特集 2023年9月1日

豚以外のしょうが焼きをつくる

肉以外はどうなのか?

ここまで鶏・牛・ラムのしょうが焼きを食べてみて、豚以外のしょうが焼きがおいしくなるためにはポイントが2つあることが分かった。

【豚以外のしょうが焼きがおいしくなるには】
・タレの味がよくしみ込む
・素材の主張が強すぎない

そこで思った。この条件であれば、肉以外にもおいしいしょうが焼きになる食材はあるのではないだろうか。

今まで豚だけに門戸がとざされていたしょうが焼きだが、なれるものならなってみたいと思っていた食材は肉以外でもいるかもしれない。

そんなさらなるスター候補生を見つけるべく、もう一度スーパーに向かった。

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しょうが焼きオーディション開催しまーす!

買ってきたのはこの5つ。

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油あげとブリは先ほどの条件にあてはまっていそうだったから。豆腐・かつお・ナスは、それに加えて普段からしょうがと一緒に食べるイメージがあったので買ってみた。

そしてこの中で、実際にしょうが焼きにしてみておいしかったのは、

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ブリと豆腐!

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まずブリのしょうが焼きだが、鶏と同じく基本的にはよく知っている照り焼きの味なんだけど、そこにしょうががよく効いていて、いいアクセントになっている。

そして肉のときには感じなかったが、そんなおいしさが途切れずやってくるのでずっと噛んでいたい。もちろんご飯にもあう。

魚だってしょうが焼きになれることを、ブリが証明してくれた。

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どのしょうが焼きも多めに作って撮影で一部を食べ、残りは後日食べていたが、ブリだけは完食だった。
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ちなみに同じ魚のカツオは、味はしみ込んだけど身がパサパサしてしまった。お刺身のままの方がおいしい。
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お坊さん必見!豆腐のしょうが焼き

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メイプルシロップをかけたフレンチトーストって言っても信じてもらえそうな見た目

そして豆腐のしょうが焼きだが、これまでのパンチの強い味とはちがい、タレのしょっぱさと豆腐の甘さが合わさってとても上品。

ご飯には合わないけど、小鉢用のおかずとしておいしい。岐阜とか長野の郷土料理になっていても違和感がない素朴さだ。

とはいえ豚のしょうが焼きも思い浮かぶ味なので、精進料理で出てきたらお坊さんたちはみんなハイになると思う。

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すべてのお坊さんに教えてあげたい

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本体の味がやさしいので、追加でしょうがをつけて食べるのも風味が引き立って大人好みの味になる。

しょうがが好きな人にはこの食べ方もおすすめだ。

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ちなみに油あげとナスのしょうが焼きは、味のしみ込みが良すぎてしょっぱくなってしまった。食材の重さに対する調味料の量を肉のときと同じにして作ったが、そこを調整すればおいしくなるかもしれない。

しょうが焼きのスカウトマン

これ以降も何度かしょうが焼きを作っている。

しょうが焼きってもっと手間のかかる料理なのかと思っていたけど、今回見つけたレシピ通りにやればかなり簡単に作れるということを知れたのがうれしい。

作り方だけでなく相性がいい食べ物のポイントもわかったので、これからもしょうが焼きのスカウトマンとして、いろんな食材をステージにあげていきたい。

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4種の肉のしょうが焼きを渋めのお皿にならべたら、こだわりの専門店みたいになった。
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