今回唯一見つからなかった角度は「下から」だけですね。
あったら逆にちょっと怖いですけど、こうなったら1回見てみたいものです。
「記憶だけで自転車を正確に描ける人は絵が上手い人」
昔聞いたそんな話をふと思い出して、ちょっと描いてみたのですが――
うっ嘘だろ、これはひどい……
まあ、自転車の絵が上手く描けなくても生きてはいけるのですが、なんだか悔しかったので、僕はそれ以来、街にある自転車のイラストを注意深くチェックしていきました。
すると、単純に横向きな自転車ばかりではなく、描くのが難しそうな「角度がついた自転車」のイラストをいくつか見かけました。
描ける描けないはさておき、色々なパターンを知っておけば有利かなと思ったので、種類別にまとめたいと思います。
1、斜め向き
まずは微妙に書くのが難しそうな、斜めに角度がついた自転車を。
僕が描いてみるとこんな感じ。
ううむ、恐ろしく立体感がない……
では街で使われているイラストを見ていきましょう。
おお、お手本のような斜めの自転車。
改めてじっくり見ると、ハンドルやサドルの角度で斜めを表現していることがわかります。
僕はタイヤの大きさだけで遠近感を出そうとしていましたが、他も重要みたいですね。
そしてこれは似たような角度の手描きイラスト。
妙に親近感が湧いちゃいます。
更に別パターン。
こっちはカゴとペダルがついていて、全体的に丸っこい感じ。
ハンドルやペダルの描き方など、こだわりっぷりがいいですね。
これは複数斜め。しかも先頭が奥へと傾いているタイプです。
細くてシンプルな絵ですが、これも描くとしたら難しそう。
更に別パターンで、縦方向に斜め。
これも自分で描いてみました。
これは紙そのものを斜めにして描けばなんとかいけました。
ちなみに同じ絵ですが、自転車置き場までのメートル表示バージョンもあります。
2、正面向き
横向きでアレなのに、正面なんて描けるわけがない!
……ということで、さっそく写真を見ましょう。
これはだいぶ前に東京で撮ったやつ。
タイヤは球体じゃないから、正面だと細く描かなきゃダメなんですね。
ハンドルとタイヤの間の点がなんなのか、若干気になるところ。
こちらはもう少しイラスト寄り。
よりハンドルが長くなった感じがします。
さっき気になった点は、ここではハンドルの付け根のようですね。
さらにリアル寄りで、人間が消えたバージョン。
カゴ・泥除け・ペダルなども描かれていて、なかなか参考になりそう。
3、横向きだけど、変わったデザイン
ここでちょっと趣向を変えて、横向きだけど変わったデザインの自転車の絵もいくつか紹介したいと思います。
まず最初は全体的に不思議な印象の自転車。
よく見ると会社のURLに「otak」とあり、そのアルファベットを組み合わせたようでした。
理屈がわかると納得ですね。
これは一見普通に見えますが、大きなバツを除くと、丸が2つと胴体を分割された人間というデザイン。
細かい部分を描かなくても自転車に見えるのって不思議ですね。
これもまるでだまし絵のような1枚。
半円2つで自転車に。
「丸1つで自転車を表現せよ」という問いの答えみたいで面白いです。
逆にこれは謎系の自転車。
もはやどちらが先頭かもわかりません。
でも逆に、どっちにでも行けるので楽しそうでもあります。
これはとてもお気に入りの1枚。
上手いこと絵が削れて、完全に未来の空飛ぶ自転車となっています。
しかも未来なのに、ちゃんとカゴがあるのが素晴らしいですね。
それではまた角度の写真に戻ります。
4、上から
真上からの自転車を描くことなんて、できるのでしょうか?
できない!できなかった!
サドルから描いたのがいけなかったのか、♂みたいになっちゃいました……
では、街で見た上からの自転車はというと――
上手い!
細部まで描き込まれていて、まさにお手本。
よく考えたらサドルの形は丸じゃなくてこうでしたね。勉強になります。
こちらはさっきのと同じような形の手描き上から自転車。
全部描かない、というテクニックが冴えてますね。
なんとなく絵はがき感もあって、ほっこり。
更に別パターン。
こっちはカゴはあって、ペダルが真ん中らへんにあります。
しかもいっぱい並んでるのがたまらないですね。
そして多さでいえば、見つけたなかではこれが最多。
なんだか深海生物っぽくも思えてきて、見つけたときはちょっとビクってなりました。
これはアイディアに脱帽した1枚。
今までの苦労を一蹴するようなデフォルメに、「これでよかったのか!」とその場でのたうちまわりたくなりました。
5、複数
最後は唯一見つかった、複数の角度が混在している1枚を。
斜めとなんと後ろ向き!しかもめちゃくちゃ上手い!
後ろ向きの絵ってあまり見たことがないので、かなり興奮しました。
これで斜め・前・後ろ・上と、かなりのバリエーションをゲットすることができました。
僕は自転車を描くことより、探す方へ頑張りを向けたいと思います。