その後夕暮れまで粘りましたが、UFOは二度と現れませんでした。
小さいころ、UFOを見たと嘘をつきました。UFOが来てくれなかったのが残念で。そしてUFOを呼べなかった自分がなんだかちっぽけに思えて、悔しくて。
あのころ無邪気な子供だった私たちも、大人になって、UFOを呼べるくらいのいろいろな力を身に付けつつあります。
それでも、私たちはまだ嘘をつくのでしょうか。それはわかりません。とにかく、私たちはUFOを見ました。
その時!!
すごいすごいすごいすごいすごい。本当に来た。
わたしたちの目の前に光り輝く物体がパッと現れたかと思うと、ものすごいスピードで鋭角的に動いた。大きさやスピードから判断するに、明らかに飛行機とは違う。まるで生き物のように大きく見えたり小さく見えたり…そのうちに辺り一面が明るくなり、いつの間にかUFOは視界から消えてしまった。その間、2~3秒であった。
突然声をかけてきたのは、今回撮影に協力してくれた宜保ラブ子さん(仮名・変な名前!)だ。実は当日手伝いを頼んでいた友人が急に来れなくなってしまい、代わりに来てくれたのが彼女だった。彼女の言動にはいまひとつやる気が感じられず、少し気になっていたのだが、いまはそんなことにかまってる場合じゃない!UFOを追わなければ!
あまりのことに、ただ呆然とするしかなかった。UFOが目の前に現れてからいなくなるまで、あっという間の出来事だった。しかし確かにUFOはやってきた。この目で見たのだ。
興奮冷めやらぬ私たちは、もう少し粘って次のUFOを待とう、などと話し合っていた。ちょうどそのときだ。再び奇跡は起こった。
UFOがきた証拠、つまりミステリーサークルだ。小麦畑に描かれるあの不思議な幾何学模様。ここは残念ながらイギリスの小麦畑ではなく東京のアパートの屋上だが、しかし私たちのUFOに対する熱い思いはイギリス人に負けてはいない。頼む、ミステリーサークルよ見つかってくれ。祈るような思いだった。
その後夕暮れまで粘りましたが、UFOは二度と現れませんでした。
小さいころ、UFOを見たと嘘をつきました。UFOが来てくれなかったのが残念で。そしてUFOを呼べなかった自分がなんだかちっぽけに思えて、悔しくて。
あのころ無邪気な子供だった私たちも、大人になって、UFOを呼べるくらいのいろいろな力を身に付けつつあります。
それでも、私たちはまだ嘘をつくのでしょうか。それはわかりません。とにかく、私たちはUFOを見ました。
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