んちゅ:絵本なんですけど、ほとんど「絵が好き」というだけの理由で選びました。
伊藤:絵本ってめちゃめちゃ重版を重ねてる名作がたくさんありますけど、これはわりと新しくないですか?
んちゅ:クネクネさんシリーズが何冊かあって、これは発行年を見ると2013年。
りばすと:13年前。絵本としては……
んちゅ:わりと新し目ではある。
石井:ロングセラーが多い絵本の中では。
んちゅ:シリーズが何冊かある中で、何年か前にXでこれがバズってて知ったんです。
んちゅ:タイトルが「きょうはマラカスのひ」。マラカスの発表会の日の話なんです。
ラカスの発表会っていうのがあるんだ、っていう。まずそこから良いんですよね。
伊藤:あー。良い。
んちゅ:出てくるのが、パーマさん、フワフワさん、クネクネさん。クネクネさんが主人公。
んちゅ:3人で「マラカスの会」っていう発表会をやるんです。クネクネさんのお家で。
で、このクネクネさんがバズった要因なんです。誰かが「この残像の描き方なに!?」みたいなことをXに書いて、それがバズってて。えっと……(本をめくる)
石川:描いてある線で?
んちゅ:そうです。バズった理由は「絵が面白い」。
あ、これこれこれこれ。この残像の……
んちゅ:残像の線がすごく良いんです。
振り付けがあって、
この「カンカンカン」がどうやら難しいらしい。カンカンするのが一番難しいんですって。で、この残像(笑)
石井:ここ描き方すごいっすね、これ。
んちゅ:そうなんですよ。一見、すごい適当に描いたような画風に見えて……描き込まれてるんですよね。
石井:滲みとか、点の描き方とか。本当、ミリ単位で考え抜かれた線というか。
石川:でも気の抜けた感じもあるじゃないですか。これがバズるのは正しいSNS(笑)
プライベートな発表会という良さ
んちゅ:それで、このクネクネさんは、パーマさんとフワフワさんをびっくりさせたいからめっちゃ練習したんですよ、この日のために。
りばすと:3人がそれぞれ発表するんですか?
んちゅ:そうです、そうです。
で、この発表会が、私が習ってる楽器の発表会の空気感と似ていて(笑)
石井:そうなんだ。
んちゅ:それもあって大好きなんです。
で、1人ずつステージに上がって。最初がパーマさん。パーマさんは力強いんですよ。
りばすと:文字の級数で音の緩急を表してんだ、いいな。
んちゅ:次がフワフワさん。フワフワさんは癒し系。
りばすと:舞台の端っこに寄りすぎて落ちてしまいそう。
んちゅ:発表会のたびにこの絵本を思い出すんです。
石川:ははは。
んちゅ:で、そのあと小休憩に入るんですけど。クネクネさんがマフィンとかコーヒーとか全部用意していて。
石井:え、めっちゃ楽しそうじゃん。
石井:これは学校の課題とかじゃないんだ。
伊藤:完全にプライベートなイベントなんですね?
んちゅ:そうです。観客もいなくて、3人の楽しみのためだけに開催されている。
石井:この感じ、デイリーの企画で知り合い同士でやった「ボジョレーヌーボーの会」とか「シソパーティー」みたいな、そういう日常のイベントと同質のものですよね。
んちゅ:それぞれが当然のようにマラカスを持って、当然のように集まって、会が催されてるんですよ。「俺たちにとってはこれが日常だ」みたいに。それがすごく好きです。
伊藤:特設ステージまで作ってね。
石井:エプロンとステージが同じ装飾になってたりして。
石川:最高。
気持ちに余裕がある日に読みたい本
※全員で最後まで読む
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石井:いや、素晴らしい。これ超いい。コンディションによっては泣いちゃうかも。
んちゅ:優しい気持ちになりました、っていう。
石井:これは素晴らしいですよね。いいですね。
りばすと:コンディションによっては泣いちゃう。仕事が忙しい日は読まない方がいいかも。
石川:いわゆる感動的な物語とかでは全然ないんですけどね(笑)
逆に、大爆笑するような展開でもないのに、実際の紙面を読むとすごい笑ってしまうというのもある。
伊藤:少し紙に黄色みがあって、クラシックな海外の絵本っぽさもありますよね。
石川:「翻訳絵本です」と言われても納得するような雰囲気。
りばすと:可愛いですよね。
んちゅ:大好きになっちゃいました。おすすめでございます。
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