最後はクラシックが勝つ
結果として、明らかな違いを見せたのはオールドファッションだけだった。やはり最後はクラシックなものが勝つ。だから生き残り続けている。
今回はオールドファッションの底力を見せつけられた。もっと日ごろから正統派とされるものを大事にしていこうと心を新たにした。でもやっぱりポンデリングを買っちゃうんだよな。
焼いた後に何かしらの加工をするものはある程度冷ましてある。この仮説からすると、期待できるのはオールドファッションだ。
筆者はオールドファッションを普段食べることはない。もちもちしたポンデリングとか、クリームの詰まった甘いやつに惹かれるからだ。でもプリンはかための方が好きです。
今回はここで正統派ドーナツを食べておかないといけない気がした。どうでるか。
外側のサクサク感がものすごい。これはケンタッキーのチキンを食べたときにも感じたことだ。小麦粉を揚げることの醍醐味といえる部分。
友人にすこしずつ分ける。ドーナツ1個を6人で分けたのは初めてだ。一杯のかけそばもびっくりだよ。
中身の軽さとふんわり広がるやさしい甘味。これは時間を置いて油が回ってしまうと若干薄れてしまう。開店直後のこの時間だけ、オールドファッションの神髄に触れることができるのだと思う。
オールドファッションの衝撃には及ばないものの、いつもとの違いを見せたドーナツが二つあった。エンゼルカスタードとゴールデンチョコレートだ。
エンゼルカスタードは友人が食べていたのを一口貰った。生地のふわふわ感がいつもよりも強い。これが軽めのカスタードと合わさる。そりゃうまい。このまま離乳食にできるんじゃないかこれ。
そしてゴールデンチョコレート。子供が大好きなやつである。開店直後になかったのであきらめていたら途中から並び始めたのでおかわりをした。もう勝手に食べ放題といってもいい。
ゴールデンチョコはしっとり、ぎっちりとしたチョコレート生地が特徴だ。出来たてだからか、この生地がいつもよりやわらかく、口の中でほろほろと崩れる。くちどけのよさもなんとなく増している気がする。
くちどけの良さから、チョコの風味をより強く感じる。粗熱が取れたばかりのブラウニーをこっそり食べている気分。これはおいしいな。
全部で6つのドーナツを食べきった。まだ朝の11時前である。食べきれずに持ち帰る者もいた。筆者もそうすべきだったな、と後悔した。
糖質を過剰摂取し頭がぼーっとする中、同行者たちにお礼をして解散をした。早起きをしたからか、甘いものを食べすぎたからか、みんなの眠たそうな顔を見送って、オープンミスドの会はお開きとなった。
結果として、明らかな違いを見せたのはオールドファッションだけだった。やはり最後はクラシックなものが勝つ。だから生き残り続けている。
今回はオールドファッションの底力を見せつけられた。もっと日ごろから正統派とされるものを大事にしていこうと心を新たにした。でもやっぱりポンデリングを買っちゃうんだよな。
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