キャンプの定番であるカレーライスに対抗する訳ではないのだが、ごはんを炊く代わりにチャパティを焼き、カレーは作らずに持参して湯煎するというフォーマットは、令和の新定番になるのではなかろうか。
今回はチャパティを炭火で焼きたかったので、わざわざ七輪を買って用意したが、もちろんカセットコンロでも構わない。たぶん味の違いは誤差の範囲だ。でもやっぱり炭火で焼きたいかな。
とても楽しかったので、また次の本ができたら、チャパティを焼きながらの即売会をやろうと思う。
生地を伸ばしている間にフライパンを七輪でよく温めておく。フライパンと言いつつタワと呼ばれるインドの鉄鍋を使っているが、テフロンが剥がれて捨てようと思っていたフライパンとかでも全然大丈夫。主に雰囲気の問題だ。
生地を直火で炙るときに、取っ手付きの金網があると便利だが(私はインドで買ってきた)、丸形でも角型でもいいから大きめの金網があれば事足りる。ただし火傷に注意。
用意ができたら、さあ焼こう。
ここからがチャパティ作りで一番盛り上がる大切な工程だ。
両面が軽く焼けたところで、ひっくり返しながら金網に乗せ変えて、直火で生地を炙る。
うまくいけばポコポコと生き物のように動きだし、ブワーっと膨れてくる。これは何回見ても飽きないもので、毎度「おー!」という歓声が見学者から上がった。
原理はよくわからないのだが、両面を焼いた後に直火で一気に焼くことで、生地に含まれていた水分が蒸気となって、中から生地を膨らませるとか、そんな感じの理屈だろうか。
生地に傷があったり、厚さにムラがあったりすると、一部だけが膨れたり、まったく膨れなかったりするのだが、別に食べられない訳ではないので大丈夫。今度こそはと悔しがりながら食べよう。
生地さえちゃんとできていれば、そのうち成功してくれるはず。挽回のチャンスは胃袋の容量だけあるのが、一発勝負の飯盒炊爨との大きな違い。
アルミ風船のように大きく膨らんだら大成功。炭火はガスの火よりも柔らかい熱の当たり方で生地全体を温めるためか、この日は成功率が高かったような気がする。
無事にチャパティが焼けたら、この会に集結したカレーや付け合わせを好きによそって、モリモリと食べる。
チャパティは冷めると味が落ちるので、作り置きはせずに焼き立てを食べるべき。
やっぱりチャパティは焼き立てに限る。めっちゃうまい。
炭火で焼いたからか、野外という空間のおかげか、みんなで食べるからか、いつも以上にチャパティがおいしかった。
持ち寄ったカレーも全部おいしく、種類が多いので食べ飽きなかった。とても豪華な食事である。
キャンプの定番であるカレーライスに対抗する訳ではないのだが、ごはんを炊く代わりにチャパティを焼き、カレーは作らずに持参して湯煎するというフォーマットは、令和の新定番になるのではなかろうか。
今回はチャパティを炭火で焼きたかったので、わざわざ七輪を買って用意したが、もちろんカセットコンロでも構わない。たぶん味の違いは誤差の範囲だ。でもやっぱり炭火で焼きたいかな。
とても楽しかったので、また次の本ができたら、チャパティを焼きながらの即売会をやろうと思う。
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