生放送「記事の森」やってます
この対談は、先日放送したトーク配信『樹液でも飲みながらライターに専門分野の話をきく「記事の森」』から抜粋したものです。番組ではこの２倍くらいしゃべってますので、対談をお楽しみいただけた方はぜひアーカイブをどうぞ。
次回は、５月後半に配信予定です！ぜひチャンネル登録をお願いします！
AIにプログラムを書いてもらっている話
西村：1人で開発するのすごい大変そう。
松本：でも最近はAIがけっこうやってるので。ラクになりましたね。
西村：ちゃんと手伝ってくれます？
松本：「こんなコード書いて」って頼むと書いてくれて、ざっと読んでそのまま組み込むと動きますね。めちゃくちゃいいやつですよ。AI。
西村：そうなんだ！
松本：文句言わないし。僕より全然きれいなコード書くし。ほんと優秀です。
石川：そうなんだ。僕は使いこなせなかったです。ちょっと前に電子工作用にマイコンのプログラム書いてもらったら、ちゃんと動かなくて。「ここ違う」「ここが違う」って何回も言うんですけど、ちょっとずつ違うとこを間違ってくるんですよ。
松本：そういうときもあります。プログラムの言語は何ですか？
石川：Arduino言語っていうマイコン用の言語です。
松本：情報がいっぱいある言語のほうが得意らしいです。Javaとかはきれいに書いてくれますよ。
石川：あー、マイナー言語だとダメなんだ。
松本：そうみたいですね。
石川：あと課題も難しかったんですよね。ダブルクリックを検出したいっていうやつで。
西村：ダブルクリックを検出するのが難しいんですか？
石川：1回押されて、もう1回すぐに押されたらダブルクリックじゃないですか。でもボタンの様子を2回調べるだけだと長押しの時もダブルクリックって検出されちゃうから、1回離したっていうのも考えなきゃいけないし、2回のクリックの間が空きすぎてもNGだし、考え始めると意外に難しいのかなって。
西村：面白いな。ダブルクリックなんてそんなに深く考えたことがなかったです。
松本：僕も30年ぐらい前には書きましたね。いまマウスのダブルクリック検出なんて誰も自分でコードを書かないんです。ないから学習してない。
西村：あ～！なるほど。
石川：誰かが書いてないと学習できないんだ。
西村：面白いな、この話も。めちゃくちゃ面白い。
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自宅にスマホが24台
西村：松本さんが今作ってるのってこれだけですか。
松本：ジオグラフィカだけ作ってますね。
石川：どういう感じでここまできたんですか？
松本：2010年の春ぐらいにDIY GPSっていう、ジオグラフィカの前身のアプリを作ったんですよね。それは有料アプリでちょっと売れたんですけど、すぐに時代が無料アプリの時代になってしまって、全く売れなくなってしまいました。
石川：時代が変わったんだ！
松本：ちょうどGoogleマップがSDK（※）を出して、シームレスな地図アプリが作りやすくなったんですよ。さらに国土地理院の地図タイルもちょうど整備されて、合わせると地理院地図を使ったマップアプリが作りやすい時代が出ました。それで2014年にジオグラフィカを作ったっていう感じですね。
※SDK…あるシステム（ここではGoogleマップ）を使ったプログラムを作るための開発キットのこと
西村：2014年ぐらいにインフラが整ったんだ。
松本：スマホの性能も上がって、2010年に作れなかったものが簡単に作れるようになりました。Android端末も昔のは性能が悪かったですけど、ずいぶんよくなったから、iPhone版とAndroid版両方作って。
石川：iPhoneが先だったんだ。
松本：iPhoneのほうがアプリが作りやすいんですよ。
石川：今でも？
松本：そうですね。Androidは機種が多すぎて。その機種だけで起こるバグみたいなものがあるんです。その検証のためにわざわざ１台買ったり。
石川：自宅にスマホが何台あるって言ってましたっけ。
松本：いま24台。
石川：店だ。
松本：最近もひとつのバグを直すのにスマホを新しく買いました。OPPOなので安いんですけど。1万円ぐらいのやつ。買って届いてバグ出て直して30分ぐらいで終わりみたいな。
石川：メーカーごとに出る不具合があるんですか？OPPO製品に出るバグみたいな。
松本：そのバグは中国のスマホでよく出てたっぽいですね。課金の画面を開くとアプリが落ちるっていう。
石川：一番大事なところで落ちるの嫌すぎますね。
松本：嫌ですね。今はちゃんと直りました。
