デジタルリマスター 2022年7月3日

ダーツで百発百中をめざす(デジタルリマスター)

ぼくのまわりでダーツが流行っている。

勤め先の会議室に、なぜか電子式のダーツマシーンが置いてあって、みな息抜きとしてやっているうちにだんだんハマってきてしまったらしい。

ぼくもためしにやってみると、これがなかなか面白く、そして、難しい。どんなに練習しても、狙ったところにめったに飛んでくれない。

それで、こんなことを考えた。練習してだめなら、道具の力でなんとか百発百中を実現したい、と。

2006年4月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。


会議室のダーツはこちら

というわけで、問題のダーツがこれ。

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会議室の壁になにか掛けてある
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ダーツだ。なぜ。

世間でダーツが流行りだしたのっていつごろだろう。

よくわからないけど、とにかく社内では今が旬の遊びになっている。つられて遊んでみると、へたな人でも運がよければ上級者に勝てるような遊び方もあったりして、なかなかゲーム性が高い。

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これで息抜きをするのだ。でもそのわりに目が真剣になってる同僚のN西さん。

ダーツというと、薄暗いバーでかっこつけながらやるものだという先入観があったのだけど、そうじゃなかった。ゲームとしてすごくよくできてる。

コントロールが定まらない

ただ、実際にやってみるとわかるのだけど、狙ったとおりの区画に投げ入れるのはかなり難しい。狙ったところのとなりに入ればいい方で、たいていは全然関係ないところに入ったりする。

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ぼくもやってみるが……。
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狙ったところ(真ん中)に行かない。

これがかなりくやしい。

本当は常に狙ったところに投げたい。むしろ、2投目が1投目のおしりに刺さり、3投目がさらにそこに刺さるくらいが理想的だ。でもそんなことは無理に決まってる。

道具の力で百発百中をめざしたい

じゃあ、なぜ無理なのか。

それはまず、ノーコンなので、どんな位置からどんな強さで狙えばいいのかが分からない。第二に、たとえそれが分かったとしても毎回同じようには投げられないから。

逆にいえば、何らかの道具をつかって、毎回同じ位置から、同じ強さで、同じ角度で投げることが出来れば、2投目を1投目のおしりに刺すことだってできるんじゃないだろうか?

さっそく試してみることにしよう。

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どんな道具がいいだろう

もしかしたらダーツを投げるための道具がすでにあるんじゃないかと思って、インターネットで検索してみた。でも、残念ながらないようだった。あたりまえか。

となると作るしかない。どんなのを作ればいいだろう?

何かを前に飛ばす道具で、じっさいに作れそうなのはせいぜいわりばし鉄砲くらいだろう。これをベースにちょっと考えてみることにしよう。

あらためてダーツの矢をながめてみる。

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この矢を前に飛ばす仕組みを考える。

これを前に飛ばすには、たとえば輪ゴムにひっかけてひっぱってやればよさそうだ。でも、胴体には凹凸がないので、ひっかかりになりそうのは後ろの羽根の部分しかない。まとめると、

・動力は輪ゴムを使おう。
・輪ゴムは羽根にひっかけることにしよう(↓こんなふうに)。

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つぎに、矢をまっすぐ飛ばすための工夫をしたい。

それには、たとえば羽の部分を2本の割り箸でゆるくはさむような感じにすればどうだろう。カタパルトみたいにまっすぐ飛んでいってくれそうな気がする。

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ガイドはわりばしの溝で。

あとは、このわりばしのいちばん前と、羽根の後ろに輪ゴムをかけて矢を後ろにひっぱるようにすればいい。手を放せばとりあえず前に飛んでいくだろう。

わりばしダーツ鉄砲みたいなのができた

わりばし鉄砲の作り方を参考にして、上の基本の仕組みに、持ち手や引き金にあたる部分を肉付けしたところ、なにかそれらしいものができた。

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わりばし鉄砲の上にダーツが乗ってる

見たまんまだ。わりばし鉄砲の上に無理やりダーツが乗っている。こんなんでちゃんと飛ぶんだろうか?

