果肉が残った
飲み比べ終えて、7つの缶詰の中身が残った。家族で少しずつ食べよう。楽しいことしかない。
うん、おいしい。ちゃんとそれぞれの果物の味がする。ただ作り方の問題か、酸味がほとんどなくてのっぺりした甘さを体にじわーっと浸透させるような味わいになった。
香りは、種類が多い分豊かに感じられた。レモン汁加えたら飛躍的においしくなるのかも。
ミックス缶のシロップ
容器に移す時に驚いた。とろみがあるのだ。細かい気泡がシロップの中で静止している。
これは確かに特別なものだ。一番うまいと断言するのも分かる。飲む前に納得してしまった。
飲んでみる。口につけた瞬間の香りと甘味の広がり方がすごい。とろみのせいだろうか。アニメだったら背景で花が咲いてる。
渋味などの余計な味が一切なく、ずっと幸せな甘味とかすかな酸味が続いた。人を甘やかしてダメにする味だ。すごくおいしい。
味の違いはというと、あったように思える。とろみと甘味が、白桃の方が強い。酸味は黄桃の方が強かった。果肉の味の違いと一緒だ。
白桃の方が桃缶のシロップの、人を甘やかすようなとろみと甘さが強い。桃缶らしさをより味わうなら白桃、バランスも考えたいなら黄桃、という選び方ができる。
桃缶のシロップ
7種類のシロップを飲んだ。甘味と酸味の強さを分布で表すならこんな感じだった。
ちなみに糖度の違いによってエキストラライト、ライト、ヘビー、エキストラヘビーという表示がされるそうだが、今回飲んだ缶詰はミックスの缶がエキストラライト、他は全てライトだった。
そして個人的に「うまい」と思ったのはこの順位。
桃缶、確かに一番うまかった。とろみがあるなんて。しかしみかん缶もそれに並ぶくらいうまかった。おいしくてびっくりする、という経験ができて嬉しい。缶詰ごとに全然味が違うのもおもしろかった。
強い甘味に脳を殴られながら春の気候を感じるのは最高だった。お花見はできてないしお酒も飲んでないのに、酔っ払ったように家に帰った。
飲み比べ終えて、7つの缶詰の中身が残った。家族で少しずつ食べよう。楽しいことしかない。
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