勝手に修学旅行 2026年4月15日

僕たちは浅草を知らない〜勝手に修学旅行

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3組 トルー

勉強してから浅草に行くと見るものが多すぎる

僕たちの班は浅草の浅草寺に行くことにしました。

身近な観光地で知るチャンスもあったはずなのに、浅草寺のことをよく知らなかったからです。「なんだか賑やかな場所」ということぐらいしか知りません。

ハナウタさんは「なぜあんなに駅から近いのか」と不思議がっていました。確かに大きなお寺や神社って、街並みをちゃんと見てから入るもの、という印象があります。

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着きました。すぐ雷門です

写真を見返してから気がついたのですが、ハナウタさんは第一ボタンまで留めています。

留めたくて留めているのか、そういう学校だから留めているのか、聞けば良かったなと思いました。

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雷門。みんな提灯の底の部分を触っていました
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人が多いです。撮れませんでしたが龍がいました

雷門は幕末の火災によって焼失してしまいましたが、昭和35年に松下幸之助の寄進により再建されたそうです(御本尊に祈願したら関節痛が治ったのが寄進の理由)。

雷門は正式名称を風雷神門といって参道に入る門なのですが、これが大きくて立派なので「駅を出たらすぐ浅草寺じゃん」と感じるのかもしれません。

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門の裏にも天龍と金龍の像があります

普段だったら気づかず素通りするところですが、修学旅行なのでしっかり見ました。『龍が人の姿をしている時の像』というのがかっこよくてゾクゾクしました。

仲見世通りで浅草の歴史を学ぶ

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仲見世通りを歩きます。人が多いです

いつもなら頑張ってやり過ごそう、としか考えないのですが、道の脇に浅草寺の歴史を解説している掲示があって足を止めました。

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多分、御本尊が現れた当時の浅草。かなり海です
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「当時の雷門だ!」
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人の表情に個性があります

浅草寺の起源から順を追って見ていくのですが、絵だけで説明している時代が多いです。事前に勉強した知識と照らし合わせて「これは〇〇をしているところ」「この人が〇〇」と確かめていく作業が楽しかったです。

お寺だけど神社もある

仲見世通りの先には本堂へ向かうための門、宝蔵門があります。

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真ん中に大きな提灯があり、脇に銅でできた提灯があります

雷門のようにひらけた場所にないので気づきにくいのですが、宝蔵門もかなり大きくて立派です。

提灯には寄進した企業や個人の名前がびっしりと書いてありました。

たくさんになると、それだけ字を書く職人さんの手間も増えるでしょう。出してもらったお金のやりくりってどうなっちゃうんだろう、とか野暮なことを考えました。

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本堂です。立派
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お線香の煙を浴びます
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手水(ちょうず)で手を清めます

色々やって、本堂に参拝しました。やはりここが一番混んでいますが、お寺の厳かな雰囲気もあり皆がそーっと動いているのが印象的でした。

ここからは本堂の周りを一周しながら色々見て回ることにしました。

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浅草(あさくさ)神社です

浅草寺の境内に浅草神社があります。「そんなことがあっていいんだっけ?」としばらく考えて、突然お祭りのことを思い出しました。

浅草には三社祭という大きなお祭りがあります。実家が近いので「お祭りでケンカがあった」という話をよく聞いていました。

その三社祭のお神輿は浅草寺を中心に盛り上がっているのだ、と今までぼんやり考えてきましたが、お神輿って本来神社に奉納するものだよな、とこの時初めて気が付きました。これぐらい自然に、お寺と神社が共存しているのです。

あとで調べると、お寺と神社が一緒になった場所は各地にあるらしく、平安から鎌倉時代にかけて盛んになった、神仏習合の思想(日本の神は仏教の仏が姿を変えて現れたもの、という思想)によるものらしいです。

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とにかく色んなものがあります。これは九代目市川団十郎の「暫(しばらく)」という演目の銅像です

他にも地蔵堂、薬師堂、淡島堂などを見ていきましたが、それぞれに歴史があり、ちゃんと知ろうとすると時代を行ったり来たりして大変です。寺と神社ってだけじゃない。本当になんでもある。

「イオンモールみたいなものですよね」「ユニクロとダイソーとスタバがある、みたいな」「だから賑わうんだな」という乱暴すぎるまとめ方をハナウタさんとしました。

脳が情報でパンパンのところに『この灯篭を作った石工は酒癖が悪く…』という説明を読み「もう入ってこーない!」と気持ち良く認められたところで見物を終えました。

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びっくりして看板の方を中心に撮ってしまいました
いったん広告です
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おみくじをやろう
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ハナウタさんは凶でした