ものはためし、さっそく飛ばしてみるのだ。

飛ばしてみた

上の写真の状態から手前の切り込みに輪ゴムをひっかけて、矢を輪ゴムといっしょに後ろにひっぱると、手前のわりばしが自然に閉じる。

それから後ろ側のわりばしをつかむと、前方のわりばしが再び開いて、矢が飛び出すようになっている。

さあ、どんな具合だろう。

 

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飛ばしてみよう。まずはたどたどしく輪ゴムをかける。
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飛んでってしまわないようになんとか矢を抑えながら方角をきめて、
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わりばしの後ろ側をつまんで発射。
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おお、飛んだ飛んだー。動画だと見にくくてすみません。

びっくりした。

ちゃんと飛んだ。しかも結構な勢いで、「ずどん」とか言いながら。このわりばし鉄砲、外見はどうみてももちゃちいけど、馬力はなかなかのものだ。

ではいよいよこいつを固定して、的のど真ん中だけに何回でも繰り返して当てられるかどうか、ためしてみようではないですか。

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足場は三脚で

まずは、このわりばし鉄砲をしっかり固定して、しかも方角や位置を調節できるようにしておかなきゃいけない。

あたりを見渡すと、カメラ用の三脚がその用途にちょうどよさそうだったので、わりばし鉄砲を固定してみた。

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いつもお世話になってる三脚に、
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なんか変なのを装着。「全自動ダーツ君1号」と命名。

手近にあったよくわからない発砲スチロールなどの材料を使ってなんとか土台をつくり、ガムテープを使ってくくりつける。

われながらだめっぽい雰囲気がただよっているけど、まあとにかくやってみようじゃないか。

そして発射

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しっかり真ん中に狙いをつけて・・
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1投め。 意外にいい位置。(青いダーツを投げてから、同じ位置を緑色で置き換えました)
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続けて2投、3投め。 ぼちぼちといったところか。

だいたいは狙いをつけた真ん中あたりに飛んでいる。

けれども理想はやはりど真ん中の丸いところに3つとも入るくらいがいいのだ。やはり、ここらへんがわりばし鉄砲の限界なのか。

次は吹き矢を

で、こんなこともあろうかと、実はあらかじめ二の矢を用意していたのです。

それは、吹き矢。ダーツを吹いて飛ばしてやりましょう。

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アクリルパイプを三脚に固定してます。「全自動ダーツ君2号」。

パイプの径にあうようにダーツの羽根を切り、空気を受け止めるために羽根の後ろに円形の発砲スチロールを差し込む。

なんとなくうまく行きそうな気はするけど、果たしてどうだろう。さっそくやってみよう。

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パイプの先端に矢をセットし、
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後ろから思い切り吹いて発射。

息を吹き込むと、あっさりとダーツが飛び出した。結構な勢いだ。

 

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見事まんなかに命中

しかもど真ん中に命中。

なんだなんだ。最初から吹き矢にしておけばよかったじゃないか。わりばし鉄砲を苦労して作ったのはなんだったんだ。

まあよし。つづけて二の矢、三の矢を発射してみる。

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ばっちりではないですか。(1投めと2投めは、吹き矢で吹いた後に同じ位置を赤色で置き換えました)

すばらしい。

的のまんなかの丸い部分を「ブル」というらしいのだけど、3本中2本がそこに入ってる。しかも1本はさらに真ん中の赤い部分(ダブルブル)だ。

よしよし。本当は1本目の矢のうしろに2本目が突き重なるくらいを夢想していたのだけど、さすがにそれは無理だ。こんなところでよしということにしましょう。


今後は吹き矢で勝負します

そういうわけでダーツの基本は、

・いつも同じ姿勢
・同じ位置、同じ角度

を保つことに違いない。そしてそのために最適なのは、吹き矢だ、ということだ。

さいわいダーツの場合、立ち位置の足のラインさえ守れば、投げる手の位置はそこからどんなに前に出ても構わないらしい。まさに吹き矢に有利なルールになっている。

こんど社内でダーツ大会が開かれる予定なので、その際は今回の全自動ダーツ君2号をもって臨みたいと思います。

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