特集 2026年4月27日

光を林にしたい

アリエクスプレスで光の形を変えるカメラ用のフィルターを見つけた。
背後の光がハートや星にできるらしい。

ってことは、これを応用すればどんな光も"林"にできるということじゃない?

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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背後のぼけた光の形をかえる

これがアリエクスプレスで買ったフィルター。

一眼レフカメラのレンズにかぶせて使う

これを使うと光がハートや音符などの穴の形になる、とのこと。だが、そうなるには特定の明るいレンズ(F値が2以下の単焦点)が必要らしい。

でも手持ちのレンズでもなんとかなったりして、と思ったのだが、
まあこうなりますわな、という写真が撮れた

仕方ないので対応のレンズ(高い)を借りたところ、ちゃんと光がハートになった。
説明書は読んだほうがいいし、信じたほうがいい。

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もともとあるものだった

このフィルターのことを調べると、アリエクスプレスで売られているものがオリジナルではなく、カメラのDIY的な遊びとして元々あるものだった。
「レンズ ボケフィルター」で検索すると自作した記事やブログがたくさん出てきた。

既製品として売られているものもあるし、厚紙を切ってもできるらしい。
記事としてはいちから自作した方がかっこいいのだが、買ってしまったのでこの枠を使うことにする。

しかし私の目的はここからである。光を自分の名前にするのだ。

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世界がすべて林になる

ダイソーで買ってきた黒い厚紙を丸く切って「林」の形に穴を開け、フィルターの枠にはめた。 

世界を林にするカメラ

レンズの立派さに比べてフィルターに夏休みの工作のような手作り感が溢れている。これで経堂駅を撮ると…

やば!

すべての光が林になった。自分が望んだ世界だけど、うっとうしい!
うっとうしいな~と言いながらニヤニヤしてしまう。この態度がうっとうしい。

いまこれを読んでいる林には興奮が伝わると思う。東アジア全体で1億人ぐらいがうなずいているはずだ。

林を背景に満足な林

このフィルターで動画を撮れば林になった世界が動くようすを見ることができる。見たくないかもしれないが動画を貼り付けておく。
右上に通常の景色の映像をワイプで入れてあるので、どの光が林になっているかを楽しんで欲しい。

私には世界がこう見える

LUUPが林になっていたり、林のかたちのハザードランプが点滅しているだけで笑ってしまう。滲むテールライトがすべて林でBGMにシティポップを合わせたい林だ。

光が強いと林に毛が生えるのも笑っちゃうよね

切り口がけばけばになっているからだと思う。手作りしたことの伏線が思わぬところで回収された。毛。

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文字を変えればなんだってできる

林のことを書いていると林以外の人がどんどんこのページから離脱していくので(見えるようだ)、林以外の楽しみ方もアピールしておきたい。
穴のかたちを変えればなんだってできる。 

経堂をマッドマックスのようにもできるし
?にするとぜんぜん分かってない人になる
不満たらたらフィルター
擬音にもできる
べつやく目を背景にするべつやく(ピンボケ)
ざわざわっとする景色

これらを実現しているのがこの自作のフィルター(というか紙)だ。

林だけ3回作り直している

光を自分の名前にしたいよね

「ざわ」「えー」など2文字が入ったので「田中」や「石井」さんもいけると思う。佐藤さんは「藤」の画数が多いので、ひらがな3文字で「さとう」ならいけるかもしれない。
みんな自分の名前を光にしたいという前提で書いているが、そもそもそれが間違っている可能性も、ある。 

月の形も変えられる
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細かいこと

さて、ここからは作る人に向けた解説です。
アリエクスプレスで売っていたキットはこちら。
ボケマスターキット ボケ効果レンズキャップカバーフィルター 芸術的でロマンチックな夜景写真用 Canon Nikon Yongnuo レンズ用

ただ、本文でも書いたように黒い紙で自作しても同じです。でもレンズに紙を貼らなくていいのでこの枠は便利でした。

商品説明の下の方に対応レンズが書いてありますが、この記事では50mmF1.4と85mmF1.4のレンズを使っています。85mmF1.4のレンズは家賃ぐらいの値段なのでレンタルしました。3泊4日で8000円ぐらい。20万超えの値段を見た後だと8,000円でも安く見えるけど、レンタルビデオを1週間延滞したぐらいの値段です。レンタルはレンティオとマップカメラが安いかも。
使うレンズによって径が変わるのでステップアップリング・ステップダウンリングを使いましたが、特に文字が欠けることはありませんでした。

撮影は手前にピントを合わせると(後ろをぼかすと)、背景の光の形が変わります。ピントを動かしながら動画を撮ると、光が変化する動画になって自己肯定感があがります。

ただ、手前の人にピントを合わせて背景をぼかそうとすると、かなり近寄る必要があるので顔のアップになってしまいます。

人にピントを合わせようとすると、寄りになってしまう

50mmより85mmのほうが若干小さくできましたが、どうやっても人は大きくなってしまうので諦めました。ピントが合ってないのは味です。肌のシミも隠れるし。

穴の大きさは、レンズの焦点距離(mm) ÷ 開放F値 × 0.8だそうです。ここ↓に書いてありました。
自作ボケフィルターでハートや星形のイルミネーションを撮影してみよう![自作キット配布]|studio9

ただ、林の穴を大きくしたからといって、林の光が大きくなることはありませんでした。文字の大きさは光の大きさで変わるようです。

フィルターは、文字が撮影者から読める方向にセットすると正しく文字が現れました。林は左右対称のようですがこだわりがあるので大事なところです。

カメラとレンズさえあれば、あとは紙をカッターで切るだけです。
名前じゃなくても母親の旧姓やペットの名前など個人情報でフィルターを作ってみるのはいかがだろうか。

フィルターを切るときはデザインカッターが便利

エヌティー(NT) デザインナイフ D-400P

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