はじめに
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行ってよかった場所を聞くコーナー「行って良かった市区町村」が終了し、新コーナーがはじまりました!新コーナーでは、地元のうまいものを紹介してもらいます。第4回は江ノ島茂道さんから、地元のイチ推しの食べ物の紹介です。
江ノ島茂道
職質をよくされた大学生の頃に
はじめて行ったラーメン屋
大学生の頃、東京都にある町田によく行っていた。定期券で行ける範囲で一番栄えており、地元にはない色々なものがあるキラキラしていてまぶしい町だった。
大学生の頃は、図書室でゲーム、ラジオ、大喜利の答えを考えたり、ラジオの投稿を考えたり、クイズの本を読んだりとほぼ人との交流がなかった。唯一の友人は、卒業論文を書くのが嫌すぎたのだろう、ある時その友人が発表する日に来ず、それから会うことなく卒業した。
あと、土曜日に大学に行ったら、文化祭みたいなやつの開催のため、休講だったこともあるし、台風の日に頑張って行ったら休講だったこともある。基本、大学は悲しい思い出がこんにちはしてくる。
そんな大学生の頃バイトをしており、先輩とラーメンを食べに町田によく行った。その中で発見したのが「辛麺 真空」というラーメン屋である。
主に辛いラーメンを提供する店なのだが、ものすごく辛いというわけでなく、ある程度辛いぐらいなので、苦手な人でも大丈夫なお店だ。調整もできる。
色々なラーメンがあるが、中でも「狼煙」というまぜそばが衝撃的な出会いだった。あのラーメンはものすごくおいしい。今でも食べに行く。
汁なしラーメンで、具材はチャーシュー、食感が楽しいキャベツ、バーナーで炙ったチーズ、生卵が乗っている。
そして、まぜそばなので、どんぶりの底にタレが入っているのだが、このタレが40時間燻製したという濃厚なソースでスモークな香りがする。このタレがものすごいのだ。
ゴワゴワした太麺と具材を豪快にを底から混ぜて食べると、このタレが全体にかかって、しょうゆのキリッとしまった味の中に、ものすごくコクとうま味が詰まりまくって、脳が揺さぶれたのを覚えている。
少し辛めだがチーズが入っているのでまろやかになり、辛さを感じながら飽きずに最後までおいしい。今まで食べたことのない味がそこにある。ラーメンブログみたいな文章だな。
さらにサービスで、麺の大盛りか小さいライスが選べる。麺を大盛りにしてもいいが、食べ終わったあと残ったスープにごはんを入れて食べるのもおすすめだ。チーズ多めにもできるので、チーズが残った状態で、ごはんを入れたらリゾットみたいになる。
ものすごくおいしくて、週1いや週2は行っていたと思う。あの頃は食べてもやせていた。そして、目つきも悪く、深夜のバイト帰りによく自転車の防犯登録の確認をされた。体感的に週7でされていた。ものすごく自転車を盗む人だと警察官たちに思われている。
そんな中、大学での講義も終わり、辛麺 真空に行くときのことだ。駅から歩いて向かう途中に交番があった。「交番があるなー」と思いながら通り過ぎようとしたときに、中にいる警官と目があった。その瞬間、警官はものすごい形相で飛び出してきて、「ちょっといいですか? カバンをチェックさせてください」と言われて、その勢いのままカバンを確認された。
調べているとき、一応理由を聞いたら「犯罪を何度かしたような、常にナイフを持っているような雰囲気がある」と言われ、「あ、そうなんですね」とか細い声で言った。持っているはずないだろう。持っているの、PSPだけだぞ。(携帯ゲーム機。ものすごく売れたモンスターハンターポータブル 2nd Gとかが流行ったときです)
そして職質も終わり、ラーメンを食べて買い物に行った。家に帰る途中もすごい形相でやってきた警官のことを思い出し、寝るときも「今日、職質されたな」と思いながら寝た。
ちなみに辛麺 真空は相模大野(町田の隣駅)にもできた。そこの頻繁に通っていたが、店長に覚えられて「いつも来てくれてありがとうございます」と声をかけられた。それがなんか恥ずかしく、どう反応していいのかわからないのですが通ってます。
終わってふたたび解説です
江ノ島さんの学生時代のエピソードです。よく職務質問されたそうで、体感では週7とのことでほぼ毎日ですね。職務質問した警官はPSPしか入ってなくて申し訳なく思ったことでしょう。
町田のラーメンの名店「辛麺 真空」の詳細レポートも最高でした。チーズとごはんでリゾットみたいになるとのことで、試してみたいです。
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