特集 2020年5月14日

人の実家にオンライン帰省

三土さんの地元 つくば市

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つくば駅にやってきたよ(ゲームっぽく書いた)

(つくば駅 A4出口 Photo by 本日晴天  CC 表示-継承 3.0)

林:つくば駅って子どものころはなかったですよね
三土:バスターミナルでしたねここは。駅は僕が東京に行ってからできました
橋田:ここができるまでは何駅を使ってんですか?
三土:土浦ですね。バスターミナルから30分
橋田:遠い

三土:遠くに3本のビルがありますよね。このいちばん右側にあるのが実家でした

遠くに見える3本のビルが三土さんの実家

林:え?
橋田:ん!こんな立派な
林:何階建てですか?
三土:14階建てです。そこの13階に住んでました。まっすぐ行くと実家なんですが、あまりにも一本道なので公園の方に行きたいと思います

炊き込みごはんで行列を作った

三土:右側が図書館ですね。このなかに冷水機がおいてあって、本ではなくて冷水機目当てでよく来ました。

右が三土さんが水を飲みに来てた図書館

パリッコ:冷たくないと満足できなかったんですか
三土:いや、冷水機がつくばでここしかなかったんですね
林:足でペダル踏むやつですか?
三土:そうです。
橋田:なつかしい

三土:左側はたしかつくば市中央公園という公園で、夏祭りとかバザーとかいろなことやってますね。
子供の頃に夏祭りに出店したことがあって。子どもだけで企画して出店したんですよ。
橋田:すごい
三土:ごはんを炊いて、切った竹に詰めて売ったら、なんでもないごはんなのに行列ができて飛ぶように売れたという
林:白いいごはん?
三土:なんかねえ、炊き込みご飯でしたね
パリッコ:子どもの炊き込みごはん!
三土:商売って場所と機会さえ捉えれば簡単なんだなと
パリッコ:デイリーの記事でそれ作っていいですか?
三土:もちろん
林:竹は割ったんですか?
三土:斜めに切って、デニーズの伝票入れる筒みたいな形にして
パリッコ:掘削食べみたいなかんじですか?
三土:縦に割ったほうが食べやすかったですね。小学校高学年ぐらいで、青木くんという友達とやりましたね

林:遠くにロケット見えてますね
三土:あれはH2Aロケットとかいうやつですね。昔の、宇宙開発事業団だったころのロケットだと思います。JAXAになる前の。
以前、ここはどこでしょうに出たことがあって(リンク)、僕は地元だったので一瞬でわかりました。その回は僕が全体で一位でした。

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いちばん最初に正解を送った人に堂々と三土の名(リンク

林:関係者が一位…
パリッコ:隣は池ですか?
三土:はい、鯉がいて昔は前の建物でエサのパンを売ってました。前の建物は筑波万博の第二会場だったところで。まるいところがプラネタリウムになってます。
橋田:よかった
林:ダイソーとかになってなくてよかった
(ネット情報によるといまは中央公園の鯉の餌やりは禁止だそうです)

インディーズ赤本を売った

三土:実家のすぐ右側に図書館情報大学という大学がありまして、いまでは筑波大学になっているんですが
林:え、図書館情報大学って今ないんですか?
三土:筑波大学に併合されてしまいました。図書館情報大学って定員の少ない大学だったので、赤本が売ってなかったんですね。過去問は手に入るけど、回答が手に入らない状態だったんですよ。
三土:そこで僕が当時通っていた塾の先生が一儲けしようとして、インディーズ赤本を作るために僕がここの過去問を大量に解かされて
橋田:先生が解くんじゃなくて?
三土:はい、大量に答えを作って。別にそれが合ってる保証はないんだけど、受験生に売りましたね
林:先生、自分の手を動かしてない
パリッコ:売るのも手伝ったんですか?
三土:そうですよ。オープンキャンパスみたいな日があって「いまだ!」ってその刷ったやつを持っていって
林:え!
橋田:そこまで!
三土:回答売ってます、みたいな。
パリッコ:バイト代は?
三土:もらったけどすごく安かった記憶があります
林:オープンキャンパスって部外者が入って商売していいんですか?
三土:だめでしょうね。たぶん
橋田:時代ですね

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実家が心霊スポットになった

三土:筑波は関東鉄道バスというのが走ってまして、僕にとってバスといえばこの色ですね。photo by Sk21 CC 表示-継承 4.0

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林:実家とバスの色ってセットですね。走っているバスの色が違うだけで人んちだって思いますよね
三土:そうなんですよ。すごい違和感があります。
林:僕は国際興業バスが走っていると安心します。

三土:これが実家です。もう人は住んでません。
橋田:三土さんの家族が、じゃなくて誰も住んでないんですね。
三土:はい。取り壊されてしまいます。
林:加藤さんに雑草モヒートやるときにつくばの無人の団地を案内されました
三土:つくばの団地はどんどん取り壊されてしまって、民間の建売住宅に置き換わってますね。団地って昔は最新式でかっこよかったんですが、いまの人には合わないんでしょうね
三土:赤いところがモルタルかなんかで塗ってあるんですが、ひび割れて、文字が浮き出て見えるという噂になったことがあって
橋田:なんて書いてあるんですか?
三土:姉さん、って
橋田:こわい。意味がわからなくて
三土:それがここで死んだ弟が化けて出るって話になって、夜な夜な茨城県じゅうのヤンキーが集まってきて、肝試しをするという…
林:住んでるのに
三土:という迷惑な思い出がありますね
林:家が心霊スポットになってる
三土:僕は13階からヤンキーを見おろしてました

林:最後は実家が心霊スポットになるといういいエピソードでおわりました。人の実家見るの最高ですね。
橋田:歩いたら全員めちゃくちゃに疲れますね
パリッコ:1日じゃ回れない

 

 


Zoom飲みはストリートビューといっしょに

パート2しかないパチンコ屋、学校の池に落ちたこと、小学生が竹の筒に炊き込みごはんを詰めて売ったこと、そんな記録されていない話がよい。記憶のなかだけにあって、そのうち消える話。

ストリートビューで地元を案内する遊びは、いわゆるZoom飲みをしているときに気づいた。知り合いに地元を見せる恥ずかしさと大勢で人の地元にああだこうだ言う楽しさ。

おすすめです。そして僕からZoom飲みしませんか?という誘いがあったときは地元を案内してくれという話なので断らないでください。海外とかいいなー。

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