良い体験でした
以上、非常に楽しかった初めての食品サンプル作り。自宅でも気軽にできるほど難易度は低めだったので、気になった方はぜひやってみてください。変わった器で作ってみるのも楽しいですよ!
それからひとつだけ、くれぐれもお願いがあります。もし僕が今後書く家飲みの記事で、写り込んでいるビールがあきらかにこのサンプルっぽかったとしても、指摘などはしないようお願い申しあげます。
が、僕は自分の基本能力を決して過信していません。というよりも、自分の不器用さやうかつさをこそ過信しています。こんなこともあろうかと、最初から2セット買ってあったんですよね〜。
そこで初回の反省を生かし、まずはしっかりと時間をかけて温せんすると、おぉ、質感がさっきと全然違う! 完全に液状になりました。
どうでしょうか。この時点でもはや、本物の気の抜けたビールにしか見えないでしょう。
ここにスプーンを差し込み、上から下に何度か混ぜるといい感じの泡が作れるとのことで、やってみます。
よ〜し、今回は説明動画どおりにいってるぞ。さらに、今度こそしっかりと時間をかけて固まるのを待って、
そしたら、泡も注いでいきましょう。
よし、いいかも! で、ふたたび数時間乾かしたら、いよいよ完成です。
いや〜、なんだかんだありましたけれども、どうでしょう? 結果的に完璧な仕上がりの一品になったんじゃないでしょうか? 誰がどう見ても、実にリアルかつ美味しそうなビールにしか見えませんよ、これは。
別に僕がすごいんではなく、ひとえにこういう食品サンプルを製造する方のおかげなんですが、今にもグラスのふちからあふれそうなシズル感、とても固形物とは思えませんよね。
事前にスプーンで混ぜて発生させた液体内の気泡は、固まる過程でだいぶ消えてしまったようで、たぶんプロの方ならばもっといいタイミングや力加減でうまくできるんでしょうが、それでも、微細な泡はある程度残っていました。
ちなみに、まったく同じグラスに本物のビールを注ぎ、並べて比べてみた写真がこちら。
自分のビール注ぎの腕前の問題もありつつ、しかし全体的なバランスや泡のきめ細かそうな感じが完璧すぎて、むしろサンプルのほうが美味しそうという。実際、あれこれ位置を変えつつ撮影していて、当然ビールのほうは飲んでしまったのですが、何度も間違えてサンプルのほうを飲もうとしてしまいました。
おっと、それからそうそう、今回の最大の目的である、料理の添えものとしての撮影。これを試しておかないわけにはいきません。というわけで、お昼ごはんの焼きそばの横にサンプルビールを添えて撮影してみましょう。
これはもうね、大成功と言っていいでしょう。なんの違和感もない。というか、僕はこのビールがフェイクだということを知ったうえで撮影しているので、むしろだんだん焼きそばのほうがサンプルに見えてきてしまって混乱します。
しかも、ここで気がついたかなりの利点として、サンプルビールはいつまでたっても泡が消えない! いつも刻々と消えてゆく泡と戦いながら料理を撮影していた身としては、これは最大の嬉しいポイントと言えるかもしれません。
以上で、初めてのビールサンプル作りレポートは終了。
で、ここからはちょっと余談。この記事の前半で、失敗しちゃったビールサンプルがありましたよね。
こいつが、よくよく見てみると意外といいんですよ。ほら、ビールのCMで、瓶や缶からトクトク〜っとビールを注ぐと、グラスのなかが対流でダイナミックに波打つようなシーンってあるじゃないですか。その瞬間を切り取ったようでもあり。
うんうん。むしろこっちはこっちでいい出来だ。というか、あえて作ろうと思っても作れないという意味で貴重なんじゃないだろうか。なので、これもオブジェとして大切に保管することにしました。
さらに余談その2。
今回、使ったグラスが小さかったので、ビールのもとと泡のもと、それぞれがあまってしまったんですよね。捨てるのは忍びないので、なにかこう、おもしろい容器に入れてみるのはどうだろうと思い立ち、こんな酒器を用意してみました。
冷酒なんかを入れると非常に映えそうな涼しげな酒器ですが、これでサンプルビールを作ってみましょう。理由は、ただおもしろそうだから。
いや〜これが、想像以上におもしろくなったんですよ。どうぞ見てやってください。
ね? 一瞬意味がわからず、脳の処理があとから追いついてくる感じが楽しいでしょう? もしかしたらですが、世界で初めての絵面の可能性もある。
そういう意味でこれもはや、アート。なにかメッセージ性がありそうで、実はなにもない。しかしながら、しかるべき場所で販売されていたら値段が100万円と書いてあっても、へーそういう世界があるのか、と納得してしまいそうな。
あ、もしこの作品を100万円で購入したい方がいらっしゃれば、お気軽にご連絡くださいね。最速でその日中にお届けします。
以上、非常に楽しかった初めての食品サンプル作り。自宅でも気軽にできるほど難易度は低めだったので、気になった方はぜひやってみてください。変わった器で作ってみるのも楽しいですよ!
それからひとつだけ、くれぐれもお願いがあります。もし僕が今後書く家飲みの記事で、写り込んでいるビールがあきらかにこのサンプルっぽかったとしても、指摘などはしないようお願い申しあげます。
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