1週間を振り返る(東京都心周辺)

先週は、あと二歩とどきませんでした
先週の予報は、いい感じで当てていたのに、おしかったのが水曜(28日)と日曜(2日)。
水曜は、夕方に降り出すとみていた雨が、なかなか降り出さず。
内心、やっちゃったーと思って、あきらめかけていたが、夜遅くなってから雨音が聞こえてきて、なんとか眠りにつけた。雨雲を流す上空の風が、ちょっと足りなかったか。
日曜は、晴れ間も出ると思っていたのに、結果はドン曇り。
「こんな寒いって言ってましたっけ?」と、まわりの人から聞かれ、「日曜は小春日和になると言ってました…」と、ごにょごにょ小声でかえすしかなく…。上空が南風で、南から雲が広がりやすい形になっていたのを見抜けず。
冬の曇り空は、すごく寒く感じるので、予報がハズれたのがすぐバレる。寒い思いをしたかた、ごめんなさい!

【今週のみこみ】今週はシベリア産の空気が本気を出してきます
今週なかばまでは、曇りや雨の日がつづく。「さざんか梅雨」ともいわれる、秋と冬の間でおこる天気のぐずつき。この雨をきっかけに、季節は冬に突入する。
ただ、シベリア産の空気、つまり冬将軍の鼻息はいきなり荒い。日本をすっぽり覆うくらいの大きさと強さで来日。
週末は、日本海側の各地にドカっと雪を降らせ、晴れる太平洋側でも急に冬の寒さに。週末は、東京や名古屋、大阪でも、昼間の気温が10℃前後になりそうだ。

「あれ?暖冬予報じゃなかったの?」という声が、おそらく出てくるだろう。
ただ、「暖冬」というのは、12月~2月までの3か月間のトータルの話。あくまで平均。急に寒くなるときもある。
野球で、打率が年間首位だった選手でも、何試合か打てず打率が一時的に落ち込むのと同じようなものだ。
なんかごまかされてるなんて言わずに、寒さに備えを!
12月なかばからは、また暖冬傾向になる……はず!
今週の格言
『「暖冬」はあくまで平均的な気温の話。暖冬でも急な寒さやドカ雪はくる。』
質問コーナー
「この季節になると、しばしば天気予報で「放射冷却」と言う言葉を耳にします。
この現象は今の季節特有のものなのでしょうか?また、夏に聞かないのは何故ですか?」
答え:放射冷却って、いつも起こっているんです。
地面の熱は、いつも宇宙に向かって、放たれています(放射)。それで地面付近が冷える(冷却)わけですね。
これは、夏も起こっています。ただ、天気予報では、「冷えた」ことの解説に使うことが多いので、どうしても秋や冬に出てくることが多くなる言葉なんですね。
漢字で読むと、意味はなんとなく分かると思うんですが、ホウシャレイキャクと書くと、一瞬、意味が分からないですね。
なので、解説のときに文字で見せられない場合は、意味をくわしく付け加える必要があるなど、けっこう気をつかう言葉で、予報士の親切度がはかられる言葉でもあるなぁと思っています。
TEN-DOKU
先週の問題は、こちらでした。正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「停電←電線が切れる←湿った重い雪と風」です。
理由などとともにお願いします。
正解は来週に!