■公園ハトコレクション
ランカンバト
近所の公園に生息するハト。四角さが可愛い。基本動けないので苔が生えてしまう。それは本人も気にしている様子。ランカンバトは、公園の魚にエサを撒く人の顔を見るのが好きだ。
テスリバト
ベンチのテスリに擬態したハト。このベンチで何組のカップルが誕生し、そして結婚し、ゆくゆくは離婚していくのか。そんな事を考えながらクックックッと笑う、ちょっと性格がアレな種類。
カギバト
ゴミ捨て場の平和を守る一羽の老バト、それがこのカギバト。カギを持つ選ばれし者のみに愛想を振りまき、それ以外の下々の者には一切口を開こうとしない。
最初のうちはゴミの匂いに毎日参っていたが、今はもう慣れてゴミの匂いを嗅ぎながらでもご飯を食べられるまでになった。
イワバト
ある岩の前でハトが惨殺された。人々はハトの死を悲しんだ。何万人もの人間がその死を悼み、この岩の前で泣いた。しかしそれもすっかり忘れ去られた頃、岩にハトの顔が浮かんできた。
それがこのイワバトだ。こわい。
カニバト
平家の怨念が宿ったと言われるのは平家蟹だが、これはハトの怨念が宿った蟹だ。上のイワバトのすぐ近くにあり、やはりこれも死んだハトの魂が宿った物だ。
大変に恐ろしい写真なのでお見せするか悩んだが、恐ろしいと同時に珍しい蟹でもあるので紹介させていただいた。
デンキバト
暗くなると明かりを灯して歩行者の安全を見守るエライハト。この公園ではカギバトと並んで働き者とされる善なる存在だ。ちょっとペンギンっぽいその様子から、ペンギンと間違えられる事もあるのだが、本人もまんざらでもないみたいだ。
しかし、クチバシの上の丸いのがハトという業を強力に物語っている。やっぱハトだ。
■ハトメっていうかクチバシの方が重要?
大体ここまで、ザーッと見てきたみんなはこう思ってるに違いない。
「ハトメよりも、クチバシがハトらしさを出してるんじゃね?」
判る判る。しかしだ。下の写真を見て見て見て見て。
どうだ、クチバシだけじゃハトじゃないだろう。なんだこれは→黄色と白のなにかが付いたパイロンだ。ここはやはりハトメに登場いただいて、完膚無きまでにハトにしてもらおう。
やはりハトメが付くと一気にハトになる。ハトメだけじゃ確かにハトにはならないけど、クチバシだけでもハトにはならないのだ。ハトメとクチバシがあってこそ、目鼻が揃ったハトになるのだ。
よし、まだまだもっとハトにしていこう。