続いてレトルト系
「アンパンマンカレー」
箱ものにはシールが1枚入っています
これも娘の好物だったんですが、多めに残ってしまった場合、「子ども向けのカレーだし甘いんだろうなぁ……」などと考え、スパイスやチリパウダーなどを足して炒め直すリメイクを施してつまみにすることが多かった。もとの味を知らないのにリメイクって、浅はか!
で、基本箱ものレトルト系は、
このように
ミニパックふたつに分かれているんですよね。子どもの成長にともなう食べる量や食欲に応じた食べかたができる親切設計。
温めてごはんにかけて
にんじん、じゃがいも、玉ねぎなどの野菜が、食べやすいようにかなり細かく刻まれているところが、お子さまカレーっぽい印象かな。
ではいただきます
もぐもぐもぐ。おー! 確かに甘いは甘い。けれどもきちんとコク深くて、思ってたよりスパイシーで、ちゃんと美味しいカレーですね。甘すぎて食べられない! なんてことはまったくない。ある日のお昼ごはんがこれでも、ぜんぜんあり。
「アンパンマン野菜とけこむひき肉カレー」
確かにキーマっぽい見た目だ
先に言ってしまっていいですかね。これ、ひと口食べてちょっとびっくりしてしまうくらい好きでした。なんで今まで、存在にすら気づいていなかったのか……。
ひき肉がたっぷり
たまに、フルーツを大量に使って、あえてかなり甘めの独特な味わいにしているカレー屋さんってあるじゃないですか。ああいう雰囲気に近い気がする。いや、原材料見てもフルーツなんて入ってないんですが、甘さと酸味のバランスが絶妙で、そこに肉の旨味もたっぷり効いてて、すごく完成度が高いカレーだと思います。
あと、レトルトカレーって、お店や家では感じない「レトルトっぽさ」を感じることがありますが、それもない。
大好きですね、これ。もはや、子ども向けに限らず、全レトルトカレーのなかでも個人的好き度が上位に入るくらい。これはまた買うわ。自分用に。
「アンパンマンハヤシ」
キトマト系の赤みが食欲をそそる
いただきます
これまたラーメンやカレーと感想が近いんですが、しっかりと味が濃く、トマトの香りが華やかで、その他の野菜たちの甘さも感じられ、スパイス的なアクセントも効いているという本格的な味。
「アンパンマン五目野菜の中華丼」
あ、これは……
今ままでと違い、見た目に離乳食の延長感があります。いざ食べてみると、うんうん。あくまで大人の僕はですよ? 今後すすんでは食べないかな、という……。
そもそも中華丼の醍醐味って、ザクザクと切られた野菜や肉の食感と味わいを嬉しがりながら、それをごはんと一緒にかっこむことじゃないですか。さっきまでのカレー類では気にならなかったものの、こんなに野菜を細かくしてしまうと、その良さが失われてしまうんですよね。
……って、勝手に苦言を呈してますけど、基本に立ち返りましょう。そもそもこれ、アンパンマンの中華丼ですからね。パッケージに「離乳食の終わった1歳頃から」って書いてあるからね。それを勝手に食べて、「う〜む、中華丼の醍醐味が……」とか言ってる僕が、異常者なだけですからね。そこのとこ、誤解のないようにお願いしますね。
実際、強めのとろみがごはんに絡んで食べやすいし、だしの香りと旨味が強く感じられ、そして一般的なものより甘めの味つけになっていて、お子さんにはすごく喜ばれる一品でしょう。
今夜の晩ごはんのおかずに、いかがですか?
「アンパンマンミートソース」
あ! シールがホラーマンだ! こいつ、こんな見た目で、しかもバイキンマンの一味にも関わらず、すごく優しいやつで、けっこう好きなんですよね。やった。
こちらでラストになります
写真はミニパックひとつを1/4人前くらいのパスタをゆでてあえたもの。晩酌の食卓の1品にさりげなくこんなのが並んでいたら、嬉しくなっちゃう見た目ですね。
で、味のほうはというと、これがうまい! トマトの酸味と甘味が華やかで、肉の食感や味もきちんと感じるし、もうなんの文句もありません。娘がやたらと好きだった理由がわかったわ。
大人でもぜんぜん楽しめる味でした
以上、「アンパンマン食品は子どもが食べるもの」という先入観をとっぱらってみたら、子ども向け食品がすごくきちんと作られていることを知れたし、新しい美味しさにも出会えた検証でした。
個人的に「アンパンマンおうどん」と「アンパンマン野菜とけこむひき肉カレー」は、これからも買うな〜。だって美味しいのはもちろん、すっかり食欲も旺盛ではなくなった自分にとって、ちょっとずつ食べられるこのスタイル、ぴったりなんですよね。
『缶チューハイとベビーカー』発売中
あ、最後にもうひとつすみません。
この記事を書くきっかけとなった「のびたアンパンマンおうどんで酒を飲む」などのエピソードが収録された、僕の新刊『缶チューハイとベビーカー』が6月26日に発売されました。娘がベビーカーに乗っていた時代から、小学校に入学する直前までの約2年間の記録が詰まった1冊です。
忙しい育児の合間を縫ってどう酒を飲むか。そんなことばかりが書かれた世にも珍しい1冊ですが、ご興味があればぜひ。
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