、のこぎりと名乗るだけあって、雄々しい山峰、切り立った崖、荒れ果てた地面など、思い出の中では、とにかくラストダンジョンと言えるほど、すさまじく劇的な地となっているのであった。いわば「ハリポタ」ラストのヴォルデモートと戦ったホグワーツのような地になっており、ポッタリアンとしては、当時さぞ興奮してしまったのであった。…いやまたアリバイが四半世紀以上違うのであった。ついゴメン。
そんな非日常な現場のビジュアルをありのままに伝えたいのだが、さっきの集合写真以外、当地の写真は、無い。スマホを手に撮りまくり、みたいなZ世代ではなかったので、画像記録が全く残っていないのだ。当時手にしていたのはキン消しなのであった。許してほしい。
だからこそ思い出補正はどんどん強まり、どんどん自分の中で劇的な地として昇華されていくわけであるが、みんなにとってもそれなりにダンジョンなはずなので、よかったら見に行っていただけたら幸いです。ではまた。
終わってふたたび解説です
ヨシダプロさんの旅の思い出が「小学校の遠足」という事実が衝撃でした。鋸山のビジュアルはこのイラストとは違うようなので画像検索してみてください。
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