「へー、出るんだー」とニコニコしていました。他人事みたいに自分の運勢を見ていましたが、おみくじとの向き合い方って、これぐらいがいいのかもしれません。

ちなみに僕は吉でした。嬉しかったです。

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凶のおみくじは結びました

凌雲閣の跡地を探す

事前学習で、日本初の電動エレベーターが浅草にあったことを知り、メモしていました。

明治時代にあった凌雲閣という建物で、その跡地を見に行きたくてハナウタさんを連れて向かいました。

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もんじゃ屋さんでビールを飲みました

凌雲閣の跡地が見つからないのです。ひっそりとあるらしいことは分かっていたのですが、浅草寺の人混みを歩いてヘトヘトの僕たちには、思っていた以上に根気がありませんでした。

もんじゃ焼きを食べて東京の食文化を学ぶことができるし、もんじゃ焼きを食べるならお酒を飲みたい、むしろお酒を飲まずにもんじゃを食べる意味が分からない、という話になり流れるようにビールを注文していました。QRコードで注文できるのもハードルを下げるのに一役買っていました。

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ウーロンハイも飲みました

ハナウタさんはハイボールを飲みました。

「うわー…!」「何?」「お酒が濃い」「本当だ、濃い」「濃いってことは良いお店だ」「半分飲んでもまだ驚ける」

とお酒の濃さをずっと褒める時間がありました。

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気持ちが良くなり「もうさ、食べたいもの全部食べよう」とあんこ巻きも頼みました

うっかり皮の厚いあんこ巻きになりましたが、もちもちしていておいしかったです。

おやつタイムです

もんじゃを堪能した後は商店街を少し歩いて浅草寺に戻りました。芝生に座れるスペースがあったのでそこでおやつタイムにします。「あんこ巻きもおやつだったじゃん」とかいう考えは、微塵もありませんでした。

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おやつは300円以内と決めていました。ハナウタさんがカバンから出したのはたけのこの里

「それで終わっちゃわない?」と言うと、

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うまい棒が出てきました。ギリギリ2品

「たけのこの里好きなんですか? きのことたけのこだったらたけのこ派?」と聞くと、まっすぐな目で

「きのこの山が好き」

と言います。わけが分かりません。

詳しく聞くと、昔はたけのこの方が好きで、修学旅行だと思っておやつを選んだらいつの間にか昔の嗜好に戻ってたけのこを選んでいた、ということです。

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僕は駄菓子を5品ぐらい買っていました。おすすめのチョコケーキを食べてもらいました

人が多いのに、芝生でのんびりすることもできます。

目の前にはお寺の予定が書いてある大きな看板があって、観光客の人が代わる代わる記念写真を撮っていました。大きく漢字が書いてあるのでかっこ良い感じがするのだと思います。おもしろい文化が自然発生していました。

斜に構えて腰に手を当てるポーズで撮られる人が多く、ハナウタさんが「あんなポーズをとれるようになりたい」と言っていました。確かに、ちょっと違うかも、と思いながらいつもピースサインをしています。

300円分のおやつは食べ切れませんでしたが、満足したのでぬるっと駅に向かって帰りの電車に乗りました。座ってしばらくするとハナウタさんは寝てしまいました。先に降りる僕がハナウタさんの肩をたたいて「じゃあ、ここで」と言い「ああ、えっす、えっすえっす」「あいっす」とお互い意味のない音を発して別れました。

学生と大人、どちらも堪能した修学旅行でした。


以上で発表を終わります

トルーです。この記事は誰がどう書くか決まっていないまま当日に突入し、しばらく純粋に修学旅行を楽しんでいました。

もんじゃ屋さんで「…この記事ってさあ」とどちらともなく話し始めたのですが、きちんと結論は出ませんでした。お酒飲んでるし。

「とりあえずそれぞれが全部書こう」と乱暴すぎる結論を一旦出してみた結果、それをそのまま載せてもらうことになりました。

読んでみると取り上げるポイントが違っていておもしろいですね。担任の先生みたいな気持ちにもなれますね。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
勝手に修学旅行、浅草に行ったふたりからはそれぞれの視点からのレポートです。学生のように驚き、大人のように酒を飲んで楽しむ。学生と大人のいいとこどりです。
旅のはじめはカーディガンで初々しかった2人が最終的に「ああ、えっす、えっすえっす」「あいっす」と大人丸出しで分かれてるあたり、流れる時間が早すぎます。(林)

現代のハナウタさんからのコメントのつづき

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